第18回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)
第1回から、お読みになりたい方は、後書きより下にある〔闇探偵西園寺美園 第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。
闇探偵 西園寺 美園(18) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(17)
「これは、協力してくださった、謝礼です・・・」
と、小声で言いながら、若い立ったままの男性は、小さな封筒を懐から取り出すと、それを長田に手渡した。
長田は、その封筒を受け取ると、中身を覗き込んだ。
中には、現金20万円が入っていた。
それを確認した長田は、
「確かに、・・・受け取とりました・・・」
と、控えめながらも、小さな笑みを浮かべて、満足げに言った。
☆
上沼垂の追った黒塗りの車は、林道を抜け、前橋市に入った。その後、その車は、前橋の街中にある、ビルの地下駐車場へ、入る。
その黒塗りの車の車種は、オッサン自動車製、高級セダン、〔ミニスター〕である。
「地下駐車場に入っていったか・・・。感づかれないか、ひやひやした・・・大丈夫かな?」
と、上沼垂は、疲れを滲ませた、溜息をついた。
『追跡するのは、無理だ・・・降りて、感づかれるのもやだし、駐禁切符なんて切られたら、最悪だ・・・。ここで、しばらく路上駐車しよう・・・』
と、今度は、声に出さずに言った上沼垂。
その、ビルの地下駐車場内で、オッサン自動車製の白い高級セダン〔ミニスター〕の後部座席が開いた。
そこから、年齢は、50代ぐらいであろうか、高級スーツの男性が車外に出ると、地下駐車場内を少々歩き、上沼垂が追っていた黒塗りの高級セダンに近づく。彼は、その車の後部座席のドアを開け、乗り込んだ。
黒い車の後部座席では、年は、40代位の男性が座って待っていた。
その隣に、白いセダンから降りた、男性が座って、
「若頭、例の件、片付きそうですか?」
「危ない仕事は、組の外にアウトソーシングします。ですが、お任せ下さい! アウトソーシング先は、信用のできるところを選びましたんで・・・。口は、堅いし、しっかりやる・・・。」
「本当に大丈夫ですか?」
「ええ、ご心配には、及びません・・・。本日中には、片が着くはずです・・・」
第1回から、お読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。
探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)