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鋼鉄の竜巫女

「今日から鋼鉄教会で世話になる、、なります、アレッタだ、、、です、、、」


「鋼神様??この子、誰なんです????」


俺は鋼鉄教会でなぜかミリアに詰問されている。


ミリア、なぜそう怖い顔をするんだ?


「ハナセバ・ナガイ」


浮気男の言い訳みたいだ。


「説明してください!」



結局のところ、あの不幸な戦闘の後に、俺は急拵えで体組織保存チャンバーとメディカル・サージュリー・クリーンルームを制作した。


応急処置が早かったせいか、とりあえず彼女の患部を保存治療することは出来たが、熱切断された腕と脚は何割か組織が壊死してしまったのだ。


これから腕と脚を元通りにするには体組織を培養しなければならないし、組織を繋ぎ合わせたとしても動きを戻すには何年ものリハビリが必要だろう。


彼女のために竜のデザインを施した特殊プラズマ神経インターフェース接続の義手と義足を製作したが「貴方はまさに鋼鉄の神!本来であれば迷宮で奪われるべき命を救っていただいた事、感謝すると共にこの身を深く恥じています。貴方様に一生を捧げます。」とか言ってずっと付いてくる気なのだ。



アレッタは鋼鉄教会で身柄を預かることになった。


彼女がドラゴンである事は伏せたかったので、オーガ・モーガ山のオーガ族という事にしておいた。


最初は意識が戻らないアレッタを抱えてセイバーハンズ教会に連れて行きシスター・メアリ達に介抱してもらい、出自の作り話をしたらだいぶ怪しまれたが、黙って受け入れてくれた。


この言い訳は後に看破されることになるのだが。


俺は知らなかったが最近、ミリアは冒険者ギルドに加入して信者勧誘もしつつ冒険者活動をしてから鋼鉄教会に帰ってきている様だ。


そして今に至る。


「ふーん?オーガ族ってこんな角だったっけ??」

「鋼神様?彼女はオレ、、、わたしと同志でありますので、秘密を打ち明けても良いでしょうか?」


「アア。タダシ・ミリアイガイ・ニハ・イウナ。シスター・メアリ・ニモ・イッテハ・イケナイ。」


話を最後まで聞いたミリアはアレッタを急にキラキラした目で見つめた。


「伝説の存在!繰り広げられる鋼神様との神話的闘い!圧倒的武威と深い慈悲の心!!!ああ!そしてアレッタ!あなたも遂に鋼神様の素晴らしさをその身をもって知ってしまったのね!!!??」


「は、はい!シスター・ミリア!オレ、、、いえ、わたしも、鋼神様の深い慈愛に包まれて、頼もしさを感じてしまいました。もう昔の自分には戻れません!」


「きゃぁぁぁ!シスター・ミリアですって!!??もうアレッタったら可愛い!!!あ!あたしもシスター・アレッタって呼んじゃおう!その腕と脚も鋼神様が作ったんでしょう???」


しばらくガールズトークが続いたので省略すると、アレッタは太古の昔に竜を崇める神殿で、魔法で眠らされて力を蓄えていたが誰も起こしてくれず今まで寝坊してしまったという。


その神殿を管理する人間達が戦争に巻き込まれ、アレッタの命が狙われないように神殿に迷宮化の大魔法を使ったが、竜を信奉する文明は滅び、アレッタは忘れ去られてしまったという。


「もうそんな昔の話はどうでもいいのだ!、、です!!!鋼神様の元でこの力を使う為に、アレッタは生まれてきたのでしょう!!!」


熱心な竜巫女が旅のお供に加わったのだった。

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