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堕ちた勇者の軌跡(ラ・ミトロジー)  作者: 蒼い月/紅い月
プロローグ
2/20

終わりと始まり

 うっすらと見える景色と何となく聞こえる声を聞きながら(れい)は思う。

 何が仲間だ!っと。

 仲間だというなら、殺すのではなく、助けるべきだ。殺すことは救済ではない。

 だが、もう手遅れである。

 両手剣使いの(はやて)の号令で、皆は一斉に攻撃を放つ。そう、僕に向かって。

 もう、目の前にいるのが仲間だとは思えなかった。

 イジメを見てみぬふりをするのはまだいいが、殺されるのだ。そうなってまで仲間だと思うのはよほどのお人好しだろう。

 あぁ。これで僕の人生も終わりか…。

 薄れゆく意識の中、今までの記憶が蘇る。

 これが走馬灯ってやつか…。

 そうだ。すべてはあの時始まったんだ。

 異世界に転移したあの日に…。




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 その日は唐突に訪れた。

 いつも通りに始まり、終わる。

 そう思っていた。

 

 僕は今、絶賛パシり中である。

 同じクラスの斎藤(さいとう)野中(のなか)山田(やまだ)の三人はいつも通りに僕を自販機まで走らせる。まだましなのは金を自分達で出していることだろう。こんなことは日常茶飯事である。パシり、当番の交代(というなのお前が代わりにやれ!ってやつ。)に、給食で個数のある物は全部没収(没収して自分達で食べる)など、数えたらきりがない。クラスメイトも先生達も知っている筈だが、見てみぬふりである。まぁ、これがこの世界での普通だと割り切っている。

 どうしてイジメられるのか?特に、何かしたわけでもないのだが。といっても心当たりはある。

 それは、2-3二大オタクと呼ばれる、超情報通な僕の数少ない小学生の頃からの友達?知り合い?の星野(ほしの)に言われたことなのだが…。




 「(れい)!」


 「なに?流星(りゅうせい)


 「お前ってやっぱ男の()だよなぁ」


 「またそれ?どうしてその男の娘ってやつだと思うの?っていうかそれなに?」

 

 また、よくわからないことを言う星野(ほしの)に問いかける。


 「はぁ。男の娘を知らないって、時代遅れだぞ!まぁ、いい。俺が男の娘について教えてやる!」


 星野(ほしの)いわく、男の娘とは男でありながら、女のような見た目の人を言うのだという。男の娘は、よくアニメやらゲームやらにいるらしいのだが、現実で会えるとは思ってなかったぜ!っとのことだ。


 「それを聞いたら余計にわからないよ。僕に当てはまってないじゃん。」


 そう言った瞬間。クラスの一部の男子や女子から、冷たい視線を感じた気がする。


 「ったく。本当に自己評価の低いやろうだ。いいか?お前の見た目はそこら辺の女子をゆうに超える可愛さだ。見た目はもちろん。声も変声期を迎えた男子とは思えない高さ。家の事情で、切ることのできていない長く美しい色艶を放つ髪。そして掃除洗濯などを含めたその女子力!そしてなんか助けてあげたいと庇護欲を誘うその動き。まさしく、パーフェクト男の娘そのものだ!」


 そこら辺の女子をゆうに超える可愛さのところで、少し冷たい目が星野(ほしの)に刺さったが、そのまま凄い勢いで語る。

 僕って、そんな風に見えるの?っと、思っていると、


 「それ故に、お前は一部の女子から大人気だ!しかも、学校1の美人と呼ばれし、鈴木もその中に入っているのだ!男子からの嫉妬に気をつけろよ!ああ、もちろん、お前の可愛さに嫉妬する女子にも気をつけろよ。」




 ということが前にあった。

 たぶんそれが原因なのだろう。

 そんな事を考えてジュースを三本もって、教室に入った瞬間。

 ドスッ!


 「がはぁっ。」


 腹に衝撃がはしった。




他の人のなろう作品を読んでいたら、書きたくなって書いた趣味の、作品です。誤字脱字とか気になる事があったら、コメントしてください。あと、あらすじに書いちゃったけど、設定も募集しています。気にいったらどんどん採用します。初心者の作品ですが、これからよろしくお願いします。

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