一・6500万年をかけぬける軌跡。
――中生代。
「無脊椎動物が生まれてから恐竜が現れる前までの古生代」と、「恐竜が絶滅し哺乳類・鳥類繁栄の新生代」に挟まれた地質時代のひとつ。約2億5000万年前から約6500万年前まで続き、様々な種類の恐竜たちが生まれ、繁栄した時代。
中生代は、さらに三畳紀、侏羅紀、白堊紀の3つの紀に分かれる。その中でも、白堊紀は恐竜が最も種類に富んだ時代であり、最も繁栄したと言える時代である。
――中生代白堊紀。
その時代、パンゲア大陸が完全に分裂し、巨大な大陸だったころには、届くことが無かった湿潤な海の風が吹くようになった。気候帯が現れ始め、裸子植物の緑ばかりだった大地にも、花が咲くようになった。それは大陸の移動と地球の気候の変化がもたらした現象だった。そして空には、翼竜以外に鳥類が飛び回る兆しを見せていた。
安定した気候の下で体が巨大化していった侏羅紀は終わりを告げたのだ。
気候の変化への行進にあわせ、それぞれ適応するために恐竜たちが独自に進化し始めた証拠である。
――白堊紀後期。
しかしその一方で、恐竜の衰退と絶滅の時代でもある。
ちなみに、かの有名な、ジュラシックパークに登場する恐竜のほとんどは、白堊紀のもの。
なぜ、「ジュラシック」にしたのか言うと、白堊という言葉が英語圏では普通名詞だから、より 異国風な印象を与えるために「ジュラ」にしたという説がある。
ジュラは、ドイツ、フランス、スイスの国境付近にあるジュラ山脈にからきたものだしね。
それに、クレタシアスパークだと、なんとなく言いにくいしね……