チートロン・マルチ・ガスガン
チートロン・キャリーボットを作ってから3ヶ月。
俺が拠点と位置づけた『セーフゾーン』に続々と収集物を運んで来ている。
やはりというべきか、途中で襲撃を受けて撃退したのか機体が血糊でベトベトになっている。
うつろな表情で命を散らした人間達がキャリーボットに積まれている。
「オロカナ・ヤツラダ」
知恵ある魔物は縄張りに無闇に入ったり、手出しさえしなければ、最近は攻撃しなくなってきた。
だが人間は傲慢なのか馬鹿なのか分からないが、目をギラつかせて襲撃してくる。
中には明らかに復讐を匂わせる言動をする者もいるが、基本的には無視だ。
コイツらの処遇は本当に困る。
放置すればゾンビやスケルトン等のアンデッドに変異する為、仕方なく弔ってやる事にしたのだ。
倒したはずの人間が骨になって立ってたのには本当にビックリしたぞ。
武器や防具は回収したが、日記や身分証と見られるカードといった個人情報は各遺体毎に白色を基調とした2段式のセラミックボックスに遺骨と一緒に格納している。
セラミックボックスには死亡した人物の名前と似顔絵をレーザープリントしてある。
蓋の裏には没日と死因を記載している。
いずれは人間との取引に使えるだろう。
キャリーボットは度重なる襲撃で損傷したり、汚れたりするので、整備専門のリペアボットやクリーンボットを製造した。
もうちょっとすんなりいけるかと思ったんだがなぁ、、、、
最近は魔法士と呼ばれる人間が現れて遠距離攻撃を仕掛けてくる為、火炎放射器を使う頻度が増えてきた。
ガス爆発のせいで機体の修理、爆散した遺体の回収などで探索に支障が出てきている。
そろそろ換装に飛び道具を加える時が来たようだ。
(充填ガスを利用したブローバック方式の火器を利用出来ます,,,ハンドランド固有種の金属甲虫,,,モリブデン・スカラベ由来の合金を精製,,,経済性,,,環境負担少,,,各種弾薬を製造,,,38口径弾,,,,,散弾,,,,,スラッグ弾,,,,フレシェット弾,,,,アタッチメントを製造中,,,チートロン・マルチ・ガスガン,,,,製造完了,,,,,換装中,,,,)
チートロン・マルチガスガンは洞窟内にある豊富なガスを利用した火器だ。
銃弾の口径に合わせて銃身も切り替わる。
ガスガンだから飛距離も小さいし、ボンベの圧力が上昇するまで時間が掛かるのが難点だ。
しかし人間を探知した時点で予め圧力を上げていれば問題は無い。
これで俺達のロボットライフはもう少し安定するだろう。




