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漆喰のネクストエイジ  作者: 陽ノ下天音
第一章 神の楽園
7/10

神の楽園 ~6~

   ◆


 ゴォン!!

 ゴングが鳴り、再び試合が始まる。

「エ、エナ先輩っ!」

 エナが先手を打つ前に、対戦相手である中等部の3年生、カルマ・ワンクロニクルが上ずった声をあげた。

「・・・・・・何かしら?」

 冷淡な声でエナは答える。

「お、オレずっとエナ先輩に憧れていました!成績優秀スポーツ万能才色兼備!まさに理想の先輩だって思って、憧れて、勝手に目標にしてました!」

 カルマは一呼吸おいて言葉を綴る。

「・・・・・・でも憧れて目標にしてるだけダメなんです。オレ・・・・・・もう我慢できないんです」

 カルマはさらに綴る。

「なのでエナ先輩!も、もしこの試合で俺が勝ったら・・・・・・」

 カルマは意を決したかのように口を開いた。


「俺と・・・・・・付き合ってください!」


 シーン・・・・・・

 しばしの沈黙がアリーナを包み込む。

 そしてその静寂は・・・・・・

「「「「「え・・・・・・えぇぇぇええええええ!!?」」」」」

 アリーナにいる生徒の悲鳴や怒号に変わった。

「おい中等部生っざっけんじゃねぇぞオイゴルァァァァ!!」「エナお姉さまに手出ししてただで済むと思ってんのぉぉぉぉ!?」「今こそエナ様親衛隊の活躍の時!あの青二才を縊り殺せ!嬲り殺せ!呪い殺せぇぇぇぇ!!」「テメェ結構いい顔してんじゃねぇか!掘るぞオイ!」

 会場は罵詈雑言の雨あられ。もうこの会場を収めることができるのは・・・・・・


「お静まりください!」


 ――エナ・コロッセオただひとりであった。

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