美しい娘と醜い娘
むかし、むかし、あるところにとても見目美しい姉と醜い妹が粗末な木の家に暮らしていました。
美しい姉は、その外見と等しく優しい心を持っていたので、親からだけではなく村中の人からも愛されておりましたが、醜い妹はその外見と同じく醜い心を持っていたので、心優しい姉以外のすべての人から疎まれておりました。
美しい姉は醜い妹を不憫に思って自分が出かけるときは妹を必ず連れ歩き、少しでも周りに溶け込めるようにと心を砕きましたが、醜い妹は余計なこととばかりに口を噤み、俯いて顔を上げることをしませんでした。
人々はますます醜い妹を疎み、姿を見かけてもそこにいないふりをするようになりました。
ある日のことです。
姉妹は病弱な母親に頼まれて、二つ村向こうの西の森に住む魔女に薬を買いにいくことになりました。
二つ村向こうにある西の森に行って帰ってくるのには随分と時間がかかります。朝、陽が差す前に家を出ないと日が陰る前に戻ってくることはできません。そこで二人は夜早く寝て、翌朝早くの出発に備えることにしました。
まだ一条の光も望めない朝に、二人は家を出発しました。
母親は姉には西の森の魔女に手渡すお礼の菓子を一籠、そして妹には昼食用のパンと水の入ったガラス瓶が二人分入った籠を持たせ、途中で水を飲みきらないことと西の森の魔女にくれぐれもよろしくお礼をいいなさいと伝えました。
一人では心細い真っ暗な道のりも足元を照らすランタンと頼りない姉妹でしたが二人連れ添うこと、そしてなにより病弱な母を治すための薬を思えば怖くはありません。
二人は間違いのない足取りで歩き始めました。
村を抜けるころにはあたりはゆっくりと白み始め、一つ目の村に着くころには朝の支度に忙しく歩き回る人たちをみました。
隣村の美しい娘を知っている人たちが朝の挨拶を交わします。
そのたびに立ち止まって挨拶を返すのですが、美しい姉には声をかけたとしても醜い妹には誰も声をかけません。
まるでそこに妹などいないように誰もが振る舞いました。
「おはよう。早くからどこにいくんだい」
「おはようございます。母の使いで西之森の魔女のところまで」
「そりゃあ大変だ。あんたみたいな綺麗な子は気を付けないといけないよ」
「ありがとうございます。行ってきます」
村を通り過ぎるころにはすっかり陽は昇り、次の村につくころには昼を過ぎてしまいました。
村に入ってすぐにある泉のそばで昼食をとっていると、相変わらず美しい姉には挨拶がありましたが醜い妹には誰も見向きもしませんでした。
そんな中、一人の薄汚い男が近づいてきて声をかけてきました。
「やあ、きれいな娘さん。美味しそうなものを食べてるね。俺はおなかが減って死にそうなんだ。一つわけてもらえないか」
「こんにちは。これは私の昼食だからわけるわけにはいかないの」
「なんだい、そっちの籠にはたくさんお菓子がはいってるじゃないか。一つくらいわけてくれてもいいだろう」
「これは西の森の魔女に渡す分。あげるわけにはいかないの」
「そんなにあるんだからひとつくらいなくなってもわかるもんか。それともなにか、きれいなのは顔だけで、実はそこにいる醜い娘みたいに心が醜いってのかい」
美しい娘は少し考えました。
目の前の男は本当に餓死しそうなほど痩せ衰えて骨がでていました。
そして男が言うように、確かに籠の中には西の森の魔女に薬の代金として渡すお菓子がたくさんありました。
なるほど、男が言うようにひとつくらいなくなってもわからないでしょう。
優しい娘は、籠から一つお菓子を取り出して、両手を差し出している男に手渡しました。
