第58話 研究所
予想以上に新しい使い魔の人気が悪くてびっくりしました。だけど使い魔に個性出していかないと私自身、どれがどれだかわからなくなります。
なので今後も個性的な使い魔を考えていきますのでご了承を……登場人物も個性的なのを考えないとわからなくなりそう…
今回は前の更新から少し日にちが空いたのと、前話が短かったのでもう1話投稿です。みなさんの反応を受けて私の中で名無しのポジションもしっかり決められてある意味良かったです(笑)
さて、あれから数時間は経過したな。スマホがないとマジで何もやることない。異世界って暇だな。またトイレにでも行くか、やることないし。
「あ、更新終わった。」
ようやく更新終わったか。あの名無し野郎のせいで暇な時間を過ごすことになったからな。絶対に許さんぞ。金まで持っていきやがって。
スマホを開くと、新しいアプリがなぜか追加されていた。それも3つ。
「何これ、第6研究所?いやいや、研究所他にないし。一個だけだし。あ、このアプリは普通に使える。」
『第6研究所にようこそ。このアプリではさ『“あ、主人どの主人どの!見てくだされ!これが今回完成した我輩のけ”』』
『名無し、いずでっど』
ポチ『“あ、ボスごめんね。説明中は静かにさせないといけないって思ったから。”』
ミチナガ『“あ、うん。正直ナイス。”』
まさかのアプリ説明中に割り込んでくるとは思いもしなかったわ。というか割り込めるのかよ。静かになったことだし、続きの説明聞くか。
『このアプリでは様々な製品の研究、開発が行えます。研究によって発明されたものはレシピを購入することなく使うことができます。また、特殊なアイテムを開発することも可能です。』
『名無しにより、アプリが開発されました。採掘アプリ、森林アプリを入手しました。名無しにより、レシピが開発されました。ピッケル、ノコギリのレシピを入手しました。』
「お、おお!?なんか色々起きたな。ちょっと確認してみるか。」
このアプリの説明はここまでのようなので、あの名無しから聞かないとダメだろう。とりあえず名無しの復活まで時間はあることだし、新しく入手したというアプリを確認してみるか。ホーム画面に戻り、もう一つの採掘アプリを開く。
『採掘アプリへよく来たな。ここでは一日一定量の鉱石の採取が可能だ。採掘場所はここからガチャを回して入手しろ。』
「ガチャと一体型のアプリは初めてだな。ガチャは…一回金貨10万とか…なめてんだろ。」
う〜ん…1回ぐらいなら引いてみてもいいかなぁ…。金はあるしねぇ。それに鉱石が手に入るのなら結構な収入源になるんじゃないか?鉄なんて日常生活でも使うからな。結構な儲けになりそう。
「じゃあ1回だけ………10連ガチャ、レア確定だと?じゃあもうそりゃ…引くっきゃないでしょ。」
レア確定の10連ガチャなら引かない手はないだろ。そんなん引くに決まってますやん。金貨100万枚を投入し、ガチャを回す。今回出るのはカード式のガチャのようだ。一枚ずつ画面に表示されていく。
『鉄鉱山、一日100kgまで採掘可能』『鉄鉱山、一日150kgまで採掘可能』
あ、全部同じ鉄鉱山じゃなくて物によって採掘量が変わってくるのね。その後も鉄鉱山が続き、一度銅鉱山が来た。そんな調子の7回目では演出が少し変わった。
『銀鉱山、一日10kgまで採掘可能』『銀鉱山、一日15kgまで採掘可能』
「おお!2連続、銀じゃん!採掘量は少ないけどこれはいいな。間違いなく金になる。」
『石切場、一日100kgまで採掘可能』
「石か…何石なんだろ?大理石みたいのならいいな。大谷石とかでもいいけど。」
だけど100kgの石の塊って結構小さくないか?墓石とかでも普通に100kg超えていそうなんだけど。これはもう少しガチャで当てないとダメなやつかな。
「次でラストだな。何がくるのか…」
『ミスリル鉱山、一日1kgまで採掘可能』
おおおおお!!!
まさにファンタジー。まさに異世界っていうものが来たよ!来ちゃったよ!これ超大当たりなんじゃないの?まあ一日1kgって制約はあるけど十分だよ。十分過ぎちゃうよ。さいっこうだろ!!
『同じ鉱山は一つに統合されます。以上でガチャを終了します。』
マジでこれは最高だわ。これはいいものを手に入れたよ。このアプリ最高だろ。これで結構困っていた鉱石問題が解決するだろ。建物建てるのも、鍛冶場でアイテム作成に必要な鉱石も揃うだろ。
早速採掘と行きたいところだけど、ピッケルとか必要な道具がないからな。そこらへんのアイテム作成もしなくちゃいけないけど、その前にもう一つのアプリを見てみるか。
『森林アプリへようこそ。このアプリでは森を買うことができるよ。是非ともガチャを回して見てくれ。』
「あ、完全に構造は同じだな。つまり…こっちも10連ガチャあるのか。迷うことないな。もちろん10連引くに決まってんだろ。」
再び金貨100万枚を投入してガチャを回す。もう今日だけで金貨300万枚消費しているけど知ったことか!そういうのはな、考えたら負けなんだよ。
『杉林、15a入手』『クヌギ林、10a入手』
「あ、こっちは面積か。1aってどのくらいの面積だよ。東京ドームで表してくれ。…東京ドームってどのくらいの大きさだろ?」
1a…確か読み方はアールだっけか?もっとわかりやすいのなかったのかよ。1aで…確か10m×10mだったか?一軒家一つ分とかかな?林で表すと広いのかな?よくわかんね。
その後もコナラやアカマツなど様々な樹種を入手した。正直いいのかどうか全くわからん。そんな調子でラスト1回まで来てしまった。今回は他にレアらしいレアなかったな。というか何が来たらレアなんだろ?
