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プロローグ
今から約100年前。人類は一度滅びた。
滅ぼしたのはほかでもない、自分たち人類だ。
人類は科学にふれあい、密接な関係を築き、常に隣り合わせて科学とともに共存してきた。
しかし、感情をもつ人類はあまりにも強欲すぎた。
行き過ぎた科学は手のひらを返し人類に襲い掛かったのだ。
――それが100年前の事件、『旧人類災害』である。
そして、その災害を救った者達。そのふたりは神からの使いだという。
二人の名は『アダム』と『イブ』。
アダムとイブの力は強力だった。
アダムは『原型』を壊し、イブは世界を『修正』する。
そして、科学を滅ぼし尽くしたアダムとイブは世界に取り残されてしまった。
戦いが終わったあとの地球には、旧人類はもう存在しなかったのだ。
――だから、創った。
アダムとイブは創造し、旧人類とは違う新たな人類を創り上げた。
それが『新人類』。
新人類は旧人類とは違い、『異能力』を持っていた。
旧人類では到達できなかった世界、新人類は新たなる世界への扉を開いたのであった。