ようやく俺も楽になる
西の果ての大陸で。
「よっ」じゃねえよ
どうしたんだ、
もう、ここには用はないはずだろ
まさか計画に何かあったとか言わないよな
は?
あいつを貸してほしい?
何する気だよ。
お前に関わると碌なことにならないっての。
分かったよ。
ただし、怪我させんじゃねぇぞ。
当たり前だろ。
大切な部下なんだからな。
にしても、ようやく計画も最後か・・・
当たり前だろ。
散々付き合わされたんだ、感慨深くもなるさ。
お前には感謝している。
例え、お前の目的の為の実験だったとしても・・・
その実験のおかげで今の魔人たちがあるんだ。
破壊 暴力 狂気
そんなもの、そのものだった魔人や邪精霊が
自分の心を得て、国を作って、一つに纏まっている。
まさか、この俺が魔王なんて生産的なものになるとは思ってもいなかったさ。
そんな奇跡を、お前はくれたんだ。
だから、お前の計画の成功を祈ってやる
だがな、この前のことだけは!
まだ許してないからな!
はぁ?
忘れたとは言わせんぞ!
あの小娘たちが乗り込んで来た時
あっちの大陸の魔物たちと俺たちは関係ないと説明するはずだっただろ!
それをお前が引っ掻き回して、結局戦うはめになっちまった。
向こうの大陸で接触を持とうとしても、全然こっちの話を聞かない連中だったが、
こちら側の被害が増えた一番の原因は、お前だろ。
確かに、お前が動きまわったおかげで死人は出なかったがな
今も復旧中なんだぞ、この城
全部終わったら、お前にも手伝ってもらうからな。
それも計画通りだぁ?
お前、それ言ってれば許されると思ってないか最近。
最近っていえば、闇の奴見ないな。
相変わらずか?
まぁ確かにあいつが変に動くと、水と火に感ずかれる危険があるのは分かるが
嫁さんと子供にべったり、ねぇ
想像も出来んな
未だに信じられん、あいつが嫁さんを貰うなんて・・・
しかも、あの女を嫁にしようっていう心境が分からん。
だけど、未だに風のを追いかけまわしてんだろ?
よく嫁さんに逃げられんもんだ。
じゃあな、成功を祈っててやるよ
終わったら遊びにきな