すると娘と男のやり取りを聞いていた人たちがひとりまたひとりと娘の前にやってきては籠の中のお菓子をねだるのです。
初めの男にあげてしまったお菓子を次の人にあげないわけにはいかなくなった娘は、求められるままにお菓子をあげていきました。
最後の一個となったとき、昼食を片付け終わった妹はまだ食べ終わっていない姉の手を取り籠ごと無理やり立たせると、周りの人たちに不興な言葉も意に介さず泉のそばを離れました。
「なんだいあの娘は。醜い顔を頭巾で隠しているが心の醜さまでは隠せないようだ。まだ昼食も碌に食べていない娘を無理矢理もう一人を引っ張り歩いていくよ」
「あの美しい娘をごらん。申し訳なさそうな顔をして何度も頭を下げている。それに比べて醜い娘のなんと不愉快なこと」
どんどん歩く娘たちに聞こえよがしに言われる言葉に、娘が気づかないわけがありません。
妹は無意識に姉の掴んだ手をぎりぎりと強く握り、姉はその痛みに悲鳴を上げました。
その姿を見てさらに村人たちは妹を嘲り、姉を褒め称えました。
なんとか西の森に着くころには、あたりはすっかり暗くなっていました。
妹は夜の森に入ることを嫌がり、ひとつまえの村に戻るように姉に言いましたが、姉は首を縦に振りません。それどころかどんどんと暗い森に入っていこうとするので妹は仕方なくカンテラを灯し、後を追いました。
魔女の家は西の森の中ほどの、うっそうと茂っていたはずの樹の、そこだけぽっかりと空いた場所で月明かりを受けて、ひっそりとありました。
煙突からはもくもくと煙がたち、扉の隙間から中の明かりが漏れています。
魔女が留守でなく、まだ起きていたことにほっとした二人は、扉をどんどんと叩いて魔女に来訪を告げました。
「誰だ。こんな夜分に人様の家にやってくるなんて礼儀知らずな」
中から現れた魔女は、その名の通りに全身真っ黒のドレスを着て、家の中だというのに目深に頭巾をかぶって顔を隠していました。
魔女は二人を見たとたん、深くかぶった頭巾のその奥で爛々と瞳を光らせました。
にやりと口の端が上がったのが二人には不気味でしたが、礼儀知らずと言われればその通りでしたので二人は慌てて頭を下げ、母の病気のための薬を求めに来たことを言うと、魔女は戸口から体を下げて中に入るように促しました。
「そうかい。じゃあ代金を先にもらおうか」
母の状態を話した二人に魔女は言いました。
姉は母に持たされた籠から最後のお菓子を取り出すと魔女に差し出しました。
すると魔女は「こんなちょっとで薬をもらおうとは厚かましいにもほどがある」と怒りだし、お菓子を床に叩きつけました。
姉は魔女の癇癪に驚いて泣き始め、妹はそんな姉を意にも解しません。
妹は言いました。
「どのくらいだったら薬をいただけるんですか」
「もちろん籠いっぱいに決まっている。いつだって籠いっぱいの菓子と交換だ。それ以上のものでもそれ以下のものでもない。そんなことも知らずにここまで来たのか」
「今はそれだけしかないので、その分に見合った薬をもらえませんか」
「駄目だ。礼儀知らずにも夜中にやってきた挙句、きちんとした道理も弁えないくせに図々しくも勝手に条件付けを変えるとは何様だ。そんな奴にはたとえ明日出直してきたって薬なんて分けてやるもんか。でも、そうだね。その度胸に免じてお前がこの暗闇の森を抜けてもう一度菓子を籠いっぱいに持ってくるならすぐに薬を用意してやろう。ああ、もちろんこっちの泣いてる女はおいていけ。それができなきゃさっさと出て行ってくれ」
魔女は醜い妹が恐ろしい夜に森を抜けて村を抜けて盗賊に合うかもしれない恐怖に打ち勝ちながら家に帰るとは思っていませんでした。
さっさと二人を追い出そうと扉を開けて外に出るように促そうとすると、姉が小さな声で答えました。
