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第六話 危機


 6


 このように、日下と、灰色の犬との共同生活は。それなりに順調に、どうにかこうにか続きそうに思えたが。

 ある人物の訪問のせいで。それは危機にたたされることになる。

 日下は、仕事が休みになる週末がめぐってくるたびに。灰色の犬をリードにつないで、アパートから連れだした。

 週末になった今日もまた。アパートから、さほど離れていない。空き地になっている、住宅の建設予定地にまでやってくる。

 この国で、最も人口が集中していて。一千四百万人以上の人間がひしめいて暮らしている、都内で。リードをはずされた犬が自由に遊べる場所をさがすとなると。

 それはもう、彼らが自由に走りまわることを許されている、ドッグランくらいしか、みつからない。

 いまではもう、公園や運動場に連れて行っても。犬を放して遊ばせることはできない。

 塀や壁をめぐらせた、どこかのだれかの私有地の中なら許されるのだろう。でもそういう場所がないのなら。

 犬を自由に走り回らせて遊ばせていい場所は。都内には、もう存在しないのである。

 日下が暮らしている。戸建ての住宅が。数知れず連なっている、×区の住宅地でも。その事情は変わらなかった。

 でも、住宅地には。住宅をいくつも取り壊したあとにできる、空き地になった土地が、かならずある。

 日下が、犬を連れてやってきたのは。住宅地のなかにできた、丈が高い雑草が生い茂っている、けっこうな広さになる、空き地だった。

 出勤のときにみつけた、そういう空き地に。日下は、リードをつけた犬を連れて行って。

 こちらを見ている者がいないのをたしかめてから。

 リードをはずして、犬を放してやって。

 わずかな時間でも、同居人に自由を満喫させてやろうとした。

 ヒモをはずされた灰色の犬は。大喜びでどこかにすっとんでいくかわりに。日下の顔を見て。考え込んでいる様子だった。

 日下の意図を把握したのだろう。灰色の犬は、雑草だらけの空き地のなかに入っていくと。

 地面の匂いをかいだり、前脚で穴を掘ってみたりと。空き地のなかを調べ始める。

 こいつは。自分が仕事に出ている日中は。ずっと、アパートの狭い部屋のなかで。大人しく、ジッとしていなければならない。

 そのあいだにたまった、ストレスやうっぷんを、この機会に、空き地を走りまわらせて解消させてやろう。

 日下は、そのつもりで連れてきた。

 それなのに、犬にはその気がないようだった。

 日下は、犬に言いきかせる。

「……おれは。こうやって散歩の途中で放してやるくらいしか。おまえに自由を味あわせてやる方法を思い付かない。

 でもそのうちに、近所の住民から。文句や苦情がきて。こういうことも、できなくなるんだろう……。

 どうやらおまえは。走ってどこかに姿をくらます気はないみたいだな。空き地からでないし。通行人がきたらもどってきて、自分からリードをつけさせようとするしな。

 でも、いまの生活がイヤなら。こういうチャンスを利用して、逃げちまえばいい。おれならそうする。

 それまでは、おまえに。これくらいのことはしてやるよ」

「……」

 犬は、日下の言葉を。黙ってきいている。

 日下は、空き地の中に立って、あたりを見回す。

 週末の午後の住宅地。このあたりは大きな国道から離れていて。道が入り組んでいるせいもあって。ここまで入ってくる車両は見かけない。

 昨今の少子高齢化のせいか。ならんでいる建物に住人が暮らしているはずなのに。だれもいないんじゃないか、と思えるほどに、あたりは静まりかえっている。

 日下は、あたりの雑草のなかをガサガサと動きまわっている犬の音をききながら。犬がどこかに行ってしまわないか。そうやってしばらく、犬の様子をうかがう。

 日下の心配をよそに。灰色の犬は。雑草のなかに姿を隠して、ゴソゴソと。気ままな探索を続けている。

 日下は、犬を見守っているのがおっくうになってきたので。空き地から出て。敷地と道路とを仕切っている、縁石に腰をかけてすわる。

 上着のポケットに犬のリードをしまい。犬に背中をむけた格好で、すわった格好で、足もとの舗道をながめる。

 こんなときは、スマホをとりだしていじる以外に、することもない。でも、そんな気分にもならない。

(あらためて説明させてもらうと。犬をリードなしで散歩させる行為は、全国で禁止されていて。場合によっては、罰則や罰金が課される。

 日下がそれを守らなかったのは。この男が、それを知らなかったから。無知だから。それにつきる)

 そうやって。下を見ていたせいだろう。

 日下は。見知らぬ人物が自分のそばにやってきて、立つと。うつむいた自分のことを見ているのに気付かなかった。


 突然に。すぐ間近から名前を呼ばれて。日下は驚いて、声をあげそうになった。

「ねぇっ、日下始くん! こんなところで、君は。いったい、なにをしているのだね?

