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ぴいちゃん日記  作者: 虹色
楽しい夏休み?
31/99

陽菜子’s Diary 8月27日(土)

<陽菜子’s Diary>



8月27日(土)


終わった!

なんとか無事。

写すだけじゃなくて、私がわからなかったところを教えてもらったり、みんな、いい人でよかった。

お礼だと言って、みんながお菓子をくれたこともびっくりだった。


最初は緊張したけど、藤野くんがいたし、宿題の中身のことでいろいろ話すことがあって、緊張している暇がなくなったせいで、意外に早く慣れることができたように思う。一晩たつと、また元に戻ってしまったけど、今日は昨日に比べればそれほどではなかった。

慣れてみると、男の子の集団は思ったよりも気楽かもしれない。男子と女子はそもそも違うから、別にその人と自分が違ってても構わないような気がするのかな。

天文部でもそうだな。


女子同士は慣れても気を遣う。目立たないように、枠からはみ出さないように、って考えてしまうから。なっちゃんやまーちゃんといるときは、そんなこと考えないけど。

今の席でめぐや舞ちゃんと話している私と、今日子たちと話している私と、なっちゃんやまーちゃんといるときの私はちょっとずつ違うと思う。なっちゃんやまーちゃんといるときが一番気楽。2人とも、私が何を言っても、何をしても、まるごと受け入れてくれる。



今日の帰りは藤野くんと2人になって、ちょっとあせった。

「急いでる?」って訊かれて、「急いでる」って答えてしまおうかと迷ったのに、そう言えなかった。どう答えたって、途中まで一緒の方向なんだから同じってこともあったけど、藤野くんはいい人だから、いつも、なんとなく断ることができない気がする。


おとといは、2人きりで宿題をやることになりそうで、一生懸命、言い訳を考えた。それは、絶対にやっちゃいけないことだから。そんなことしたら、舞ちゃんが傷つくし、私も藤野くんも、何を言われるかわからない。中学のときもそうだったけど、男の子はそういうこと、あんまり考えないんだね。

でも今日は、帰る方向が同じだっただけだし、藤野くんが本屋さんに用事があっただけ。参考書の相談相手が必要だっただけ。

要するに、私じゃなくてもよかったけど、たまたま私がいたから一緒に行っただけ。・・・なんだか、ただの言い訳みたい。


藤野くんがレジに行くときに、少し先のお店に彩香ちゃんがいるのが見えて、急いで藤野くんにあいさつして帰って来た。理由が偶然の積み重ねだといっても、やっぱり2人でいるところを見られないに越したことはない。舞ちゃんも彩香ちゃんと一緒にいたかもしれないし、そうじゃなくても仲がいいから。


明日は夏休み最後の日。

午前中は団旗作りで学校に行く。午後はそのまま図書室に行くか、帰ってくるか、迷ってる。

図書室は静かで涼しいから勉強にはいいところだけど、本がたくさんあって、誘惑も多い。結局、本を読んでしまったり、借りてきて家で読みふけってしまったり、ということになることもあるから困るよね。

でも、お盆のシーズンにバイトに出て、この時期に休みをもらっておいてよかった。


そうだ!

浴衣の練習をしなくちゃ。


でも、文化祭の前に期末テストがあるんだっけ。








夏休み編はここでおしまいです。


次からは秋のイベント編に入ります。

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