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Earchlo 設定輯  作者: 稲土瑞穂
トクヰリニ=サ・ヺニ祖語A(PTSV-A、F-T=C)
8/16

名詞・数の子音交代

 本文中の表がとてもがたがたしています。

注:此処でCは子音を、Vは母音を表す。

 ①、②は格に応じて変化するが、「初V」は語根での最初の母音其の儘である。初音節は常に最初のCV(最初のCが重子音である場合は其の儘、Vがaiの様な二重母音である場合は最初の母音aのみ)。「末C」は語根最後の子音で重子音であっても其の儘。「末CC」は語根最後の子音を二重にしたもの。

 此処での表記と実際の表記は以下の様に対応している。

語根が[la]である場合(此処では格による母音の変化は無視する)

-X -> [la]-X

X~m -> X-[la]-m

Bo- -> Bo-[la]

<ka> -> [la<ka>]

[GaK]の場合

-X -> [GaK]-X

X~m -> X-[GaK]-m

Bo- -> Bo-[GaK]

<ka> -> [GaK<ka>]

[pupu]の場合

-X -> [pupu]-X

X~m -> X-[pupu]-m

Bo- -> Bo-[pupu]

<ka> -> [pu<ka>pu]

[qPaRe3S]の場合

-X -> [qPaRe3S]-X

X~m -> X-[qPaRe3S]-m

Bo- -> Bo-[qPaRe3S]

<ka> -> [qPa<ka>Re3S]

 接中辞ではC₁...C⒩Vの数が偶数の場合真ん中、奇数の場合は先の左側の方が一モーラ多くなる。

 夫々の格が表す主な意味は、

・主格 動作主、主題、「~は…である」(うなぎ文含む)に於ける主語と述語

・対格 直接目的語

・属格 所有

・与格 間接目的語

・奪格 起点が外部である事を示す。「~を奪う」では他者からである為「~を」に奪格を用いる。

・所格 場所

・崇拝呼格 敬意を持つ呼び掛け(敬意の程度は問わない)。

・卑下呼格 見下した呼び掛け(一般的に語の前半部分を使うが、何処で切るかは用例も少なく相手に伝わる位の短さという指標しかない為まちまちである)。

・単純呼格 呼掛け。極一般的に用いられる。

・共格 動作を共にする或いは受けるものを指す(通常名詞語根化して用いる)。

・分格 一部分である事を示す(通常名詞語根化して用いる)。

・変格 ついた名詞に変化する事を示す。「『〈アルクヲーツヷ〉に』なる」と云う文で用いられる他、「災害で土が『だめに』なる」抔日常的な場面にも用いられる。

・様格 其の状態である事、或いは其の状態である時を差す。

・因格 理由を表す。

・内格 ついた名詞の内部である事や内側で起こった事を示す。

・具格 道具や手段を表す。

・欠格 ついた名詞がない事を表す。

・向格 外部へ向かう事を示す。

・時格 時間を示す。

・出格 内部から出る事を示す。

・接格 接している事を示す。

・入格 内部へ入る事を示す。


・曲用

 単数  巨大      中規模     極小

主格   -n②      -n②      -②e1

対格   -C₁②C₂     -C₁②C₂     -C₁②C₂

属格   -a       -e3       -ao

与格   nC₁k~n     nC₁k~n     nC₁k~n

奪格   初VV~wa   初VV~tt    初VV~通常語尾移wa

所格   Na~na     Na~uC末e4n   N②~uS②nke2

崇拝呼格 kaSe4初音節~k kaSe4初音節~k kaSe4初音節~k

卑下呼格 f-(語の半分)  f-(語の半分)  f-(語の半分)

単純呼格 Knr~no     Knr~noke4   Knr~nosw

共格   -gkwü     -gükwe1n   -gükwamkaS

分格   -末CCe4    -末CCe5    -S

変格   -ne1      -ne4      -ne6

様格   paC₁①①~②  paC₁①①~②  paC₁①①~②末音節

因格   kafKaa-(末C脱落) Kaa-(末C脱落)  Ke2②-(末C脱落)

内格   w-       w-       w-

具格   KL~②      qL~②     KLh~②

欠格   kCjkaS-    kCjke2S-   kCjkoS-

向格   <lo>      <lo>     <lo>

時格   S初音節S-    S初音節S-   S初音節S-

出格   h初V      h初V     h初V-

接格   <De7>      <Da>     <②Da>

入格   ①n~f      ①n~u    ①n~s


 双数  巨大       中規模       極小

主格   -nkP②変     -n②kL       -Gʞ②e1

対格   -C₁②C₂      -C₁②C₂      -C₁②C₂

属格   -ī         -e4        -ïo

与格   tC₁k~gP     tC₁k~gP      tC₁k~gP

奪格   初VV~ɸa     初VV~dd     初VV~通常語尾移ɸa

所格   Na~ta      tya~u初Ce4t    N②~u②変tke2

崇拝呼格 kas'a初音節~k  kas'a初音節~k   kas'a初音節~k

卑下呼格 f-(語の半分)  f-(語の半分)   f-(語の半分)

単純呼格 StR①~to     StR①~toke4    StR①~tosw

共格   -fJu       -fuJen       -fuJamkaS

分格   -末CCü      -末CCa        -s'

変格   -ne3       -ne5         -ne2

様格   mmaC₁①①~②   mmaC₁①①~②変  mmaC₁①①~②末音節

因格   kagSaa-(末C脱落)  Saa-(末C脱落)     Se2②-(末C脱落)

