愚かな冒険者達2
「落ち着け、、、、ゆっくりと後ろに下がるんだ、、、、」
リーダーのザックスは小声で僕らに指示を出した。
明らかにオークの上位種であることには違いないが、人間を発見して攻撃してこないのはどう考えても異常だ。
物陰に集まった僕たちはこれからの行動を考えていた。
「ここから奥には確実に俺達ではどうにもならないような上位の魔物か、魔族がいるはずだ。」
「ヴァンパイアか??それとも、伝説のデーモンやドラゴン?」
「ドラゴンってゴーレム作れるのか?」
「あるいは魔王か、、、、」
重苦しい空気が漂っているが、調査をまだ続けたい気持ちはある。
「まだ決定的な情報を掴んでいないぞ、、、、このゴーレムを作ってる首魁が何者なのか、それが分かるきっかけが掴めれば、報酬は約束されてる。それまでは逃げ出すつもりはない。」
ポーターである僕はもう既に逃げ出したい気分だった。
みんなゴーレムが襲ってこないことを知ってるから安心してるけど、僕はどうしても不安が拭えなかった。
「このまま進むぞ。」
オークもゴブリンもコボルトもいるにはいたが、僕たちを襲わずに整然と列を成している。
「コイツら、頭に何かくっついてないか?」
誰かが呟いた通り、魔物達には何かが取り付けられていたが、それがなんなのかは誰も分からなかった。
「ココカラハ・ワレワレノ・シセツダ。タチイラナイデ・モラウ」
唐突に冒険は終わりを告げた。
その日、冒険者パーティ『毒牙』は全滅することになる。




