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第一話 旅立ち前

私の生まれた村は貧困と言われている村ナマシナ

ここの人たちはゴミの分別で生計を立てている


「ただいまー」

お姉ちゃんがいつもの練習から帰宅した


《私が物心ついた頃?恐らく4歳ぐらいだったかな?記憶がある頃にはもうすでにMNBと言うスポーツの練習を毎日していたお姉ちゃん。毎日だよ?本当にすごいよね!本当に自慢のお姉ちゃんだ》


「今日の練習はどうだった?」

パパのマーサがお姉ちゃんに聞く

「疲れたぁ~お腹すいたぁ~」

笑いながらパパがキッチンに立つ


いつもの変わらない毎日だ。



6歳の時私はお姉ちゃんのマネをして一緒に練習をしてた

でも周りの大人はみんなお姉ちゃんに声をかける

「なんでこんなにすぐ上達するんだ」

「世界一のウミにそっくりだ!」

「ナルは世界一になれるかもしれんな」


私は見てもらえなかった

褒められたくて必死だった私


そんな私を見てパパはよくお話をしてくれた


「ナユ!お前の優しさは世界を変える優しさだ。いつも自分の食べ物を少し残してネズミさんにあげているだろ?それはお前の持っている優しさだ。ナルは強い!でもナルの強さに憧れるんじゃなくてナユの優しさを誇りなさい。普通の人にはもちろん、特にお腹の空いた人が簡単にできる行動じゃない」


毎日のように違う形では褒められる。でも私は強さが欲しかった・・・



私の8歳の誕生日

お姉ちゃんは12歳で1週間後にテストの為に家を出る事が決まっていた。


誕生日は大好きだった。

いつもの卵料理ではなくお肉が食べれる日


でもその日に私はお姉ちゃんに意地悪してしまう



誕生日の1週間前

私は夜中にトイレに起きた

そこでママとパパの会話を聞いてしまった

「悪いなカイラ。お腹いっぱいに食べさせれなくて」

「私は大丈夫。娘2人がお腹いっぱい食べれてるし、最近のナルは良く食べるしね」

笑顔で答えるカイラ


そんな話を聞いてナルの事が少し嫌いになってしまった

《ママとパパはお腹いっぱい食べれてないのに。お姉ちゃん気にせず美味しそうに2人の前で大量に

食べる。お姉ちゃんが早く出ていけばパパ、ママ幸せになれるかな?》



テーブルには大量の鶏肉料理が並んだ

お姉ちゃんの横の席に座りパパ、ママが向かいに座っている


「ナユ!8歳の誕生日おめでとう!」

パパが言うとママとナルが合わせておめでとう!と言ってくれる


「ありがとう」

少し照れながらお礼を言った


《今日私には考えがある。いつもお腹いっぱい食べてないパパとママにいっぱい食べてもらいたい!私もお肉大好きだしいっぱい食べたい。でも、それよりもママやパパに食べて喜んでる顔が見たいな》


そう思っていると

「ナユーおいしいよ」

と誰よりも先にお肉を大量に口に入れるお姉ちゃん


《なんで?お姉ちゃんはパパやママの事考えてるの?》


「お姉ちゃん!今日はパパとママにもいっぱい食べてもらおう」

頑張ってお姉ちゃんにお願いしてみた


するとパパが

「俺は昼食べ過ぎたからお腹いっぱいだ」

と笑いながら言う

「私も食べすぎちゃったのよね」

ママが言う


「そうなの?もったいないなーパパママ」

ナルが笑いながら二人に言う


《違うよ!パパもママも嘘言ってんだよ?なんでお姉ちゃんは気が付かないの?》


「おいしいよナユ。食べないの?」

のんきに聞いてくるお姉ちゃん


「もうお姉ちゃんは食べないでーーーーーーーーーー」

泣きながら大きな声で言ってしまった


《お姉ちゃんのバカ!嫌い!早く出てけ!》

私は外に出ていった



ここまで読んでいただきありがとうございます。

代表作につながるストーリーです。

是非代表作の方も見ていただければ幸いです。


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