-卵人形の真理の殻-
今日は今日は。最近大量に本やらゲームを購入して全く執筆が進んでいない筆者です。今週丈で二十冊は超えました。幸せ、満喫し捲ってやる。
アニメや小説を見終わったら纏めて書こうと思うんですけど・・・四月ぐら・・・あ、何でもないです。毎週書きますって、はい。自分が設定忘れるとか起きちゃうからね、ほんと救われない話だ。
さて、そんなこんなは良いのです。今回はまま有名なハンプディ・ダンプティの登場です。タイトルから分かったかな?卵って言ったらそんなに種類いないし。
只此の子、余設定無いんですよね。卵に手足生えた奴って解釈で十分な気もするし。と言う事で少し?設定盛りました。本家の卵さんが好きな人は済みません。だって只卵が歩いている丈だと話にならなかったんだもん、仄々系書く訳じゃないんだよ。
でも、あの殻の中って一体如何なってるんでしょうね?皆さん、卵の中身、知っていますか?ぐちゃぐちゃでドロドロな、其は見れた物じゃないんですよ。
何時も塀の上を歩いていた卵人形
ある日、足を滑らせて、塀から落ちてしまった
其の衝撃で卵は綺麗に円型の罅が入ってしまいました
其から卵人形は塀の上を歩かない
卵であっての卵人形だから
何時迄も卵で無いと、存在の証明がなくなってしまう
殻から出ては駄目なのだ
割れてしまっては駄目なのだ
だからもう塀の上は歩かない
罅が増えない様に、慎重に歩き出す
其処へ二人の子供がやって来た
卵人形は人を知らなかった
何時も塀の上を歩いているのに、今日は地面を歩いている
今なら届きそうだと、子供達は石を投げた
卵人形は驚いて殻に閉じ籠ろうとした
しかし罅に石が当たって割れて行く許り
卵人形は慌てて人気のない瓊林林へ走って行った
瓊林を歩く卵人形
然うしていると、二人組みの女性に会った
卵人形は人を恐れていた
卵人形は直ぐ様殻を閉じた
女は、こんな大きな卵は無いと、早速卵人形を家に持って帰り、火に掛けた
卵人形の殻は焦げ、熱くて殻に閉じ籠もってはいられなくなって来る
たまったものじゃないと、卵人形は跳び上がって家を出ると、近くの家の陰に隠れた
すると其処には二人連れの屈強な若者がいた
卵人形は人を憎んでいた
卵人形は抵抗しようとして、殻をぶつけて鳴らした
男は中身が気になって、罅に手を入れ、殻を外そうとした
でも卵人形も殻を放さない
殻が無いと卵人形ではなくなってしまうから
然うしていると見物人が増えて来た
愈々卵人形も殻を離さないといけなくなる
殻の無い卵人形は卵人形ではない
正体不明な物を人は何と言うのか
人は理解出来ない時、其に最も嫌な物の姿を重ねてしまう
今、誰もが卵人形の中に其を写した
正体不明な卵人形の姿は増憎と共に殻の中で変わって行った
百足の様に蠢く足を
狼の様に鋭い牙を
黔猫の様に鋭利な爪を
鴉の様に黔い翼を
笠子の様に反り立つ鱗を
蠍の様に毒のある尾を
鹿の様に禍々(マガマガ)しい角を
其等を有した化物へ変えて行きました
そして何時か卵は割れて・・・
-Fin-
不完全燃焼?其が良いんじゃない!と言う訳で如何でしたでしょうか?(如何も斯うもないよ。)
今回は有名な法則を利用しました。壁に黔い点があると、貴方には其が何に見えますか、と言う物です。蜘蛛嫌いには蜘蛛に、蠅が嫌いなら蠅に、綺麗好きなら染みに見えるそうです。自分の嫌いな物と思って自衛する本能なのでしょうね。
常に最悪の状況を考えて最大限の防御を。実に合理的で完全な生き方かも知れません。でも如何なんでしょう、因みに筆者は瞳に見えた訳ですけど、寧ろ其が見えたら潰したくなるんですよね。滅ぼしたくなります。
攻撃って最大の防御とは良く言ったなぁと思ったり・・・余好戦的なのも如何かとは思っているんですけど、自分防御は苦手なので実に非効率的な生き方なのかも知れません。
でも其がラッキーアタックになったり、却って何かを呼び込んでしまったり、不足な事態が起きるのも常と言う物。世の中って沢山の必然が絡まり合って小さな偶然を沢山産む物なのですから。
全てが整った世界でなくて本当に良かったです。予測不可能程わくわくする玩具はないですよね。
・・・あれ、話が逸れ過ぎました。今回はあんま語る事もありませんし、此位に。次は・・・何か可愛い子!
と言う訳で良い物語を。