僕とよく目が合う 『中野さん。』
僕の名前は 「前田 和人」31歳になる。職場の事務の女の子
『中野さん』 と何故か...? よく目が合う。
別に意識して見ている訳じゃないのに...気が付くと?
目が合っている感じだ!
僕と中野さんは普段から...? そんなに話す訳じゃないし。
仕事以外、プライベートの話をする事もないのに......。
それに、中野さんが僕に好意を持っているんじゃない説...?
まぁ、それもないだろうと感じている。
僕の事、タイプじゃないだろうし。
...それならそれで? 何でこうも目が合うかな?
もう1つ考えているのは...? 僕の事が嫌いなんじゃないのか?
それも考えたけど? 別に普通に話すし。僕の事が嫌いなら?
近づいて来ないだろうと思うし。気が付けば、近くにいるしね。
...なんなんだろう?
気にしないように、ずっとしているんだけど...? 気になる
んだよね? だから、思いきって! 本人に、中野さんに直接、
聞いてみる事にした。
そうすると......?
「前田さん、面白いから? ついつい見てしまうんです。」
「えぇ!? 面白いって? 特別面白い事してないよ~」
「だから、面白いんですよ~」
「結構! 前田さんって? 『天然』 ですよね~」
「ほ.ホントに!? 今まで言われたことないよ~」
「だって! 以前、コーヒー飲んでいるのに、今日の緑茶美味しいね
って言った時、吹きそうなったんですよ~」
「そんな事あったっけ!?」
「ありましたよ~」
「まだありますよ~」
「えぇ!? まだあるの?」
「自分自身じゃ~ 気づかないモノですよ!」
「○○上司の髪がカツラだって! みんな知ってるけど...? 暗黙の
了解と言うか? 言わないようにしてるじゃないですか? それなのに!
前田さん! 普通に○○上司に向かって! 『いいカツラですね!』物凄
い面白かったけど...? あの場にいた時は? ヒヤヒヤしましたよ~」
「ごめんね! 今度から気をつけるよ~」
「いえいえ? 褒めてるんですよ~」
「そうなの?」
「そうです!」
二人で、クスッと笑った。
「それと? 前田さんって、鈍感ですよね~」
「物凄い熱いお茶を飲んでても、熱くないのかなって思うぐらい...。」
「そうかな?」
「それに、私! 前田さんの事が好きなんですよ!」
「えぇ!? そうなの?」
「そうですよ~ 気づいてると思ってたんですけどね~?」
「正直、頭を過ったけど...? 僕の勘違いだろうって思ってて!」
「そうなんだ! じゃ~ どうしますか?」
「えぇ!? どういう事?」
「付き合いますか? 私と......?」
「はい。」
...と言う流れになり、今は 『中野さん。』 と順調に愛を育んでいます。
そんな恋愛も、あるんだと...? 僕自身が、びっくりだよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。