『桜の古木、3本入手』
「今までレアなの多分でていないし、これがレアかな?今までと違って面積じゃなくて本数だし。」
そういやこれはどのくらいまで入手していいんだろう?鉱山の時は採掘量が重さで決められていたけど、今回は特に指定はされていない。するとすぐにチュートリアルが始まった。
『この森林は1aごとに2日で1本増えていく。建材として使用したいなら最低でも4日は待って欲しい。物によってはそれ以上かかるね。それから古木系は一度伐採するともう生えて来ないから気をつけて。それから全て伐採するのではなくて、ある程度残しておかないともう二度と生えて来なくなるから気をつけて。』
「鉱山に比べてシビアだなおい。だけどなんだろう…このシビアさ…やっぱこのスマホだなって安心する。」
まあ考えながら切ればいいんだろ?そのくらいならどうとでもなるさ。まあ現状としては木材めっちゃ欲しいけどね。
名無し『“我が主人どの!どうですか!すごいでしょう!”』
ミチナガ『“あ、復活したのか。確かにすごいわ。そういやお前の能力まだちゃんと見てなかったな。ちょっと見して。”』
すぐに第6研究所に移動して、名無しを鑑定する。鑑定している最中もこいつずっとしゃべり続けているな。あれかな?働かせていないとダメなやつかな?そういうことにしておこう。喋れなくなるほど働かせてやろう。
名無し 職業研究者 能力、研究所アプリの解放、研究&開発能力の上昇
あれ?こいつ勝手に職業ついているし。そういうタイプなのかな?今まで職業は俺が何やって欲しいって言って任命していたからな。まあ能力も研究関連の能力だしちょうどいいけどね。というか使い魔を入手することで手に入るアプリもあるのか。
これは今後、使い魔を手に入れる理由がさらに増えたな。こんな風にめんどくさいやつが増えたら面倒だけど、能力やアプリの入手だけを考えれば最高の使い魔だ。材料も今後定期的に手に入りそうだし、かなり順調に物事が進みそうだ。
ミチナガ『“じゃあスミスはこれからツルハシを人数分作ってくれ。材料が足りないかもしれないけど、一本作れば少しずつ材料手に入るはずだから。”』
スミス『“別に構いませんけど…材料は手に入らないっすよ?ツルハシの材料分はせいぜい3本分っす。”』
ミチナガ『“何言ってんだ?鉱山があるから鉄はいくらでも入るぞ?”』
名無し『“おお、我が主人どの。残念ですが鉱山からは鉄は手に入りませんぞ。あくまでも鉄鉱石です。そこから製鉄しなければ鉄は手に入りません。”』
ミチナガ『“え?じゃ、じゃあ製鉄所を作らないと。すぐに研究できるだろ?”』
名無し『“それはいくら天才の我輩でも不可能ですぞ。徐々に段階を踏まなければなりませぬから。あ、ちなみに森林の木材も今のままでは使い物になりませぬ。集積所を作って乾燥、加工させなければなりませぬぞ。”』
ミチナガ『“は?じゃあ…あの鉱山とかはなんの役に立つの?”』
名無し『“今の所は何も役に立ちませぬ。あ、そちらの現実で製鉄所を借りる方法もありますぞ。それならなんとかなりましょう。”』
え、まじで?鉱山からは鉄鉱石が手に入るけどさ。そこから製鉄作業必要なの?まじで?
じゃあ今使った金貨200万枚は無駄じゃん。まあいつか手に入る製鉄所のために今のうちから掘り出しておくのも手だけどさ。この研究所建てたせいでもう材料残ってないんだけど。かなり支障出るんですけど。
ミチナガ『“……ポチ、そこの名無しの使い魔を…いや、そこの社畜を働かせろ。なんとかして製鉄所を作り上げさせるんだ。”』
ポチ『“りょうかーい。しっかり働かせるね。”』
社畜『“あ、我が主人どの!?社畜って!あ、本当に名前社畜になってる!!あ、主人どの!?ちょ、ポチどの!離して!あ、いや…それは本当にもう勘弁してください。い、いや…だけど…あ、あああああ……”』
よし、これで静かになるし仕事もはかどりそうだ。ポチには負担をかけそうだけど、一番社畜の扱い上手いのポチだからな。頑張ってもらおう。
まあ社畜って名前は俺も呼んでいて嫌だし、そのうち変えてやろう。
しっかりと金貨300万枚分の成果を出したらな。
今後は少し話を考えるので、更新速度が落ちてしまうかもしれません。なるべく期間を空けないように更新していきます。
今後もこの作品をよろしくお願いします。