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鋼鉄の魔王

「ヒジョウニ・ジュンチョウ・ダ・イェーイ・・・」


そう、とても順調だった。


1人で盛り上がれるぐらいには。


そろそろ話し相手も欲しくなってきたな。


「オイ・キャリー・ボット・チョウシ・ハ・ドウダ???」

「ホンジツ・モ・ツウジョウ・ドウリ・デス」


こんな調子だ。


この洞窟にもとある変化が起きた。


前回救出した集落の人間がキャリーボットの前で跪いて何事かを呟いているのだ。


「ワレワレヲ・カミノ・キセキ・ダト・イッテイルナ」


確かにそうかもしれない。


俺の存在自体も奇跡みたいなものだし、この世界に溢れるプラズマはまさに奇跡だ。


この宇宙はプラズマで出来ているからどんな不思議なことが起きても、やはりおかしくはないのだ。


前回魔物に攫われた女性は、救出後に洞窟で毎日入り浸っているから、流石に心配になった俺は身体保護の為に専用機を作っておいた。


チートロン・プロトエグゾ・モバイル・スーツ(C P M S)は人機一体型の保護性の高い緩衝撃ポッドを搭載した、搭載者のプラズマをバッテリーで増強する補助型ロボットである。


座り心地を追求したクロウルリザード革を裁断して作ったレザーシートにドリンクホルダーやダッシュボードには化粧直し用の鏡なんかもあるし、エアコンも付いていて、暑ければUVカットライナーも展開出来て、ベッドモードにすれば脚を伸ばして寝れる。


機体は更に進化したメタル・マッスル・ファイバーと高反応特殊プラズマ神経回路にパーツ交換コストを考えた鉄・モリブデン合金の装甲に、ただの見栄のためにハー○ーばりのクロームメッキ塗装。


念のためにガス予備タンクと水タンクも備えている。


換装はプラズマ・インパクト機能を遺憾なく発揮出来る近接攻撃用チートロン・グレート・アックスと遠距離攻撃をする際に周囲からの妨害を阻止するラウンド・レジスタンス・フィールド防衛システムに、タングステン並の強度を誇る迷宮から採掘した新素材・合金ダンジョニウムを使用した12.7mm徹甲弾に105mmT K Gを使用したA MGunを装備している。


ダンジョンは不思議な事にダンジョニウムを生成し続けるので実質、弾は無制限だ。


操作はポッド内に有るジョイスティック・レーザー・クリスタルに触れれば行える。


特殊プラズマを通した瞬間から、まるで搭載者は自らがロボットになった様な錯覚に陥るだろう。


本来のロボットの用途が出来て何気に嬉しい。


迷宮の外はオーガ・モーガ山と呼ばれ、俺はその周囲と迷宮内に極小のエコプラ・バッテリーを搭載した蜂型のドローンを展開してプラズマ・クラウド・ネットワークを展開し、各ボットに自由に意識を出し入れできる様になった。


まだこの機体には隠し玉の換装があるが、余程ピンチでも無ければ使わないと思う。


少し調子に乗り過ぎたかもしれない。


「ひゃっほー!!」


最近は材料集めもひと段落し、クロガネという集落にCPMSで遊びに来ている。


クロガネでは俺たちロボットを崇める、『鋼鉄教団』とやらが出来て、今ポッドではしゃいでる女性は『鋼鉄の聖女』となったらしい。


また、集落には冒険者ギルドから俺の討伐依頼と懸賞金額の布告が出回っているらしい。


「不届きな冒険者連中がギルドに我らが神の討伐依頼を出したらしいぞ!」

「欲深いバチ当たりどもめ!」

「我らの神が『鋼鉄の魔王』じゃと!?」

「ふざけるな!」


「「「我らに鋼鉄の加護あれ!!!」」」


豹変した『鋼鉄の聖女』が好戦的な笑みを浮かべた。


「へー!!!ウチらクロガネの神様を馬鹿にしたらどうなるか!教えてやろうじゃん!」


「オイ・コラ・カッテニ・トウジシャ・フザイ・デ・センソウ・ハジメルナ!」


まったく、これだから人間は、、、

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