 そんな顔をしなくても、いいだろうに。

 私の身分証明がわりに名刺を渡しておいたから。君は、私を覚えているはずだよ。

 じつは。私が、ここまで君に会いにきたのは。君に、ききたいことがあってねぇ……?

 ねえ、君。君は、ここまで足を運んだ、私の問いかけに、答えてくれるだろうね?」

「……!」

 ふりかえった日下は。自分を上から見下ろしている。

 なんだかおそろしい笑顔でいる女性と、対面することになった。

 笑顔がおそろしく感じたのは、きっとこの女性が、ふだんから誰かに笑いかけたりしないので。

 無理にこしらえた笑顔が、ひどく不自然なのと。目が笑っていないせいだろう。

 こちらをねめつける、大きな二つの目と。歯列がのぞいている、おそろしい表情のせいで。相手が何者なのか、日下は見当もつかなかったが。

 最近の出来事をふりかえって、ようやく思い当たった。

 そうだ。都庁にやってきて。灰色の犬をさがしている、と言っていた。紅林さやか、という女研究者だ。

 そんな相手が、なぜこんな場所にあらわれたのか。その疑問が浮かんだが、それよりも先に。

 この女性がさがしている例の犬を。借りているアパートの一室に、自分がこっそりと飼っていて。

 いままさに、すぐうしろの空き地に。その犬がいることに。日下は思いあたった。

 その事実にふるえあがってしまい。恐慌状態に陥りそうになった日下は。だがすぐに、その事実をこの女性に気付かれてはならない、と気が付いた。

 だから日下は。おそろしい笑顔を浮かべる相手の顔を見たままで。これから、どうしたらいいのか。と必死に頭を働かせ始める。

 紅林さやかは。驚きの表情から一変して。わざとらしい愛想笑いの表情になると、自分のことを見返す、日下の、こわばった顔を見すえると。

 なんのためにそんなことをするのかわからないが。

 ジッと視線をあわせたままで。低い、脅すような調子の声と口調で、次のようによびかける。

「……ねえ、日下始くん。たずさわっている仕事の性質上、君は。ニュースにもならない多くの情報に、毎日接しているはずだ。

 だから私は、君から、私がさがしている犬についての有力な情報が入ってくる、と信じて。連絡を待っていた。

 場合によっては。犬たちの隠れ場所や、棲み処の発見につながる、非常に有力な情報が得られるのでは、と期待していたんだ。

 ところが君は、あれっきり音沙汰なしじゃないか。だから私としては、直接に君に話をきくよりなくなった。

 こうして、この場所にまで、私自身で出向くしかなかった。

 というわけだから。教えてもらえないかな? 私が必死に捜している、灰色の犬について。君はなにか知っているんじゃないかね?

 推測で言っているんじゃないよ? 日下始くん。君のいまの態度を見ていると。私の予感が確信に変わっていく、そういう気分になるのだけれどね?」

 まばたきもしない大きな目で、相手の目をまっすぐに見て。きくべきことを、ハッキリときいてくる紅林さやかと。身動きがとれずにいる日下始との構図は。

 二人の関係を知らない人が見れば。親しい間柄か。恋人同士に映ったかもしれない。

 でも日下始、当人からすれば。ロマンチックな気持ちは微塵もなかった。

 逃げる場所がない。だれにも助けを求められない状況に追い込まれて。立場が上の、言い返すことも許されない、おそろしい相手につかまった。あわれな餌食の気分だった。

 日下の愛想笑いを浮かべた表情は、みるみるうちにゆがむと。額に汗が浮かんできて。ついには、さやかと視線をあわせていられなくなる。

 そのまま、女性研究者から問いつめられたら。日下は。その犬を自分が拾ったことを。いまも、すぐそこにいることを。洗いざらいしゃべっていたろう。

 だがいったい、なにが。この男のなけなしの勇気や根性を呼び起こしたのか。

 日下始は。この場を乗り切るために、次のような質問を、目の前にいるさやかになげる。

「さ、さやかさん……。あ、あなたのことをネットのニュースで拝見しましたよ……。そ、そこで、ですね。あなたに会ったら、是非ともきいておこう、と思っていたことがあるんですよ。それを、いまここで、うかがってもよろしいでしょうか……?」

「ええ。いいですよ。どうぞ、質問してください。

 ただし、そのかわりに。こちらの質問にも答えてもらいますからね?」

「犬たちのことは、私もニュースや投書で知っています。

 世間を騒がせている、あの犬たちですが。あいつらは。保健所が仕掛けた特殊な罠にもかからずに、たくみに逃げ回って。好き放題をしていますよね。

 灰色の犬たちは、なぜあんなにも頭がよくて。賢いんでしょうか? あの犬たちは、どうして私たちヒトがつくった仕掛けを理解して。その裏をかくような真似ができるんでしょうか?

