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3.愛の手
彼は知りませんでしたその後に起こる〇〇を───
廃園になった遊園地に私はいました。
手紙を読んだ直後よりどうやって来たのか
正直覚えていません。
目が覚めた時あたりには楽しそうな音楽と
ゆったりと動くお馬さんそして馬車がぐるぐると
私の脳みそをかき回すように回っていたのです。
そして誰かが横から見ている気配がしたのです。
急に怖くなったのでまじまじと真っ暗闇の中見ました。
最初は恐怖でおびえていたよね。
いやおびえていたんです。
ぼわっと優しい雰囲気だったので
気をいつの間にか許していき抱かれているような
安心感につつまれていました。
そうその子は私の手を『ぎ・・・ぎ・・・ぎ』
ともう離さないよ…
絶対と言わんばかりに握っていてくれたのでした。
しかしいつの間にか私はまた一人になるのです
そこに現れたのはあの手紙をくれた女の子でした。