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最近なんだか皆の姿が

天空の島にある自分の部屋で、新・風の精霊王アリシアは一人・・・

あっ

来てくれたんですね?

何度も呼んだのに、来てくれないから

あれから一度も顔を見せてくれませんでしたし・・・

私のこと・・・嫌いになっちゃったのかと思って。

でも、そうですよね。

せっかく皆が私に期待してくれたのに、みんなに指示を出すことも満足にできていないんですから。

でも、私頑張ります。

皆の期待に応えられるように、これから勉強を頑張るつもりなんです。


えっ?

いいえ。

コラールとグラナードがここから出ない方がいいって言うから。

まだ、私は精霊になったばかりだから危ないって。

だから、外には出てません。


二人の名前ですよ?


二人が私に名前をつけて欲しいって。

名前って大切なものでしょ?

でも、二人には誰も名前をつけてくれなかったって。

ずっと、精霊王としか呼んでもらってないって。

そんなの悲しいことです。

それに呼びたくても呼べない、それも悲しいでしょ?

そう言ったら、私につけてもらいたいって言ってくれたんです。

でも、名前なんて滅多につけることがないものだから、頑張って考えたんだけど・・・

そしたら、ユリアがいいことを教えてくれたんです。

遠い国で、火の精霊王様みたいに輝くように真っ赤な宝石をグラナード、水の精霊王様に洗練な青色の宝石をコラールって言うんですって。

二人にぴったりでしょ?

とっても喜んでくれました。


ユリアは私の大切なお友達です。

幼い頃から一緒で、学園にも一緒に入りました。

いつも、いつも私のことを助けてくれます。

私が悩んでいると助言もくれるんですよ。

それが、とっても良く当たるんですよ。

世界を救う旅に出るのもユリアが背中を押してくれたおかげなんです。

とっても怖くて、私じゃ駄目なんじゃないかと思ったけど、ユリアが私にしか出来ないことだって言ってくれた。私なら世界を救えるんだって。

ユリアを信じて旅に出て良かった。

皆が笑顔になってくれました。

途中でくじけそうになった時も、ユリアの手紙で励まされて・・・

彼女がいなかったら、今皆と笑っていられる私はいませんでした。


そうだ。

貴方も名前が無いんですよね。

私が考えます。

そうすれば、皆ともっと仲良くなれますよ。

何時会っても難しい顔ばかりで、誰かに相談すれば難しいことも簡単になります。

そんな相談をするのなら、名前を呼び合えるようなお友達が必要です。


え?いらない。

なんで、名前って大切なものですよね?


もう、名前があるんですか?

なら教えて下さい。

私、貴方の名前を呼びたいのです。


どうして・・・

名前は呼んでもらうものです。

呼んで貰って、嬉しいものです。

なのに、どうして教えてくれないんですか?


名前は大切なものだなんて、知ってますよ。

皆が一人一人持っているものですから。

だから私、実家でも小さな精霊を見つけると名前をつけてあげるんです。

そうしたら喜んでくれて、可愛い小人の姿を見せてくれるんですよ?


どうして、そんなことを言うんですか?

小さな精霊だって名前が欲しいんです。

なのに、どうして駄目だなんて言うんですか。


貴方は、アズラート様みたいなことを言うんですね。


アズラート様も、私がすることにいつも駄目だって言うんです。

幼い頃に出会った時から。

あの時は、家の近くにあった森の中のお墓にお花をお供えしたんです。

そしたら、次に行った時にはアズラート様がそれを全部引っこ抜いていたんです。

私、悲しくて・・・

でも王子様だって知っていたから出ていけなくて。

だから、次の日にまたお花をお供えしたんです。

そしたら、アズラート様に大きな声で怒鳴られて。

お花をお供えすることの何がいけないんですか。

お花がお墓の周りに広がったら、お墓に眠る方も喜んでくれます。

森に住んでいる人たちだって、お花を目にするようになることを喜んでくれるんです。

村にあった墓地にも同じようにお花を植えたら、皆喜んでくれたんです。

なのに、アズラート様や森にいた精霊たちは駄目だって、そればかり。


学園に入ってからもそうです。

影からアズラート様を見ている方がいるから、もしかして何か悪いことに巻き込まれているんじゃないかと思ってお聞きしたのに、何馬鹿なことを言うんだって。

あとでお聞きしたら婚約者の方だったみたいだけど・・・

あんな風にコソコソ隠れて何かをしている人は悪い人だって家で教わりました。




なんで笑うんですか?



・・・そんな風に笑う人、でしたか?

なんだか、いつもと違う感じが・・・



あ、れ?


どう・・・し・・・て・・・

ね、むい・・・・

皆さん、ご意見ありがとうございます。

考えた末、蝶よ花よと育てられたお姫様となりました。

でも、ちょっと都合よくする為に幼馴染にサポート役気取りの転生者を加えてみました。(お姫様が戦いの旅に自主的に行こうなんて本当に考えるのかなぁと思いまして、背中を押す係がいるかな。と)



ちなみにアズラートの婚約者フレイがやっていることは確かに、ある意味では悪いことです(笑)

詳しくを知りたい方は『侍女ですが、』をどうぞ。

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