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ぴいちゃん日記  作者: 虹色
出会いは高2の春
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陽菜子’s Diary 5月30日(火)

<陽菜子’s Diary>



5月30日(月)


今日、藤野くんからノートを貸してほしいと言われた。

ほかに貸してくれる人がいるんじゃないかと言ったんだけど、男子のノートじゃダメだからと、頼みこまれてしまった。私が言ったのは男子のことじゃなかったんだけど。


最近、ようやくクラスの女子ほとんどと話すようになって、神谷さんたちとも普通に話せるようになった。その中にいると、藤野くんのことがときどき話題に上る。たぶん、誰かが藤野くんのことを好きなんだと思う。

藤野くんは男女問わずに話をする人だけど、休み時間は男子で固まっているし、女子と騒いだりする人じゃないから、きっかけがなくて・・・っていうことみたい。とにかく、神谷さんたちの間で(もしかしたら今日子たちの間でも)注目されているのは間違いない。


どんな人かというと・・・背は、野球部の中ではそれほど高くない。中3の弟よりは大きそうだから、170cmは超えてると思うけど。日焼けしていて黒い。髪型はもちろん坊主・・・って言うのかな?落ち着いた顔をしている。親切そうな雰囲気。真面目っていう感じではないけれど、ナンパな感じでもない。普通の高校生?

誰にでも好かれそう。


だから、藤野くんがノートを貸してほしいって言えば、いくらでも貸してくれる人はいるはず。男子じゃなくて。

でも、席が近いから、私が頼まれてしまった。


断った方がよかったかもしれない。

でも、あのときあれ以上長引いたら、みんなの注目を浴びそうで、それも恐かった。なんとなく断りきれない気がしたし。

一応、貸せない言い訳もしたんだけど。


あーあ。

こうやってうじうじ悩むのが私の良くないところだ。もう始まってしまったことだから、仕方ないのに。

それに、藤野くんは本当に困っているようだった。そういう人を断れない。

なるべくみんなには気付かれませんように!


明日、ちゃんと返してくれるよね・・・?






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