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ぴいちゃん日記  作者: 虹色
修学旅行に行こう!
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陽菜子’s Diary 10月13日(木)

<陽菜子’s Diary>



10月13日(木)


今日は進路の面談があった。

とりあえずは国立の教育学部志望ということで先生と話をしてきた。あとは、来年の選択科目を来週中に提出。

勉強をもう少し頑張らなくちゃいけない。

夏休みからコレクションしていた通信講座の袋を、そろそろ開けてみようかな・・・。



面談が終わったら、先に面談が終わっていた藤野くんが待っていてくれた。暗くなるから送るって。


今週になってから、藤野くんとはほとんど話していなかったから、・・・っていうか、藤野くんに避けられているような気がしていたから驚いた。

避けられているっていうのもちょっと違うような気がするけど、なっちゃんや梶山くんたちも一緒に話しているときに、私にだけは話しかけないとか、見ないようにしているような感じ? ・・・やっぱり、“避けられてる” で合ってるか。


ちょっと前には冗談を言ったりできたのに、どうして急に? って考えてみて、もしかしたら、無理矢理、今日子に慣れてもらおうとしたことがいけなかったのかも、という結論に達した。あれは本当に面倒だったし、けっこうわざとらしい感じもしたから。

それで藤野くんが不愉快な思いをしていたとしたら、私のことを怒っていても仕方がないと思った。藤野くんが里緒に直接話しかけるようになったことはよかったんだけど。


だから、面談が終わったときに、待っていてくれたことにびっくりした。怒っていたのに待っていてくれるなんて、義務感の強い人だと思って。

でも、今日子たちに話を振ったことを謝ったら、怒ってないって言われた。気付いてはいたけどって。


じゃあ、なんだったんだろう?

私の考え過ぎなんだろうか?


避けられてると思ったとき、ちょっと悲しかった。

せっかくお友達になれたのに、あんなことでそのお友達を失くすのかと思ったら、今日子の言うことなんか気にしないでいればよかったって後悔した。

私は人見知りで友達が多くはないけれど、その分、その人たちのことがすごく大切。だから、藤野くんに不愉快な思いをさせたと思って、すごく悩んだ。謝らなきゃと思ったけど、もしかしたら、元の友達同士には戻れないんじゃないかと思った。そう思うと、また悲しかった。


結局、藤野くんは怒っていたわけではなかったんだけど・・・。


それからあとは前と同じように話せたし、前に行った本屋で藤野くんが問題集を買うのに付き合って、改札口で見送ってもらった。

避けられていたわけじゃないなら、あれは偶然だったのかな?


そういえば、藤野くんも国公立の大学を目指すことにしたって言ってた。

ご両親の希望って言ってたけど、一緒に頑張れるなら嬉しいな。


・・・この前は岡田くん、今日は藤野くんに送ってもらった。

今までは、部活で遅くなっても一人で帰っていたのに、こんなふうに送ってもらうことが続くと、それに慣れてしまいそうでよくないような気がする。

2人とも、そのうち彼女ができるだろうし、そのときに自分一人でも大丈夫なように、甘えないように気をつけないと。








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