「私はここで待っているから。お母さんのために行ってきて」
いつの間にか泣き止んでいた娘は、それでも瞳に涙をためながら妹に菓子を持ってくるように言ったのです。
「あなたにそんなことをさせるなんて酷い姉だけど、それしか方法がないのなら、やるしかないわ」
「ほう。お前がそれを言うのか」
魔女はなぜか呆れたように言いました。
そうして意地悪そうに嗤うと、姉には妹が戻ってくる間はきちんとした食事と寝床を与えることを約束し、妹には一枚の布を渡して姉に聞こえないように囁きました。
「さて、この布は被ると姿が見えなくなる魔法の布だ。これを被ってさえいれば盗賊からは身を隠せる。獣は匂いで嗅ぎ付けるから気をおつけ」
魔女の態度の変わりように驚く妹を、魔女は扉を大きく開いて暗闇の外へと追い出しました。
目の前で大きな音を立てて閉まる扉に縋りながら何度叩いても、扉は頑として開きません。
しばらくすると妹は諦めて、外に投げ出された籠と布を持って、とぼとぼと来た道を歩き始めました。
カンテラがないので夜道は暗く、たよりは月の明かりだけ。
寂しく鳴く梟の声と虫の声が、唯一の友達でした。
時折、獣の獲物を見つけて光る双眸を見ましたが、魔女の布のおかげか獣が妹に寄ってくることはなくほっと安堵の息を吐きました。
そうしてなんとか森を抜け、村を抜け、草原を歩き、また村を抜け、夜通し休むことなく歩き続けた娘は、朝一番の鳥が鳴くころに自分の家である見窄らしい木の家へとたどり着き、安堵したのか家の前で倒れました。
その音に気が付いたのは、帰ってくるはずの娘が帰ってこないことに心配をして一睡もしなかった父親でした。
「お前……っ!姉はどうした!」
「西の森の魔女の家にいます。お菓子がないので魔女が怒ってしまい、籠一杯分のお菓子を持って来いと追い出されました」
「なにをいってる!お菓子は籠いっぱいの持たせただろう!」
妹はことの経緯を手短に父親に言って聞かせました。
するとどうでしょう、父親は死にかけた男に施しをした姉娘をほめたたえ、そのあと群がる村人を止めなかった妹娘を非難したのです。
優しい姉が拒めるわけがない、最後の一つを惜しんで止めるなら、さっさと止めてしまえばいいものを、と。
お菓子は材料を揃えるだけでも大変で、その上作るのにも時間がかかりました。
薬のために必要な籠いっぱいのお菓子を随分の時間をかけてやっと用意したのです。
父親はその大切なお菓子を無駄にしたことで妹娘を罵り、そして姉娘が西の魔女に奪われたことに怒りました。
姉娘を取り返すには、そして妻の病気を治すための薬を手に入れるためには籠いっぱいのお菓子が必要になりました。
すぐにお金が必要でした。
けれども昨日用意したお菓子のせいで蓄えが底をついたために、父親は妹娘を村の村長に売ることにしました。
村長はちょうど下働きが欲しかったのだと、籠いっぱい分のお菓子と交換に妹を買いました。
父親は厄介払いもでき、美しく優しい姉娘と妻の薬が手に入ると喜んでいましたが、妹娘の苦しそうな顔には見向きもしませんでした。
自分を売ることで得た籠いっぱいのお菓子を持って、醜い妹は疲れた体に鞭打って西の森へと急ぎました。
昨日と同じ道を痛む足を気にしながら歩いていても、昨日よりも随分と早くに隣村に、そして二つ目の村、昼過ぎには西の森に戻ってくることができました。
もちろんその間に幾人の人と出会いましたが、醜い妹を見たとたん顔を背けるか罵るかのどちらかで、妹の足を止めることはなかったのでした。
さああと一息だと、西の森の中に入ろうとしたとき、森の奥から気味の悪い声が聞こえてきました。
