4.OTOMODACHI
私がもし彼女をと・・・
凝視していたらきっと『クチャ』っ
と私のほうを見て笑っていたのかもしれません
ふわっとした柔らかい手の感触が
よく知らない場所で真っ暗で光のささない
私に安らぎを感じさせてくれました。
彼女は楽しい乗り物がいっぱーいあるの
「いっしょに付いてきて!いっしょに」
最初はジェットコースターでした。
倉庫のジェットコースターは度々事故が起こると噂の白物でした。
なぜ事故が起きるのか
私は考えてみたことがありました
一人は乗り出して首を切りました。一人は腕だけ持っていかれました。
一人はいえもうやめておきましょう。
貧乏で違うパーツでお人形さんを作っていた私には
ジェットコースターがお友達を『ツクッテ』いたように感じたのでした。
事故が立て続けに起こっていたのですが
すごい力でぐいぐい・・・ぐいぐい・・・・
と連れていかれ乗ることになりました‥‥。
思ったより楽しく終わったのですがわたしは何か
大切なものを失ったような気がしたのです。
ブチッと何かが消え去りました・・・・。
そして隣人の「トモダチ、トモダチ、トモダチ」
という狂気じみた声が空に響き渡るのでした。