動詞
動詞の辞書形は語根である。
文などで現れるのは此れに幾つかの接辞が付いた形である。其れは以下の様につくられる。
・第一段階
「数」「大きさ」を共に表す以下の語を附ける。(必須でない)
単数・巨大 tjso-
単数・中規模 tjsü-
単数・極小 tjsu-
双数・巨大 -zjo
双数・中規模 -zju
双数・極小 -zje4
複数・巨大 B'Jö-
複数・中規模 B'Ju-
複数・極小 B'Ja-
・第二段階
「態」を表す言葉を附ける。(必須でない)
無態(無標)
能動態(<je1’ame2>)(する)
受動態(za~Ze6la)(される)
使役態(kmu~<ġa>~NGa)(させる)(注1)
使役受動態(kmuza~<Ñe3>~la)(させられる)(注1)
自発的態(<Sekumü>)(動作主には―れる)
注1:接中辞<ġa>、<Ñe3>が先につき、接周辞kmu~NGa、kmuza~laが後からつく。
・第三段階
「証拠性(情報源)」「法」を表す言葉を附ける。(必須)尚証拠性の「不問」以外は直接的であるか其の他(推量、伝聞)であるかを区別し、此の二つは「直接a」と「推量u」と呼称される。
(法)不定, 意志, 否定命令, 疑問, 勧誘, 仮定, 否定, 命令, 希求の順で記す。括弧内は証拠性。
(不問)
mür-, G’axnh-, nsB-, qʞe3-, Nasi-, GLögo-, Daɸe4-, 注2, Nase1Cal-
注2:動詞を二回繰り返す。
(視覚)
直接a
-a, ta-, ti-, tī-, tï-, takï-, Ñö~t, ta~kL, te1~kL
推量u
-ae1, te1-, tö-, te6-, te3-, te5-, Ño~t, ti~kL, tï~kL
(聴覚H)
直接a
-Ha, Hï~l, -Ha, -He2, <He1>, Hakï-, Ñö~H, Ha~kL, He1~kL
推量u
-Hae1, H~u, -Hu, -He3, <Hu>, He4-, Ño~H, Hi~kL, Hï~kL
(伝聞z)
直接a
-za, -zaR, zö~l, zam-, zuk-, zaqï-, Ñö~z, za~kL, ze1~kL
推量u
-zae1, -ze1r, ze5~u, ze1-, zük-, ze4-, Ño~z, zi~kL, zï~kL
(嗅覚G)
直接a
-Ga, Gm-, Gī-, -Gu, Gaa-, Gacï-, Ñö~G, Ga~kL, Ge1~kL
推量u
-Gae1, Go-, Gï-, -Güü, Ge1e1-, Ge4-, Go~G, Gi~kL, Gï~kL
(触覚X)
直接a
-Xa, <Xī>, Xu-, -Xo, -Xa, Xakï-, Ñö~X, Xa~kL, Xe1~kL
推量u
-Xae1, <Xü>, Xü-, -Xö, -Xe1, Xe2-, Ño~X, Xi~kL, Xï~kL
(味覚ġ)
直接a
-ġa, ġ~öj, <ġa>, -ġu, -ġi, ġanc-, Ñö~ġ, ġa~kL, ġe1~kL
推量u
-ġae1, ġ~e5J, <ġe1>, -ġï, -ġü, ġe7-, Ño~ġ, ġi~kL, ġï~kL
(電気W)
直接a
-wa, -wi, wla-, <wo>, wī-, wafï-, Ñö~w, wa~kL, we1~kL
推量u
-wae1, -wü, we1-, <we1>, wü-, we2, Ño~w, wi~kL, wï~kL
(磁気Q)
直接a
-Qa, -Qi, Qla-, <Qo>, Qī-, Qakï-, Ñö~Q, Qa~kL, Qe~kL
推量u
-Qae1, -Qü, Qe1-, <Qe1>, Qü-, Qę1-, Ño~Q, Qi~kL, Qï~kL
此の表に無い相(~している、し続ける、し終えるなど)は複合動詞となる事が多かったが「通数化」してから融合して活用形の一種となった。
・動詞に用いる接辞
動名詞-ma
「-すること」の意味。後は名詞の活用をする。
動形容詞-pRe5
「-することの」の意味。後は形容詞の活用をする。
現在能動分詞-Zacuġ
「する(こと)」の意味。後は形容詞の活用をする。
現在受動分詞<Ze3>
「される(こと)」の意味。後は形容詞の活用をする。
過去能動分詞-lems
「した(こと)」の意味。後は形容詞の活用をする。
過去受動分詞ka~<la>~ce3
「された(こと)」の意味。後は形容詞の活用をする。