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ぴいちゃん日記  作者: 虹色
出会いは高2の春
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陽菜子’s Diary 7月11日(月)

<陽菜子’s Diary>



7月11日(月)


今日の朝、藤野くんが早く教室にやってきたのでびっくりした。うとうとと寝ているのを見られた。


私はいつもの時間に着いて、今日子たちがいなかったから本を読んでいた・・・ら、眠ってしまった。久しぶりのいいお天気で、朝日が気持ちよかったのは確かなんだけど、もう夏だから、けっこう暑かったのに。

眠ったといっても、ほんの少しうとうとしただけだと思うんだけど、気が付いたら藤野くんがいた。ものすごく焦った!

来たことがわからないくらい寝ていたみたい。いつも、誰かが来るまで、けっこう長い時間があるから油断していたんだと思う。


よく考えてみると、藤野くんにはいろいろと変なところを見られているかも。

お腹が鳴っちゃったところとか、授業中に寝ていたせいで間違ってるノートとか、今日は・・・もしかして、寝ている顔を見られたかも。

・・・恥ずかしい。


それよりも困ったのは、教室で2人きりだったこと。

何か理由をつけて出ていこうと思ったんだけど、藤野くんがめぐの椅子に座っておしゃべりモードになってしまった。そこで出ていくのは、さすがに失礼な気がしてできなかった。でも、誰かに見られて誤解されたらと思うと、気が気じゃなかった。野球部の人が藤野くんを呼びに来たときにはほっとした・・・。


だけど、藤野くんと話したのは何日ぶり・・・何週間ぶり、かな?席替えをしてから、あいさつだって、ほとんどする機会がなかったような気がする。

藤野くんと話すのは楽しい。緊張はするけど、ほかの人よりも話しやすいのが不思議。

いろんな失敗を見られているから、もう気を遣う必要がないような気がするのかな?安心感?

少しだけど、冗談も言える。藤野くんになら、こういうことを言っても大丈夫って思って話ができる。


でも、藤野くんには舞ちゃんがいる。あんまり近付き過ぎないように、気を付けなくちゃ。


そういえば最近、岡田くんとあいさつをするようになった。

バス事件のあとから、かな。去年も同じクラスだったけど、話したことなかったもんね。

岡田くんは背が高くて肩幅が広い大きな人で、目つきが鋭い感じで声が大きいから、ちょっと恐いイメージがあった。

だから、あのときにつかまった相手が岡田くんだとわかったとき、本当に「どうしよう!」って思った。でも結局は、親切な人だってわかって、こうやってあいさつができるようになったのはよかったかも。



もうすぐ夏休み。

夏休みに入ってすぐに合宿がある。星空の写真を撮るために、夏休み前に梅雨が明けてほしいな。


くせっ毛は雨が降っても、汗をかいても、ぼさぼさ。梅雨と夏はどうにもならない。

ストレートパーマと思っていたけど、美容院に行くのがめんどくさい。

それに、意外に洋服とかにお金がかかるし、どこかの夏期講習か通信講座を受けようかと思ってるから、バイト代は少し貯めておきたい。

当分はこの三つ編みとお別れできないな。






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