 もしかすると、なにか特別な理由があるんじゃないでしょうか? 私たちが知らない、隠された秘密があるんじゃないですか?」

 あくまでも、興味からきいている、という。さりげない態度でいるが。実際には、日下は、汗びっしょり、だった。

 さやかは、顎の下に手をやって。どうしてそんな質問をするのか、という態度で。マジマジと、日下を見やる。

 やがて次のような返答が、さやかからかえされる。

 さやかは、答える。

「群れで行動する動物は、仲間の動物がとった行動から学んで。自分もまた同じ行動をとるようになる。

 あの犬たちも、他の犬の行動を真似ているだけで。意味を考えて行動しているわけではないのでは?

 それを私たちが誤解しているだけで。たまたま賢いように見えるだけでは?」

「いいえ。違います。ウチの課によせられる情報を読むかぎり、とてもそうは思えない。

 特に。あなたがつかまえようとしている、例の灰色の犬はそうです。灰色の犬たちの行動は、ほかの犬とは異なっている。

 初見で罠の存在を看破して回避するなんて。普通の犬の知能で、できることじゃないですよ……。

 もちろん。おれは、犬たちを直接に見たわけじゃありません。市民から送られる情報を読んだだけです。

 それでも犬たちが、私たちが知っている犬とは異なる。未知の動物じゃないかって。そんな気になるんですよ。

 これは。なんの信憑性や裏付けもない。おれの、勝手な感想なんですけどね……」

 日下としては、この女研究者の注意を、背後の空き地からそらすために言ってみた、苦肉の策だった。

 でも。どうやら、効果があったらしい。

 日下にとっては。耐え切れなくなりそうな、緊張に満ちた沈黙が続いたあとで。

 女研究者は、さっきとは声の調子を変えて。次のように。日下に、逆に問いかえす。

「君は。動物の知能の高さは、どのようにしてはかれると思うね? いや。そもそも。考える、とは。知能、とは。いったいどのような反応により生じるものだと思うね?」

「え? は?」

「知能とは、その動物の脳に依存しているもので。脳の大きさや機能によるものだ。と私たちヒトは考えがちだ。

 でも単細胞生物である、アメーバやゾウリムシのような動物を見てみたまえ。これらの原生動物に脳はないが。

 彼らはそれでも、おかれた環境のなかで。移動し。細胞にとりこむように捕食をし。不要物を排出し。分裂して増える。私たちヒトがとる行動と、基本的には大差ないことをしている。

 さらに彼らは。自分が生活する環境に酸やアルカリの障害があると。次回からはその位置を避けるようになる。

 彼らには、脳がないのに。記憶して、行動に反映できるのだ。

 では彼らに知能はあるのだろうか。

 脳がないのだから、彼らはなんによって行動しているのだろうか? 原始的な衝動だろうか? あるいは私たちには把握できない器官が細胞内にあって、それが脳のかわりを果たしているのだろうか?

 次に、君が見ている、舗道に行列をつくっている、そのアリたちだ。アリは、ヒトよりもずっと小さい動物だが。体内に中枢神経系があり。それで手足を動かして移動をする。アリたちは、単細胞生物とは違い、私たちのように脳をそなえている。

