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リサイクル・ボットでポイント交換

「ミリア。コレカラ・オレハ・チカデ・サギョウスル。シバラク・コノ・ゴーレムカラ・ハナレル・カラ・マチヲ・ジユウ二・ミテ・マワレ」


「えー???あたし、鋼神様さえいれば何も要らないのにー」


恐ろしいほどの信仰心、というより依存症だろ。


「ワガママ・イウナ・オレニモ・シゴトガ・アル」


実際はただの趣味だけどな。


「むー!分かりました!見て回ります!」


こうして俺は久々に自由時間を手に入れた。


やれやれ。


保護ポッドから降りたミリアは鋼鉄教会から名残惜しそうに出ていった。


俺は地下にあるロボット製造組立ラインで新しいチートロンを作っていた。



鋼鉄教会を守護するために最低限の受付機能とテスラ・ショックジャックを換装したモノクロの神官服をイメージしたチートロン・セキュリティ・パラディン・ボット。


そしてチートロン・リサイクル・ボット。


あらゆるゴミを収集・分別して再資源にするロボットだ。


特筆すべきは冒険者のギルドカードを解析して作ったポイントチャージ式カードだ。


有機ELパネルに表示されるゴミをいくつか持ってくるとそれに応じたポイントをカードに付与して、鋼鉄教会の中に設置してある専用3Dプリントポストに差し込むとポイントと景品を交換する仕組みだ。


リサイクル・ボットに交換できる景品を表示するが、主に子供向けのものばかりだ。


これは子供にゴミ拾いをしてもらうことで、鋼鉄教会に対する印象を良くする為のものだ。


迷宮のこわ〜い魔物シリーズ(各種族の怖い説明書付き)、魔法のバトル鉛筆シリーズ(転がして地水火風を操り、友達のライバル魔法士を倒そう!)、鋼鉄教団の鋼神様が造られしカッコいいゴーレム!シリーズ(武器を組み合わせて迷宮のこわ〜い魔物と戦え!)、鋼神に尽くす麗しき鋼鉄の聖女ミリアのミニチュア像(鋼神様を愛せ!鋼鉄の加護あれ!)、セイバーハンド教会で祈るシスター・メアリ・ミニチュア像(全ては神の手の中に包まれて)、領主ボールドのミニチュア像(私がこの街の領主だ!わーっはっはっは!)、セイバーハンド教会手製の各種小物。


大当たりだった。


街中からリサイクル・ボットにゴミを持ってくる民衆が押しかけて衛兵が出動する事態になったが、その衛兵までゴミを持ってくる始末だ。


ゴミ出しに行列が出来て、露店も出て露店からもゴミが出て、無限にその繰り返し。


鋼鉄教会は基本的に無人でもパラディン・ボットが対応してポイント交換を行える。


今のところ1番人気なのはシスター・メアリ・ミニチュア像だ。


やはり彼女の包容力を求めているのは男性に多い気がするが、もちろん老若男女問わず彼女の人気は不動のものだ。


次に人気なのは我らが鋼鉄教団のミリアだ。


彼女のミニチュアはいつも一緒にいるだけあってかなり微細なチラリズムが表現出来ているが、これが男性諸君にヒットしているようだ。


ヒロイックな女性という誤解されたイメージも相まって小さい女の子にも人気がある。


迷宮魔物シリーズ、鋼神ゴーレムシリーズ、魔法バトル鉛筆は冒険者や男の子に大人気でトレーディングの対象になっているようだ。


付随するトラブルはめざとく衛兵が対処中である。


冒険者ギルドでバトル鉛筆の使用が禁止になったらしい。


受付嬢がコロコロうるさいと怒ったそうだ。


領主ボールドのミニチュア像は凄まじい人気は無いが、それでも衛兵に慕われているのか交換する者は多い。


冒険者の中にはどうしてもコンプリートしたい者もいるのか、金でゴミを買う輩やゴミを漁る者もいた。


セイバーハンズ教会は慌てて網紀粛正と転売対策をする為に、冒険者ギルドに通報と厳罰を義務化させたりしていた。


リサイクルボットで収集された資材の7割は街と教会に、もう3割は鋼鉄教会で利用した。


困窮者を救うためにシスター・メアリがリサイクルボットの清掃員を鋼鉄協会で雇用したりしていた。


「イイ・シゴトヲ・シタ・キブンガ・イイ」


いつの間にかミリアがCPMSの保護ポッド内に鋼神ゴーレムシリーズを並べていてびっくりした。


トラウマのせいか魔物シリーズはなかったが、シスター・メアリと自分のミニチュア像もしっかり飾っている。


「これぜーんぶあたしの宝物なんだからね!!!!鋼神様!すごいでしょ!?」


「ア、アア、、、ヨカッタナ・・・」


喜んでくれたようで何よりだ。

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