人化の術
人の姿になるために俺達は一旦外に出た
人の姿....こっちでも前世と同じ顔になるのか?それとも新しい姿になっているのか?
「じゃぁ、最初にわしがお手本を見せよう」
そういうとコクリルじーさんは目を閉じて集中しはじめた。すると、コクリルじーさんを中心に風が回り始め、その風はどんどん勢いを増していき、とうとうコクリルじーさんを包み隠してしまった
「お、おい、大丈夫なのか!?」
「大丈夫!大丈夫!」
ロウは俺の背中をバンバン叩きながらそう言った
な、なんなんだこいつのテンションは....?
そんなやり取りをしていると、コクリルじーさんの回りにまわっていた風がいっきに吹き飛んだ
俺はその風の勢いに押され顔を伏せた....そして顔をあげるとそこには、2メートルと30センチぐらいの大きな黒竜がたっていた
「な、で、デカイ.....!!」
俺は心でそう言おうとしたが、衝撃が大きすぎてつい声にだしてしまった
「おいおい、なに驚いてんだよ。こっからだぜ」
「うむ、そのとおりじゃ」
そうだ、俺が学ぶのはここからだ。そ、それにしてもでかいな.....俺も今の状態で190センチ位はあるけど....成長すればもっと大きくなるのか?まぁ、いいや
「でわ、教えるぞ」
「お、おう!」
「まず、人の形を頭のなかで創造するのだ....そしてそれを自分に着せるイメージをするんじゃ。それだけでいい」
着せるイメージをする....それだけでこんなことことができるのか....凄いな
「ちなみに、さっき説明し忘れていたがロウもこの人化の術をつかっている」
ロウも?でも完璧な人形ではないけど.....
「俺達、獣人族は竜人族より器用じゃねーんだ。そのかわりこの姿のまま獣の時の特性を生かすかとが出来るんだ」
なるほど、完璧な人化のほうがいいってわけじゃないんだな
......今思ったけど俺.....服着てないよな.....
「あのさ、服とかって......」
「フォッフォッフォ、安心せい。服も自分の創造で作れる」
それも創造で出来るのか.....魔法って便利だな.....
「では、早速やってみるのじゃ」
そういってコクリルじーさんは人の姿に戻った
俺はそれを見てから目をつむりイメージをした....
神様どうかイケメンの顔でありますように.....そう願いながら....
一通りのイメージをしたあと俺はゆっくりと目を開けた。二人とも俺のことを目を見開いて見ているのが見えて俺は不安になった.....とりあえず服は来ているようだ....紅色の着物だけど....カッコいいとおもって創造してみたけど...どうなんだろう...あと意外に動きやすいんだな、着物って
「お、お前...」
「な、なんだよ...」
やっぱなんかへんなのか?もしかして顔がとんでもなくブスだったりして....
そんな不安を胸にして、俺はきいてみた
「どんな感じだ.....?」
「とんっ.........でもなく.....」
でもなくの後の間がすごく長く感じる.....は、早くいってくれ!
「イケメンだな!」
「うぇ!?」
「うむ、わしもそう思う....」
よっしゃ!キタコレ!!!
俺は心のなかでそう叫びガッツポーズを小さく取った
「じゃぁ、そろそろ戻ろうぜ!」
「そうじゃな、日もくれてきたしのう」
と言うことで家に帰ることになった....
俺は帰ってる間もめちゃくちゃ嬉しくて興奮が収まらなかったです、はい
いやーまさか適当にだした小説が前から作っていた小説よりのびるとわー....
複雑な心境でござる。
本当にありがたい限りです!これからも頑張るので見てくださると嬉しいです
でわ次回をお楽しみに!