内格   w-        w-           w-

具格   gT~②       GT~②        kTh~②

欠格   kZkas'-     kZke2s'-      kZkos'-

向格   <Xo>       <Xo>         <Xo>

時格   s’初音節s’-    s’初音節s’-      s’初音節s’-

出格   h初V-       h初V-        h初V-

接格   <ġe7>      <ġa>        <②ġa>

入格   ①t~f       ①t~ü        ①t~töös


 複数  巨大       中規模       極小

主格   -n②変      -n②変      -ɸ②e2

対格   -C₁②C₂      -C₁②C₂     -C₁②C₂

属格   -ï         -e3       -üo

与格   ÑC₁k~gL     ÑC₁k~gL      ÑC₁k~gL

奪格   初VV~ba     初VV~cc      初VV~通常語尾移ba

所格   Na~Ña      Na~u初Ce5Ñ    N②~u②変Ñke3

崇拝呼格 kaHa初音節~k   kaHa初音節~k   kaHa初音節~k

卑下呼格 f-(語の半分)   f-(語の半分)   f-(語の半分)

単純呼格 zÑj①~Ño     zÑj①~Ñoke5   zÑj①~Ñosw

共格   -BNqu      -BuNqe6n     -BuNqamkaS

分格   -末CCu     -末CCe3       -H

変格   -nü       -nï        -nu

様格   BaC₁①①~②   BaC₁①①~②変   BaC₁①①~②末音節

因格   ZafgKaa-(末C脱落) Zaa-(末C脱落)   Ze2②-(末C脱落)

内格   w-        w-         w-

具格   gP~②      GP~②        kPh~②

欠格   kBjkaH-     kBjke2H-      kBjkoH-

向格   <xo>       <xo>        <xo>

時格   S初音節S-    S初音節S-     S初音節S-

出格   h初V-      h初V-       h初V-

接格   <Ge7>     <Ga>      <②Ga>

入格   ①Ñ~f      ①Ñ~e2      ①Ñ~cjas


・接辞

名名詞 -ma

(殆どの場合省略され使われない。格変化した語の末について名詞語根化させる)

名形容詞 -pRe5

(格変化した語の末について形容詞語根化させる)


・格の母音変化

名詞のみ。大きさ・数に関わらず以下の変化をする。


     第一類 第二類 第三類  第四類 第五類 第六類 第七類 第八類

略称    一   二   三    四   五   六   七   八

主格    a    i    ï    ü   e1   e3   o   ö

対格    ī    u    ü    ö    a   a    e3  e5

属格~奪格 ī     u    ü    ö   a    a   e3   e7

所格    iü    e2ï   oï   öe1   ae1  ae1   oi   ïo

呼格~共格 a    i     ï    ü   e1   e1    o   ö

分格~変格 ïü    üï   e2o   öe2  e1   ae1   öi   oï

様格    a    i    i     u    a   a    o   ö

因格~入格  ï    ü   e2    o   e1   e1    a   a


・第一・第二変化音素

名詞のみ。同じ型で音素が変わるのは第二変化音素のみであり、一般的に「②変」と示す。此れは「第二変化音素変」と呼ばれる。

以下の表では形式を「第一変化音素/第二変化音素#第二変化音素変」として示す。

型  巨大 中規模 極小

(不規則変化)

Ⅰ型  e1/e1#r e1/a#H e1/j#ɸ

Ⅱ型  a/o#'  a/k#X  a/nia#nR

Ⅲ型  e1/u#g e1/o#N  a/o#x

Ⅳ型  o/o#ġ  o/u#Gʞ  o/e1#D

Ⅴ型  a/s#pD  i/s#a  i/u#e6

(規則変化)(第二変化音素変であっても変化せず、第二変化音素で示される音素の儘である)

a-Ⅵ型  a/i   a/a a/aa

i-Ⅶ型  i/ïï  i/i i/ii

ī-Ⅷ型  ī/ii  ī/ī ī/īī

ï-Ⅸ型  ï/īī  ï/ï ï/ïï

u-Ⅹ型  u/üü  u/u u/uu

ü-Ⅺ型  ü/uu  ü/ü ü/üü

e1-Ⅻ型  e1/e2 e1/e1 e1/e1e1

e2-ⅩⅢ型 e2/e3 e2/e2 e2/e2e2

e3-ⅩⅣ型 e3/e5 e3/e3 e3/e3e3

e4-ⅩⅤ型 e4/e7 e4/e4 e4/e4e4

e5-ⅩⅥ型 e5/e4 e5/e5 e5/e5e5

e6-ⅩⅦ型 e6/e5 e6/e6 e6/e6e6

e7-ⅩⅧ型 e7/e1 e7/e7 e7/e7e7

o-ⅩⅨ型 o/öö  o/o o/oo

ö-ⅩⅩ型 ö/oo  ö/ö ö/öö

 注意:格の母音変異を起こすものが第一・第二変化音素に指定されている場合、第一・第二変化音素(及び第二変化音素変)の型は格によって変化する。


・数の子音交代

品詞を問わず起こる。数のみで変化し、数が同じ限り格などの曲用・活用で変わることは無い。辞書では「型の名称」のギリシャ文字・キリル文字が用いられる。


型の名称

/ 単数 双数 複数

Γ  n  t  Ñ

Δ  K  S  Z

Θ  S  s'  H

Λ  f  g  fg

Ξ  D  ġ  G

Π  gk  fJ  BN

Σ  Cj  ty  Bl

Υ  p  mm  B

Ҩ  l  X  x

Φ  w  ɸ  b

Ψ  tt  dd  cc

Ω  r  R  j

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