 カマキリやトンボといった、ほかの昆虫が。単体で、移動して捕食して交尾して増えるのに対して。アリたちは、群れ、という集団をつくる。

 アリたちは。カマキリやトンボのように、個々の欲求と衝動のもとに生きるのではなくて。群れのために生まれて生きて死んでいくのだ。

 アリは社会性昆虫とよばれる。同じ親から生まれた子供たちが、群れのなかで子育てや、群れのために餌をさがすからだ。

 個々のアリは、それぞれが脳を持っているのに。その脳は、群れのために使われる。

 アリたちが、大勢で、協力してエサをみつけて。いっしょに巣まで運ぶのも。運ばれてきたエサで子育てをするのも。自分ではなくて、群れのためなのだ。

 そのとき、それぞれのアリの脳内では、その行動に必要となる、なにかが生じていることになる。

 アリたちの脳内で起きる反応を。私たちは、思考とよび。知能ととらえるべきなのだろうか? あるいはそれは、ただの機械的な反射でしかないのだろうか?」

「……あの、おれは。例の犬たちがどうして高い知能をそなえているのか。それをきいてみただけなんですが……。

 いまの話と、おれの質問と。どんな関係があるのでしょうか?」

 突然にあらわれて、意味不明なことを語りだした、目の前にいる女性研究者を。日下は、それまでとはまた異なる、別の恐怖の表情で見やる。

 ともかくだ。この場所に。この紅林さやかという女性を。これ以上、長居させてはならない。

 さやかを、ここに居させると。うしろの空き地にいる灰色の犬がみつかってしまう。それだけは、なにがあっても避けなければならない。となれば、行動あるのみだ。

 そこで日下は立ちあがると。ズボンの尻のあたりを叩いて。ワザとらしく、相手に呼びかける。

「ええと、紅林さん、ですよね? あなたはここに、灰色の犬の情報を得るためにきたんですよね?

 それじゃ、その話は。アパートに帰る道すがらに、二人で話しませんか? ぜひとも、そうしましょう。そうするべきです。わかりました。それじゃ、行きましょうか……」

「べつに、私は。ここで話をしても、いっこうにかまわないのだがね?

 ところで君は。落ち着かない様子で。何度も何度も背後をふりかえっているが。もしかすると。そこに。なにか、いるのかね?」

「そ、そ、そんなはずが、あるわけないじゃないですかっ! それよりも、そろそろ時間じゃないですか? 

 帰るのなら、駅はこちらの方角です。そこまで、おれが案内します。

 え。電車でここまできたんじゃない? それじゃ乗ってきたクルマがある駐車場まで。歩きながら、いっしょに話をしようじゃありませんか!」

 日下は、犬がいる空き地から。一刻も早く、さやかを遠ざけるために。自分から先頭に立つと、さやかの腕をとって、足早にさやかを連れて行く。

 日下のその行動を、女性研究者は、黙って観察していたが。理由を問うでもなく、いっしょについていく。

 紅林さやかと、日下始は。けっきょく、とりとめのない話をしながら、駅前の駐車場にまで行くと。さやかは、そこに停めておいた、研究所の社用車らしい軽自動車に乗り込んで、帰っていった。

 さやかを相手に。日下は思い付くかぎりの、適当なことをしゃべり続けて、最後は笑顔で彼女を見送ったが。自分がなにを話したのか。あとでふりかえっても。日下は思い出せなかった。

 別れ際に、日下はさやかに、声に力を込めて。次のように言いきかせる。

「まかせてください。約束しますとも。捜索中の犬を見付けたら。あるいは、その所在に関する情報を得たら。あなたのもとに、いちばんで連絡を入れますからね! 期待してください!」

「……そういうことなら。是非ともお願いするよ……」

 さやかが乗った軽自動車を、笑顔で見送ると。笑顔から真顔にもどって。日下は自身に言いきかせる。

「それじゃぁ、さっきの空き地にもどって。犬をさがすとするか。あいつ、住宅地の住民にみつかってなけりゃいいんだけどな……」

 大急ぎで空き地に行った日下始は、夕やみのなかをさがしまわるが。灰色の犬は、どこにもみつからない。

 しかたなく、アパートに帰った日下は。さびた階段をのぼった先の。コンクリの通路の自分の部屋のドアの前に。灰色の犬が横たわって寝ているのをみつけて。あーっ、と情けない声をあげる。

 どうやら犬は。紅林さやかがあらわれたのに気付いて。さやかに見付からないように。空き地から、ここまで。一匹で、こっそりと帰ってきたらしい。

 そのあとは、カギがかけられた、部屋のドアの前で。日下の帰宅をジッと待っていたのだ。

 日下は、安堵をするのと同時に。すっかり嬉しくなってしまい。犬の行動を褒めちぎってやる。

 さらには、冷蔵庫からパンや卵やハムをだして。豪勢な夕食として、犬にふるまってやる。

 灰色の犬は、自分の器に入れられた、厚切りのパンや、切ったハムや、ゆでた卵を。ちょっと匂いをかいでから。前脚でおさえて、噛みちぎり。ムシャムシャと咀嚼して、次々にたいらげていく。

 食べながら犬は、神妙な顔で。今日の出来事について。犬なりに、考え込んでいる様子だった。

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