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一閃! 平凡



僕の名前は鍛冶峰刀弥かじみねとうや


ここ桜花学園に通う二年生。


容姿は至って普通であり、背が高いわけでもなく太っていたり痩せ過ぎている訳でもない。


成績は中の下で毎回点数は平均点でテストの順位は真ん中辺り。


家が少し特殊なのを除けば何処にでも居る普通の男子学生。


だけどそんな僕の日常は、跡形もなくぶち壊される事になる。


彼女のせいによって‥



◇ ◇ ◇



「なぁ鍛冶峰 今日ウチのクラスに転校生が来るらしいぜ!」


僕に話しかけて来ているのは前の席に座っている数少ない親友で悪友の槌谷鋼平つちやこうへいである。


何かと腐れ縁で中学から同じクラスになる事が多く良く二人でバカをやったりもしていた。


鋼平が身体ごと後ろに向きを変えて話してくる。


「転校生? また珍しいな」


「だよなぁ 二年のこんな時期に転校生って珍しいよな 」


「まぁ親の事情か何かだろうね」


僕はそう当たり障りのない返答をしておく。


「で? 転校生は男なの女なの? お前の事だからもう調べはついてるんだろ?」


「さすがは鍛冶峰 当たり前だぜ! 転校して来るのは‥」


鋼平が言いかけたその時、教室の扉が開いて担任の教師が入ってきた。


「よーしみんな席に着けー まぁ知っている奴も居ると思うが今日このクラスに転校生がやってくる」


ザワザワと騒ぎ出した教室内。


まぁ転校生自体が珍しいからなぁ‥


「ほら静かにしろー じゃあ入ってきてくれ」


担任の呼びかけに扉がガラッと音をたてて開かれた。


その瞬間教室内は一気に静かになった。


僕はその瞬間自分の周りの時が止まったように感じた。


黒い髪を揺らしながら入ってくる¨彼女¨に僕は見惚れていた。


「じゃあ自己紹介を頼む」


彼女は黒板に振り向き大きく綺麗な字で名前を書いた。


御剣鞘香みつるぎさやかです 皆さんよろしくお願いします」


そう言って微笑む彼女。


僕はその瞬間確かに彼女に恋をした。


それが彼女と僕の初めての出会いであり、僕の日常がぶっ壊れる原因でもあった。



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