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堕ちた勇者の軌跡(ラ・ミトロジー)  作者: 蒼い月/紅い月
プロローグ
3/20

始まりの終わり

 「次は数学かぁ……」


 次の授業の準備を始める。

 個人的に数学はあまり好きではないが、担当の竹内(たけうち)先生は面白いので何とか眠らずに受けられる。

 まぁ、本当なら全部の教科で眠らずにいたいが、僕にはそうできない理由がある。それは、

 この僕、(はやて) (みなと)が2-3二大オタクの一人であるからだ!

 2-3二大オタクとは、僕と星野(ほしの)君のことである。なぜ、そう呼ばれているかはだいたい想像できるだろ。そう、オタクだからである。何のオタクなのかというと、二人とも、ラノベである。

 昨日も夜遅くまで、ラノベを読んでいて、気づいたら日が登り始めていた。星野(ほしの)君はそこまでそこまでやらかしていないようだが、つい先日、彼の親友である天使(あまつか)君に、

 君は男の娘だ!

 と、大声で語り、本人や周りの人間から、少し引かれてはいたが…。

 まぁ、確かに彼は男の娘である。

 初めて見たとき、これは夢か!?っと、思ったものだ。

 やはり可愛いからなのか、一部の女子からの人気が高い。ただ、それ故に嫉妬の対象でイジメられているようだ。しかし、助けようとは思わない。なんでかって?自分も巻き込まれたくないからもあるが、僕がいっても意味ないからだ。

 そう考えていると、


 ドスッ!


 「がはぁっ。」


 あぁ。また、始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


 「うぅ。ゲホゲホ」


 ドアと開けて入った瞬間。腹パンされたのだ。

 僕は痛みを何とかこらえる。


 「おい見ろよ斎藤(さいとう)!うけるぜこいつの顔」


 「言われなくても見るにきまってんだろ?こんなに面白いことは他に無いからな!」


 またか…。

 そう、またである。

 斎藤(さいとう)野中(のなか)山田(やまだ)がするイジメの中で、一番僕が嫌のは暴力だ。

 いつ、どこでやられるかはランダムだが、1日一回は必ずである。回数なども日それぞれで、少し痛む程度の時もあれば、痣になる程の時もある。まぁ、例え、痣をおっていようと、女の子が欲しかったのに生まれたのが男の子だったことで、相性を注がない両親は気にしないのだが。


 「今日はこんぐらいで勘弁してやるよ!それより、早くジュースよこせ!」


 どうやら、今日はこれで終わりらしい。

 僕は、なれた手付きで、ジュースを渡す。

 

 「さすが天使(あまつか)。もう、言わなくても欲しい物がわかるとかやべーなぁ。」


 「こんなゴミみたいな奴でも調教すれば、ましになるってことだろ?」


 「しつけてあげた俺達に感謝してほしいぜ!」


 なんか好き勝手言ってる

 自分はゴミでは、ないと思ってるし、しつけられたり、調教されたりした記憶はないのだが。

 欲しい物がわかるのはもう二年目だからである。

 っと、そこで。


 「やめなよ斎藤(さいとう)君!天使(あまつか)君が可愛そうでしょ。大丈夫?天使(あまつか)君」


 はぁ。また来た。

 確か、学校1の美人とか言われてる、鈴木(すずき)さんだ。

 確かに綺麗だとは思うが、やっていることは迷惑である。

 あなたみたいな人が止めに来るから、あいつ等のイジメがグレードアップするというのに。

 そんなことを思っても言うことはなく。


 「っ!鈴木(すずき)!あ、あなた()には関係ないだ……でしょう?」


 おい、口調変わってんぞ?

 斎藤(さいとう)鈴木(すずき)のことを好きなのは一目瞭然だ。

 っていうか、()って何だよ!()

 心の中でツッコミを入れてみる。


 「関係あるに決まってるでしょ!天使(あまつか)君は私のすk…………だ、大事なクラスメイトなのよ!」

 

 ん?今なんて言い掛けた?

 って、それどころじゃない。

 クラスの男子からの視線がヤバくなってる。

 おい!鈴木(すずき)!お前は人気者なんだから、僕にしゃべりかけるな!

 っと、心の中で叫ぶ。昔から、心の中で思った事を口に出せないのは困った癖だ。


 「チッ!分かったよぉ。おい、天使(あまつか)鈴木(すずき)()に、感謝しろよ!」


 っと、言って、斎藤(さいとう)達は去っていった。

 鈴木(すずき)はなんか赤くなってる。どうしたのやら。

 

 ガラガラ


 ちょうどいいタイミングで、竹内(たけうち)先生が入ってくる。


 「皆さん。席についてください。もうすぐチャイムがなりますからね」


 「はぁーい。了解でぇす。ちーちゃん先生」


 「もう、渡辺(わたなべ)さん。ちーちゃん先生は止めてくださいっていってるでしょ?」


 「えー。ちーちゃん先生はちーちゃん先生でしょ?」


 ちーちゃん先生こと、竹内(たけうち) 千尋(ちひろ)先生は一部の生徒から、ちーちゃん先生と呼ばれている。このことから、先生が生徒から好かれているのがよくわかる。


 そして、僕も少し痛いお腹を傷めないようにしながら席につく。

 その、瞬間。


 ピカ!

 

 突然、クラスの床がひかり、なんかの模様が浮かび上がる。


 「うっひょー。これって、魔法陣?ってことは異世界転移きちゃう?」


 星野(ほしの)のテンションがおかしくなってる。

 クラスメイトはほとんどがパニックに陥っている。

 そして、


 ポワァーー


 光がまして、そんな音が聞こえたと思ったら、目の前が真っ白になった。


 そして、この日、このクラスの人間と竹内(たけうち)先生を知るものはいなくなった。それはまるで、彼らがもともといなかったかのように。



他の人のなろう作品を読んでいたら、書きたくなって書いた趣味の、作品です。誤字脱字とか気になる事があったら、コメントしてください。あと、あらすじに書いちゃったけど、設定も募集しています。気にいったらどんどん採用します。初心者の作品ですが、これからよろしくお願いします。

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