昨日来た時には聞こえなかったその声は魔女の家に近づくにつれ大きくなりましたが、魔女の家に行かないわけにはいきませんから妹は耳をふさぎながら前に進みました。
魔女の家にたどり着くと、あの気味の悪い声は家の中から聞こえてくるのがわかりました。
恐ろしくもありましたが勇気を出して扉を叩くと、扉が勢いよく開き、吹き出物が沢山出来ている醜い腕が伸びてきて驚く妹の腕を掴むと、力ずくで引っ張り込みました。
妹はよろけながら家の入ると、入れ替わりに姉が聞いたことのない金切り声をあげながら飛び出して森の出口へと走り去ったのです。
茫然としたのは妹でした。
たった今、何が起こったのか、理解できずにぺたんと床に座り込んでしまいました。
「ようやく戻ったね。お菓子はもってきたのかい」
声の主はもちろん魔女でした。
妹は魔女の声で自分が何をすべきか思い出すと、立ち上がって汚れたスカートを掃いました。
そして遅くなったことを詫び、貸してもらった布を折りたたんで返し、そして母の薬と交換の籠いっぱいのお菓子を魔女に差し出しました。
魔女は酷く嬉しそうにそれらを受け取ると、約束通りに用意した薬をかざして呪文を唱えました。
するとどうでしょう。
薬の入った籠は魔女の指先から生まれた風に乗って外へと飛んでいったのです。
「さあ、これでお前は自由だ。帰ってもよし、帰らなくてもよし」
醜い妹の顔に目を背けることなく、魔女は優しく言いました。
村にかえれば籠いっぱいのお菓子の代金と引き換えに村長に売られた自分がいます。
粗末な木の家はそれでも自分の唯一の家でしたが、それも親に売られたことで帰る場所をなくしました。
醜い、たったそれだけで、蔑ろにされた場所に戻るほど、愚かなことはありませんでした。
「私をあなたの弟子にしてください」
「そうかい。じゃあ今日からお前は私の弟子だ」
醜い妹はこのときより魔女の弟子となって、生れてはじめて生きる喜びを見つけました。
さて、姉はどうなったのでしょうか。
魔女の家で一泊泊まることとなった姉は、魔女の言葉通りに食事と寝床を用意されて満足していました。
一日歩き通しだったためにあまりにも疲れてしまい、なぜ魔女の家に泊まることになったのかも、恐ろしい夜に道を引き返した妹のこともすっかりと忘れて、用意された食事に腹を満たせて、用意された寝床に倒れるように眠り込んだのです。
翌日も用意された朝の食事を食べると、退屈のためにあたりを探り始めました。
魔女の家で一日を過ごすなんて滅多にあることではありません。普段見慣れない珍しい道具や薬品が所狭しと並んでいる家で、魔女から触ってはいけないといわれていたにもかかわらずに好奇心に負けて触り始めたのです。そして最も触ってはいけない薬に手を付けてしまいました。
ちょうどその時、魔女が姉を見咎めて声をかけました。
姉は驚いて薬品の入った瓶を落としてしまったのです。
落ちて割れた瓶からはもうもうと煙が立ち上がり、姉の体を包みました。
しばらくして喉を締め付けるほどの刺激のある煙が消えると、美しかった姉の顔や手はぶつぶつと気味の悪い出来物が噴き出ていました。
誰かが金切り声をあげて叫んでいるわ。
姉はそう思いましたが、それが自分の喉から出ている声だとはまったくわかっていませんでした。
魔女はそんな姉を見て嗤いました。
「醜いね。その薬は使った人間の本性を表す薬なんだよ。その顔や手の醜さはお前の心そのものさ」
「何を言っているの?そんなわけないじゃない」
