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漆喰のネクストエイジ  作者: 陽ノ下天音
第一章 神の楽園
9/10

神の楽園 ~8~

「いきます!」

 カルマは走りながら右手を構えた。

氷雨レインコフィン!!」

 カルマが異能の名前を唱えた瞬間、大中小の氷の塊が、カルマの付近に出現した。

 カルマの才能系異能力、『氷雨レインコフィン』。

 氷雨は空気中の水蒸気を瞬間的に凍らせて、それを操る異能力である。凍ったものならなんでも動かすことができるという、レベルの高い異能力である。

氷砲アイスショット!!」

 その氷の塊は一直線にエナに向かって発射される。

 しかし氷は、エナが最も得意とする相手だった。

「甘いですわ!」

 エナはそう言うと右手を掲げる。

灰燼テスタロス!!灼熱火炎しゃくねつかえん!!」

 ゴゥゥ!!

 そんな音を立ててエナの右手から、烈火のごとく紅い炎が燃え上がる。

 炎は氷を跡形もなく消し去った。

「あなたの氷は私には通用しませんわよ?どうしますの?」

 エナは少しばかり意地の悪い笑みを浮かべ、カルマを見つめる。

「そんなのは分かっています・・・・・・っよ!」

 そう言いながらカルマは、氷の弾丸をエナに向かって投げつけた。

「何度やっても同じですわ!また私の灼熱火炎で・・・・・・!?」

 エナは驚愕した。

 氷を燃やしたというのに・・・・・・弾丸は進行速度を落とさずに、まっすぐこちらに向かってくるのだ。

 そしてエナは気がついた。

「石を凍らせたんですのね!?」

「正解ですっ!」

 石は速度を緩めない。一方通行でエナに向かう。

 だがエナは・・・・・・笑顔のままだった。

「左手、使いますわよ?」

 そう言った直後、掲げられたエナの左手から・・・・・・


 ――黒い炎が燃え上がった。

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