勇者達はステータスを知る
「さて、諸君等にはまず、ステータスを確認してもらいたい」
モンテス王がいった。
「ステータスって、何ですか?」
ひとりの女子がだすねる。
「ステータスとは己の力を示すものだと、言われています」
モナイ司祭が答えた。
「ステータスは頭の中で、意識すると見ることができます。基本的には他人に見せることはできませんが、一部の魔道具や、スキルを使うことで、他人にも見せることができます」
輪廻転生の神の情報には、魔法などについての説明はあったが、ステータスそのものにいての情報はなかった。
「少し、不安になってきた……」
思わず、口に出してしまった。
すると、まるでそうすることが最初から決まっていたかのように、斎藤が、絡んできた。
「おい、天使!どうしたんだ?そんな弱音を吐いて。ああそうか。お前は俺たちがしつけないと何もできないもんなぁ?」
まさか、この状況でも、そんなことが言えるとは。
「おい、斎藤!今は、王様の前だよ。少なくとも後でしてよ!」
男子の学級委員、小池真人が、言う。って、ちょっと待てよ。少なくとも後で。つまり、後で、僕が斎藤にやられる分には問題ないと?小池め、少しモテるからって調子にのって……。
自分もかなりモテているがそれに気づいていない零は、心の中で、小池を罵る。
「あー。いいですか?」
モナイ司祭は空気をよんでまっていてくれたようだ。
「では皆さん。早速ですが、一人ずつ、こちらの水晶に手をかざしてください。これは、先程言った、ステータスが分かる魔道具です」
その言葉に従い、みんな一列に並んだ。
先頭は、小池だ。
小池が、水晶に手をかざす。
名前:小池 真人
種族:人種
年齢:17歳
性別:男
レベル:1
魔法適性:光、火
職業:光属性魔術師
副職:無し
二つ名:【勇者】
~スキル~
パッシブスキル
・火属性耐性:Lv2
・光属性耐性:Lv3
・闇属性耐性:Lv1
・勇者の力:Lv1
第一位階魔法
・火球:Lv1
・光属性強化:Lv2
第二位階魔法
・光剣:Lv2
・光の風:Lv3
「これが俺のステータスか…。」
「「「おおぉ!!」」」
聖職者や、騎士達から声があがる。
「素晴らしい!さすが勇者様!レベル1で第二位階魔法を二つも使えるとは……」
その後、一人、また一人とステータスを見せるたびに、声があがる。
うっとうしいから見なくていいや。そう思っていた。
だが、今回の声はさっきと桁違いだ。
名前:宮崎 椎名
種族:人種
年齢:16歳
性別:女
レベル:1
魔法適性:全属性
職業:勇者
副職:無し
二つ名【勇者】
~スキル~
パッシブスキル
全属性耐性:Lv10
勇者の力:Lv5
聖剣装備時能力強化:Lv8
自動回復:Lv5
第一位階魔法
・火球:Lv10
・水球:Lv10
・風球:Lv10
・土球:Lv10
・光球:Lv10
・闇球:Lv10
第二位階魔法
・真空間:Lv5
・癒しの波動:Lv5
・ターンアンデッド:Lv5
第三位階魔法
・魔力弾:Lv3
第四位階魔法
・聖盾:Lv2
第五位階魔法
・聖剣術:Lv1
勇者様は彼女だったようです。
他の人のなろう作品を読んでいたら、書きたくなって書いた趣味の、作品です。誤字脱字とか気になる事があったら、コメントしてください。あと、あらすじに書いちゃったけど、設定も募集しています。気にいったらどんどん採用します。初心者の作品ですが、これからよろしくお願いします。