「おや。お前は自分がどれほど醜いか知らないのかい。礼儀も何もかも知らない憐れな娘。弱い妹の立場を変わってやろうともせず出された条件に無情にも頷き、夜の森を一人で駆け抜けた妹を案じることない非情な娘よ。お前は自分の優柔不断さで約束のものを勝手に他人に配り、それの後始末を妹に押しつけ、のうのうと温かい部屋で食事を出され眠りをむさぼっただけだろう。その上退屈だからと触るなと注意したものにも手を出して壊す始末。図々しく厚かましい娘、それがお前の醜さだとはわからないのか」
「……薬、薬を頂戴」
「薬?薬がほしけりゃお菓子をもってきな。籠いっぱいのお菓子が条件だ」
「ひどい……」
「何が酷いんだい。薬を触るなと忠告したろう?それを破ったのはお前じゃないか。逆にその落としてしまった薬の弁償を請求する権利が私にはあるのさ。人の好意を無にしたくせに、厚かましいにもほどがある」
美しかった姉は突然訪れた自分の不幸に泣き叫びました。
あんまりにも泣き叫んだせいで喉がかれ、それでもからした声で叫び続けました。
妹が戻ってきたのはその時でした。
籠いっぱいのお菓子は母のためのもの。
自分のためでは決してない薬の代金に姉は怒り狂い、妹の腕を掴むと、魔女の家で自分と同じ目に合えばいいとばかりに無理やり家に引き入れて、優しい両親のもとに駈け出しました。
そうして西の森を抜け、村を抜けようとするといつもの優しい声などかからずにひどく冷たい視線を浴びて侮蔑の言葉を吐かれましたし、子供たちは「汚い」と言って石を投げつけてきました。
そんな仕打ちを受けたことのない姉は、恐怖に叫びながら村を離れました。
叫びながら走り抜けてきたせいで息絶え絶えになりながらも一つ目の村に戻ってきた姉は、喉を潤すために泉に近づいたのですが、そこでかけられた声は「施しなど誰もしないからさっさと村から出ていけ」という冷たい村人の言葉でした。
「そんな。私はすぐそこの森の小屋の娘です。いつもお話しているじゃないですか」
自分の家の方向に指をさしても、誰もが嗤って信じてくれませんでした。
それどころか嘘をつくなと娘を棒で追い払おうとしました。
姉は親しくしているはずの村人からもひどい仕打ちを受けて、叫びながら粗末な家へと戻りました。
ふらつく体に鞭打って、なんとか家にたどり着くと、扉の前に籠に入った薬が置いてありました。
それは西の森の魔女に籠いっぱいのお菓子と引き換えにもらうはずだった薬でした。
娘は籠に駆け寄ると、早速籠を持ち上げて家の扉を力いっぱい叩きました。
「お父さん、お母さん、只今戻りました!」
誰もが自分をわかってくれないけれど、父や母はきっとわかってくれる。それに薬を持って帰ってきたのだから、娘の私であることを間違えるはずはない。
娘はやっと落ち着く場所に帰ってこれたと涙しました。
けれども扉が開かれた途端、希望は無残にも打ち砕かれました。
「遅い!お前はいったい何をしている?それに姉娘はどうした!!」
優しく迎え入れてくれるはずの父親は、娘を見たとたんに罵倒し、籠をひったくるように奪い、そして外へと連れ出したのです。
娘は必死になって訴えましたが、村長の家の下働きとして売られたことの恨み言だと娘の訴えを聞き入れません。
それどころか村長に引き渡そうと嫌がる姉娘を引きずりながら村へと戻っていきました。
こうして美しかった姉は、売られたはずの妹として村長の家で下働きとして死ぬまでこき使われたそうです。
ああ、両親のことを知りたいですか?
醜くなった姉娘を見分けることができなかった父親は、そのあと帰ってこない姉娘を思い、悲しみに暮れてお酒を飲むようになって、体を壊して死にました。
母親はというと、薬をもらっていったんは持ち直したものの、働かなくなった夫のせいで二度と薬を与えられることなく病気が酷くなって死んだそうです。