1.過去
君は楽しそうって夢抱いてるものが
恐怖に染まる瞬間どんな気持ちになるだろう。
くくっ・・
ううっ
・・・っと失礼。
身震いがしていけないな・・・
僕はね想像すると感情を抑えきれないだよ。そういう気がするんだ分ってくれるかい?
いますぐだよね・・・・・・・
そう
「がさっ!」
君もツレテイクからね。
遊園地の夢を見る・・・
「あーちゃんのお家は貧乏なの。ごめんね連れてけないのよ」
私の中で子供の頃から遊園地は夢のような存在でした。
お馬さんの乗り物。高速で滑る車。水の中を突き進む船。
鏡だらけのお家。優美なメリーゴーランド。
今回も近くなのに届かない夢が優しい否定をもって遠ざかったのだなあ。
そう私は諦めに似た気持ちでいました。
小さいころ私は歩いてすぐの遊園地に魅せられ・・・いや惹きつけられました。
単に楽しそう以上に何か感じていました。
大きい遊園地ではなく隙も多く、よく友達と忍び込む計画を立て
カカ様に何度もお願いをしたのを記憶してます。
私には縁がないのか計画もいい所まで行くがバレてよく叱られました。
カカ様も口調は優しいが色よい返事はありませんでした。
その中で不意と穏やかな中に不安な色がカカ様の瞳を覆うのを
幼いながらに感じ取っていました。
「ねぇねぇカカ様!ほかの友達はみーんなね!行ったんだって!」
急き立てて言うとやんわりと。
「ねぇあーちゃん。カカね浦野の遊園地は恐ろしいと想うの。あーちゃん行ったと言うみんなって誰だい?」
と、私の弱いを部分を突いてきました。
母さんもみんなの誘い方が強引で、それで守ってくれたのでしょう。
みんなと言えば連れてってくれるという私の甘い考えも見透かしてたのでしょう。
誘いに来た友達には強く断りを入れていました。
なんで楽しそうなのにカカ様には恐ろしく見えるのかな?
私はずっと『恐ろしい』の言葉が離れませんでした。
私は只、恐ろしいという気持ちも否定できなかった・・・心苦しかったのを想い出します。
後に度々子供がいなくなったり
遊びに行った後別人のようになってしまった子達。
遊園地からの悲鳴。
世間からの反発。
そんな事情で私の足は遠のいたのでした。
足は遠のいて後、廃園になりましたがなぜか遊園地が頭からこべりつき離れませんでした。
そう・・・ずっとヨバレテいる気がして身震いしました。
廃園は周りの環境の変化による物との見解が多かったです。
わたくしはどうも違うモノにおもえたのです