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魔改造バッテリー

バン!バンバン!!


ガス圧で発射された38口径弾が魔物の身体を貫く。


「アギャッ!?」


俺は今ある理由でゴブリン・メイジのみを探し出して殺害している。


もはや洞窟内で俺に楯突く魔物は居ない。


他のゴブリン達は我関せずといった感じで遠巻きに見ている。


(体組織を解析中,,,フィードバック,,,基準値を超える特殊プラズマを内包しています,,,,解析を続行,,,,,,,,,,,)


特殊プラズマ。


おそらく人間達が魔力と呼ぶものだ。


以前襲撃してきた魔法士の力が気になり、遺体の体組織を研究していた。


死者の冒涜だかなんだか知らないが、狼藉者には優しくないのだ、俺は。


結果としてこのハンドランドの空気中や無機物、有機物問わず、この特殊プラズマは浸透している事が分かった。


特殊プラズマは自然界にある物質や現象に干渉し、通常とは異なるエネルギーの変換に繋がる様だ。


人間や魔物の身体の中にはこの特殊プラズマを操作する神経が存在し、操作する際に個体差はあるものの望んだ状態の物質を引きつけて変換し、生存圏の確保を有利に進めている。


特に急所部分に内包する魔石は顕著に特殊プラズマを蓄積し循環しており、生息場所の環境や生物特性によって生み出される現象が異なる。


4大元素と呼ぶ地水火風を人間達は好んで利用するが、魔物は身体を強化したり、嗅覚強化、擬態化、飛行能力向上に利用するなど、概ね本能や環境に合わせた進化を遂げる傾向にある。


「シュウイカラ・トクシュ・プラズマヲ・シュウセキスル・バッテリー・ガ・ヒツヨウ・ダ」


俺は様々な鉱石を利用して特殊プラズマバッテリーを製作する事にした。


探索はキャリーボットに任せてある。


増産して今は20体体制で集めているせいか、材料がダブつき始めていたところだ。


完成したバッテリーは魔石を砕いて粉末状にし、各魔物毎に配合を変えて触媒軸に触れる様にカートリッジに封入し、スライムと呼ばれる魔物の体液をフィルターで濾過した抽出液で満たす事で出来上がったものだ。


やはり強力な魔物から採取した魔石は特殊プラズマの出力は大きいが、稼働時間は短い傾向にあった。


他の魔物の魔石を1%から5%ずつ加えると飛躍的に稼働時間が伸び、出力も増え、特殊プラズマを空気中から取り込む時間も短く高速充電が出来る様になった。


小型化したバッテリーを並列させると更に省エネルギー化した。


エコプラ・バッテリーを搭載したチートロン・プロトエグゾは、ほぼ無限に近い時間を稼働できる。


いちいちチャンバーで充電しなくて済む。


意外とあの時間が苦痛だった。


目も閉じれないし、寝れないからな。


何かあった場合に備えて他のボットやドローンに意識を移行出来る様にネットワーク網を整備しなければいけないな。


(バッテリーリブート,,,,所望の属性を特殊プラズマで再現可能,,,,実行しますか?,,,,,)


そりゃ実行するだろ。


「ウォーター・チェーンソー」


通常、ウォーターカッターは大量の水を必要とするし、圧力エネルギーも半端ではないが、特殊プラズマは自然物をある程度加工しながら保持出来る為、水の消費量は比較的少ないし、保持している間は水浸しになる事はなく、圧力を加えるのに設備はいらない。


とはいえ補助的な媒体があれば、よりバッテリーの消耗が少ない為、超硬質合金で作ったガイドバーに水を纏わせたら、負荷なく金属を豆腐の様に切り出せた。


「フハハハハ」


俺の笑い声が洞窟に響いた。


後でガスガンをプラズマ・コンプレッサー式に換装して、機体の引火リスクをゼロにしよう。

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