表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

出会い

「ふぅ...ここが、雪の街...『デ・スタンド・ヴァン・デ・スニーウ』...。」

私はリサージュ。十弥の内の1人として有名だ。

いろんな奴らが私たち十弥の力を悪用する為に近寄ってくる。

だから、私は唯一の弟を置いて、故郷を捨て、旅をしている。


今日の目的地はここ。雪の街と呼ばれるこの街。

流石は雪の街と呼ばれるだけはある。

雪がしんしんと降り続け、キラキラと輝く結晶が降っている。

とても綺麗な街だ。だが、どの街にも悪人はいるようだ。

「金貸せや!金くれたら、なんも悪ぅことせんから。な?ええやろ?おい」

ああいう奴らが1番ムカつく。

「おい。てめぇら。」

あぁ、やってしまった。こんな事したら私が十弥という事がバレてしまう。

でも、過去には戻れない。もういい。殺ってやる。

「誰だ、てめぇ?」

悪人のボスらしき男が私を睨む。

「アニキ、結構良い女ッスね!」

「...捕まえろ。」

アニキと呼ばれた奴がそう言うと、周りにいた5人が私に向かって走ってくる。

私は脚で地面を思い切り蹴る。そうすれば、地面にヒビが入り、悪人たちの足場が崩れ落ちた。

それでも、こちらへ来る奴らに回し蹴りを決める。

これでノックダウンか。弱い奴ら...。

「私を捕まえようとするなんざ百万年早ぇよ、クソ野郎どもが。」

あぁ、私って奴は...こういう奴ら相手になると、口が悪くなる。

くるっと絡まれてた奴に顔を向けると、そいつはビクッと肩を揺らす。

「大丈夫か?」

そう私が言えば、彼は怯えて声が出ないのか首を激しく縦に振る。

首が取れそうな勢いだな...。

こいつ...面白い。

「これからは気をつけろよ。お前みたいに弱そうな奴だとすぐこういうのに絡まれる。」

倒れているあいつらを横目で見ながらそう言うと、彼は顔を歪ませる。

「ぼっ...僕だってやれば強いんですからっ!!」

「...あ?」

いきなり何だ。最初の一声がこれか?

というより...声しっかり出るのかよ。

恐怖心がなくなったのか?

「ひっ...いやっ、あの...生意気言ってすみませんでしたぁぁぁぁっ!!!!」

やべぇ...怖がらせたか?悪い事したなぁ...。

まぁ、いいか。どうせ会うこと無いだろうし。




これがアンドリューと初めて会った時だった。

まさか相棒になるなんてこの時の私には到底想像できなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