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盲目の整体師は異世界でのんびり過ごしたい〜僕の整合スキル、なぜか性豪って呼ばれています!?美少女達にゴッドハンドを求められ、勝手にハーレムを作られて困っている〜  作者: 大木げん
第二章 迷宮都市ルボンド

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第18話 第一階層

 モンスターを見つけた僕は、思わず鉄の短槍をギュッと握りしめた。


 角うさぎを取り囲んだ子供たちは、中々の連携で角うさぎを逃さないように追い詰めている。


「そっち行ったぞ!」

「おう! 逃がすなよ! 囲め囲め!」


「馬鹿野郎! 角うさぎの正面に立つな!」


 監督していた大人の男性が少年を突き飛ばしたので、かろうじてその子は角うさぎの突進からそれて無事だった。


「ほら! ぼさっとしてないで、はやく囲みに戻らないと逃げられてしまいますよ!」


 もう一人の大人の女性からも転んだ少年へと激が飛ぶ。


 突き飛ばされた少年はすぐに囲みに復帰し、子供たちのこん棒の乱打によって角うさぎは倒れた。しばらくすると、角うさぎは煙のように消えて居なくなり、クズ魔石と小さな肉を残した。


「あっ! あの子たちラッキーですね。お肉が出ましたよ」


 ルナが羨ましそうに言う。 


「もう行って大丈夫なのかな?」


「はい大丈夫です。進みましょう」


 監督者二人がこちらをちらりと見て目礼をしてきたので、僕たちも目礼を返す。


 僕達はずんずん前に進んで行くので、すぐに子供たちはジャングルの緑に遮られ視界から消えて行った。


「私も子供の頃に、ああやってダンジョンで大人に特訓してもらっていました。懐かしいです」


「へー、ルナの子供の頃か。可愛かったんだろうなぁ」


「! ……そ、そんなに特別なことはありませんでしたよ?」


「えー、絶対そんなことないでしょ。僕がその時そばにいたら、頑張ってるちっちゃいルナを間違いなく可愛がって、よしよししてあげてるよ」


「……今でも良いですよ……」


「え?」


「いえ、なんでもありません……タクミ様、モンスターです!」


「うん、僕にも見えたよ」


 僕らの前に大型犬位の大きさのネズミが現れた。神眼によると、ビッグラットと書いてある。


 そのまんまだな!


 ルナが、盾を構えて右斜め前に立ち、ビッグラットを引きつける。ルナに飛びかかったビッグラットを器用に盾で受け流した。


 すかさず体勢の崩れたビッグラットを僕が鉄の槍で突くと、ずぶり、とあっけなく突き刺さりビッグラットは倒れて消えた。


 やっぱりこの感触にはまだ慣れないな……後に残されたクズ魔石を眺めていると、ルナがこちらをじっと見ている。


「タクミ様、方針変更して早めにG・Fランク帯の所は突破して、Eランク帯の所に行きましょう。装備的にも技術的にも、おそらく私達コンビにとってはそこが適正です。あまり長く下のランクと安易に戦い続けると、敵を侮り、油断が染み付いてしまいます」 


「なるほど。一理あるね。じゃあそうしよう。この世界で生きてきた、ルナが考えたプランに従うよ」


「……たくさん稼げば、またお肉をお腹いっぱい食べれますし……」


 まさか、本音はそっち……じゃないよね?


 一階層から三階層までのダンジョン地図は、昨日ギルドの購買で買ってある。地図とルナの鼻を頼りに、とっととEランクモンスターが出てくる二階層まで進むことにした。


 そうはいっても、第一階層のジャングルは広いので、丸二日かけてようやく次の階層への大扉にたどり着いた。


 なんだかんだでここに来るまでに結構な数のモンスターを倒している。僕とルナで交互にソロで倒すようにしたので、少しは経験になったはずだ。


「タクミ様、地図によるとここのボス部屋にいるのはEランクのシルバーウルフです。さっき三体倒したFランクのブルーウルフの強化版になります。ウルフの動きには慣れましたか?」


「もう大丈夫だよ」

 

 装備の手入れをしつつ、ボス対策を話し合う。


 基本的にはルナが前に出て、盾役として敵を引きつけて、隙をついて筋力をあげた僕が槍で突く。シンプルイズベストだ。必勝パターンと言ってもいい。


「もし駄目そうならプランBで行くから数秒耐えてね」


「わかりました。では、開けます」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ

 

 少し押しただけで、重厚な大扉は自ら開いていく。


「来ます!」


 ボス部屋をジグザグに走りながら、シルバーウルフがこちらに突進してきた。


 ガン! 


 弾いたルナの盾が大きな音をたてる!


「せい!」


 僕の短槍の一撃をシルバーウルフは立体的な機動で縦に大ジャンプし、僕を飛び越えて軽々と避けた。


 あっこれは……無理だな。


「ルナ! プランBで行くぞ!」


「はい!」


「ステータスオープン!」


 脳裏にステータスボードが浮かんでいる。



 ――――――――――――――――――――


名前:徳本 巧

種族:人間

魂の位階(レベル):3

筋力:3

耐久:1

敏捷:1

器用:1

知覚:10

知力:5

精神:5

運 :1

歪み耐性:1



 神眼をオフにして脳筋シフトにすれば……


筋力:4

耐久:3

敏捷:4

器用:3

知覚:10

知力:1

精神:1

運 :1

歪み耐性:1



 ――――――――――――――――――――――――――


 ぶっちゃけ神眼をオフにして視覚情報を遮断しても、知覚10があれば十分に周囲の把握はできる。


 おっ、シルバーウルフの動きが少し遅く感じるぞ。ポイントの割り振りはこれくらいで良さそうだ。


 短いようで長い一秒程の時が過ぎ、肉体にステータス値が反映された。


「ルナ! お待たせ!」

 

 僕がルナの前におどり出て、シルバーウルフを迎え討つ。


「はっ!!」


 突進してきたシルバーウルフに対し、一呼吸での三段突きを胸をめがけて突き入れる!


 銀閃はあやまたず三度シルバーウルフに突き刺さり、その後、魔石と毛皮を残してシルバーウルフは消えてしまった。


「ふー、やっぱりEランクのボスの動きについていくのは厳しかったね」 


「お見事でした! さすがはタクミ様です!」


「ルナが、耐えてくれたお陰だよ! ルナはどこも怪我してない?」


「はい、平気でした!」


 舐めときゃ治る、が信条のルナのことだから、彼女の平気はあてにならない。念の為きっちりと診察したが、今回は本当に大丈夫だったようだ。


 そういえば……昨日撫でてもらいたそうなことを……言ってたよな。


「ルナもお疲れ様」


 労いを込めてルナの頭を優しく一撫ですると、「ふぁ!」っと、妙な声がルナから飛び出した。


 尻尾が小刻みにぷるぷると揺れている。これは……もっと撫でたほうが良いのだろうか?


 


 






祝・第一階層突破!


「面白かった!」

「続きが気になる、読みたい!」

「巧とルナはこの後一体どうなるのっ……!?」


 と思っていただけましたら、


 下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


 ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


 執筆の励みになりますので、何卒よろしくお願いいたします。巧達の階層ボス撃破のご祝儀に、是非☆星のプレゼントをしてくださいませ(人´∀`).☆.。.:*・゜

 

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