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魔改造プリントドローン

「ば、、、馬鹿な、、、私の部屋が吹き飛んでしまったぞ、、、まるで王国の大魔法士の威力、、、いや、それ以上だ。。。」


パペットグラスの領主ボールドは驚嘆した。


「領主様!!!」「お下がりください!」「ここは我らが!」


ボールドは首を横に振る。


「やめておけ。命を無駄にする必要は無い。クロガネから来たあの女性が求めているのは謝罪と対話だ。それに、あの平和な集落に何があったか聞き出さねばならない。これは領主としての務めなのだ。」


一方その頃調子に乗ったミリアは換装の威力にはしゃいでいた。


「すごいすごい!鋼神様!鋼鉄教団はこれでもっと有名になれるわ!」

「ワルイ・イミデナ」

「?」


大きすぎる力を持つと人間はすぐに増長する。


「ミリアヨ・・・・アマリ・チカラヲ・ミセビラカシテ・オレノナヲ・ケガスナラ・オマエニ・バツヲ・アタエルゾ」


少しここで脅しを入れておくか。


「そんな!?も、申し訳ございません鋼神様!!!今後は力の無闇な使用は控えさせていただきますのでどうかご慈悲を!!!!」


うん、なんかすごく悪いことをしてる気分だな。


俺は人間を支配してどうたらするつもりは無い。


ギルドの連中を伸し、衛兵を蹴散らし、領主城を吹き飛ばしたのだ。


立派にテロリストやっているがどうなんだろうか?


勘違いされる可能性は高い。


「鋼神様、、、あの、、、その、、、乱暴は、、、しないで下さい、、、その、、、するなら優しく、、、」


「オマエハ・イッタイ・ナンノ・ハナシヲ・シテルンダ?」


盛大に噛み合わない会話を保護ポッド内で繰り広げていると街の重要人物っぽい男が近づいてきた。


「あー、、、何やら取り込んでる様だが、、、私がここの領主をしているボールドだ。見ての通り、護衛は4人だけだ。私の命を心配して更に後ろに4人ほどいるが、まぁ許してくれ。降伏をしたい。そちらの要求は、討伐依頼の取り下げと、その『鋼神様』?に対する謝罪で良いかな?」


気を取り直したミリアはいつもの上から目線で話し始めた。


「ええ!そうよ!それと、我ら『鋼鉄教団』を認めること!ちなみに鋼神様は寛大であらせられるから、街の教会は壊さないでおいてあげる!何かしでかさない限りはね!」


これはクロガネを拠点にする時に考えていた方針だ。


宗教を隠れ蓑にする際は他の宗教に気を遣わなければいけないという事だ。


反面、下手に出過ぎるのもまずい。


ある程度武力を誇示するのは必要な行為なのだ。


城壁に105TKGはやりすぎな気もするが。


「さっきみたいにお城壊したり、すぐに鋼神様に喧嘩売ってきそうな教会だから壊したい、って言ったら、あたしが鋼神様に殺されちゃうかもしれないじゃない。でも、向こう側から仕掛けてくれるなら、ヤっても良いって仰られたから、早く喧嘩売ってこないかな?ミリアもっと壊したい!!!」


宗教に騙されてるただのヤバい奴みたいな目で見られ始めてるぞミリア。。。


「オイ・リョウシュヨ・ハヤク・ハナシヲ・マトメロ・セイジョハ・ガマン・ヅヨク・ナイ」


「わ!わかりました!いやはや、鋼神様、やはり神様ともなりますと凄まじい力ですね!寛大な御心をお持ちで、私達街の者も大変感謝しています!はい!」


額に青筋立てながらお世辞を言う人を初めて見たかもしれない。


「ウム・・・・・ヘヤヲ・フキトバシタ・ノハ・アヤマロウ・・・」


「!!!!!なんでですか!鋼神様!!貴方様を討伐しようと手配書をばら撒いた大罪人の1人ですよ!!!万死に値します!!」


ミリアが目を血走らせて吐き捨てる。


「タノムカラ・シズカニ・シテクレ」


俺は領主に力を見せつけるべく、領主城に近付いて『魔改造プリントドローン』を3つ飛ばして、半壊した城の修復に取り掛かった。


ヤカンくらいの大きさのドローンにポータル・ボックスが付加され、実際の見た目よりも遥かに多い質量が格納されている。


特殊プラズマによって改造された格納部では蜂型ドローンの通信チャネルを通して必要資材にアクセスすることで補充もできる。


すぐにハニカム構造の多面的な城壁と幾何学的配置の窓が形成された。


ちょっと欲張って『PONKOTSU・INDUSTRY』とデカく記載させてもらったが。


「キョウド・テストヲ・スル・ハナレロ」


俺はCPMSを操作して近場の岩を鷲掴みにして、再び修復した城壁に投げつけた。


ボガン!!!


凄まじい音と共に吹き飛んだのは岩の方だ。


「こ、、、こんなことはどの国でも出来ないぞ、、、、」

「奇跡だ!」

「あのデタラメな強度はなんだ!?」


「カグモ・モトドオリ・トハ・イカナイガ・ニタヨウナ・モノ・ニ・シタゾ」


ミリアは不満顔だったが、ボールドはとても嬉しそうな顔でこう言った。


「鋼鉄教団とは是非仲良くさせていただきたいものですなぁ!!!わーっはっはっはは!!!!」


ミリアは更に不機嫌になった。


「フン!!!我ら鋼鉄教団の力を認めさせてやっただけに過ぎないわ!鋼神様にお慈悲をいただいたくらいで、調子に乗らないでよね!」


お前がな。

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