さぁ、ステータスを調べよう
今回から、名前にルビを振るのを止めました。
それと、復讐&チートはまだまだ先になりそうです。
「まさか宮崎が勇者だとはね……。そこは俺でしょ?」
流星がなんかほざいてる。
とりあえず返事をしておこう。
「確かに、宮崎さんが勇者なのは意外だね」
宮崎椎名、彼女は僕のクラスの園芸委員、だった気がする。
正直覚えてない。
だって、ジミな子だったからしょうがないじゃん!
「宮崎さんってどんな子だったっけ?」
「ん?確か俺らのクラスの園芸委員で、正直地味な子だ。だが、地味に可愛い顔をしてるから、隠れファンもいたみたいだぜ!そいつ等が作ったファンクラブが確か…、『椎名ちゃんを陰ながらお守りする会』だったかな?」
なにそれ?
知らない。
そんなのあったんだ。
さっすが情報通!
なんて思ってたら、次は僕の番だ。
「次の方、どうぞ」
僕は水晶に手をかざす。
名前:天使 零
種族:人種
年齢:16歳
性別:男
レベル:1
魔法適性:霊、生命
職業:精霊魔術師
副職:無し
二つ名:【勇者】、【男の娘】
~スキル~
パッシブスキル
・女子力増加:Lv2
・精霊感知:Lv10
・アンデッド感知:Lv5
・勇者の力:Lv3
第一位階魔法
・回復の波動:Lv8
・小精霊召喚:Lv10
第二位階魔法
・癒しの波動:Lv2
・ターンアンデッド:Lv7
・中精霊召喚:Lv5
「……………………………………………………………、男の娘?女子力増加?」
「ほほぉ、見たことのないスキルですなぁ。それに二つ名を二つも持っているとは……、素晴らしい!」
「ぷぷ、素晴らしいってさ!」
流星、お前をぶん殴りたい!
「では、次の方……」
この後、スキルと二つ名のせいで、散々からかわれた。
ちなみに、流星の職業は大魔法使いだったらしい。そして、二つ名に【情報屋】、スキルに詮索があったらしい。
そういうのをくれよ!
なんて思っていたら、
「神様にも可愛いって認められたみたいね、零」
白崎 鈴、僕の幼なじみだ。
幼稚園から、高校まですべて一緒だが、中学に入学してからはあんまり話していない。まぁ、家が隣だから、ばったり会ったりはする。
「もう。鈴までそんな事を……」
「ふふ。冗談だってば!気にしてんの?」
「気にするに決まってるじゃん!僕は男の子だよ?男の娘じゃないよぉ」
「まぁ、今に始まったことじゃないでしょ?」
「そうだね。今に始まったことじゃない。中学に入ってから僕はそれが原因でイジメを………。ねぇ鈴、」
「な、なに?」
「やっぱり、僕がイジメられてるから離れたんだよね?」
「ち、違う。私はそんな……」
「別にいいんだよ。本当のことを言ってよ」
「わ、私は零から離れてなんて……」
「おい?どうした?二人で暗い雰囲気だして?白崎、お前、防護術師だったんだってな?しっかり守ってくれよ~?」
流星の邪魔が入った。
まぁ、いいや。
どうせ、鈴だって肝心な時は味方にはなってくれなそうだしね。
「さてと、全員のステータスは分かりましたが、一人、凡人並みのステータスの人がいました。彼とはここでお別れです。しっかり別れの言葉を伝えてあげてください」
そんな人がいるのか。
誰だ?
そのうち分かるか…。
特に仲がマシな人ではなさそうだし。
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《輪廻転生の神の神域》
「リインカーネ。どうして、あの湯澤 心海ってやつに、力をあげなかったんだ?」
「ガブリエル。彼らを転移させた本来の目的を忘れたのかい?」
「いや、そうじゃないが…。少しやり過ぎじゃないか?この人間が復讐なんていい始めるかもしれないのに?」
「大丈夫だよ。ちゃんと対策はとってある。彼に、『君は選ばれた人間だ。一足先に行って、彼らを導いてほしい。』なんていえば平気さ。」
「さすがだな。えげつない。まぁ、任せる」
「任されましたよ。節制の神ガブリエル様」
他の人のなろう作品を読んでいたら、書きたくなって書いた趣味の、作品です。誤字脱字とか気になる事があったら、コメントしてください。あと、あらすじに書いちゃったけど、設定も募集しています。気にいったらどんどん採用します。初心者の作品ですが、これからよろしくお願いします。