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特捜騎士リボリアム  作者: 鈴木りゅう
一章:特捜騎士誕生編
30/56

第五話「誕生、特捜騎士!!」6


バトルたのしいね。



 挨拶はした。自己紹介も済んだ。互いの目的も表明した。ならば後は、殺すだけだ。

 少なくとも、ドミナの認識はそうだった。戦士の使命は、敵を殺すこと。手段はいかように取っても構わない。ただ、自分は剣が得意だから、剣を使っているだけのこと。戦士の誇りは、大抵の場合勝利の先にしかないものだ。

 だからドミナは、相手のこうした行動はずっと腑に落ちないものだった。考えてみれば理解はできるが……

 ───なぜ敵の目の前で、のんびり腕を広げているのだろうか?このタコは。───

 そんな程度にしか思わなかった。


「むぅぅ!?」


 ドミナの斬撃を真正面から浴び、ウィドログリブは数歩後ずさった。


「本当に血気盛んだなお嬢ちゃん。カカカカ……」

「……なるほど。確かに厄介そうだ。」


 完璧な不意打ちが決まったはずだったが、ウィドログリブは意に介していない様子だった。

 いや、確かにダメージは入っている。斬った部分はパックリと割れている。だが、そこから血が流れる様子もない。思ったほど深く斬れてもいない。

 最初から人間では無いと知ってはいたが、斬った感触まで違うし、頭もほぼタコだし、本当にもう別の生き物なのだなとドミナは実感した。


 そして、それを傍から見ていた他のモグログ達もまた、互いの実力に喉を唸らせていた。


「あれが近衛銃士ピストリア……すさまじい実力だぞ。」

「ウィドログリブ殿もだ。先の斬撃を防御もせず受けるなど。」

「できる事なら、全員で仕掛けたいものだが……如何にする?闘神官ウォリアモンク殿。」

「しばらくは傍観ぼうかんだ。ウィドログリブ殿も久々の戦場を楽しみたかろう。」


 その会話に耳を立てていたドミナは、思わず笑ってしまう。


「お優しい仲間たちだな。目の前にいるのが近衛銃士だとわかって……いるのか!?」


 言いながら、再びの斬撃がウィドログリブを襲う。

 だがその斬撃は、彼の触腕に絡めとられていた。


「!」

「ふぅむ『闘気オーラ』。この現象の仕組みは私も知らないが……結局だ───」


 ウィドログリブの声色にゾクリとした感触を覚えたドミナは、強引に剣を引き抜き素早くその場を離れた。

 次の瞬間は、ドミナのいた場所に槍のような触腕が突き出されていた。もし退かなければ、ドミナの体はこれに貫かれていただろう。


「───同じようなことが出来るなら、無理に解明する必要もないと思わないかね?」

「ならば、これも出来るか!?」


 ドミナは剣に指を這わせ、呪文を唱える。かつてアイネグライブがリボリアムに見せたのと同じ、『付与術』の一種である。

 呪文の完成と共に軽く一振りすると、バチンと細いいかづちがウィドログリブに刺さった。


「どぁっ!?ええい、雷の魔法剣か。知っていてもびっくりするな……その腰のものは使わないのかね?」


 ウィドログリブがドミナの拳銃ピストルを指して言う。


「ああ……そうだな。剣を振り回す方が性に合っていてな。」

「クカカ、ますますその御聖名ごせいめいがお似合いだ。」

「む……。」


 ミドルネームの事を言われ、ドミナは眉をひそめた。彼女は生まれがド田舎の平民のため、最初はファミリーネームすら無かった。近衛銃士に拝命された際、皇帝から過去の偉人の名をそのまま賜与しよされたのだが、諸事情あって彼女自身はその名を気に入っていないのだ。


「ウィドログリブ殿!」

「む……。いいだろう。好きにしたまえ!」


 背後に控えていた上級キメラ魔人達が、次々に変身していく。いずれのキメラ魔人も、一般的な兵士より頭二つ分以上大きい体格になっている。

 ドミナの最初に感じていた疑問の答えがこれだ。彼らは戦いを始めてすらいなかった。先程までは、いわばじゃれあい。ここからが本格的な『交戦』である。


 脚のみならず、全身に棘を生やした青白い男。

「……モグログがキメラ魔人、”貫くもの”ガンドマ。」

 腕ほどにも伸びる刃物のような爪の獣人。

「同じく、”切り裂くもの”リサッタ。」

 ツタに覆われた大きな一つ目の男。

「”締めるもの”ロロット。……近衛銃士ピストリア、その命、ここでもらい受ける。」


 その様子に、兵士たちにも緊張が走る。彼らも、目の前の連中が敵の最高戦力の一角だという情報は共有されている。そもそもメインで戦っていたのは『金色こんじきの勇者』であったが、それも1対1の場合が殆どであった。それが今は、見るからに格上のが1体と、幹部級が3体。最後の黒鎧だけは、剣は抜けど積極的に戦闘するわけではなさそうだが……。

 その兵士たちに、モグログ相手に剣を向けたままドミナが指示を出す。


「守備隊兵士達よ!魔獣を最優先に警戒しろ。なるべく城壁を守れ!このキメラ魔人なる連中は、私が相手をする!!」

「「「「はっ!!!」」」」


 互いの態勢が整ったと見て、ウィドログリブがにたりと笑った。


「では、始めよう。楽しい楽しい……闘争の時だ!!」


 ウィドログリブのときの声と共に、キメラ魔人とドミナが、キメラ魔獣と守備隊兵士達がぶつかり合う。


 ───戦いが始まった。

 雷の尾を引き駆け出す赤い影!先手を仕掛けたのはやはりドミナであった。真正面のウィドログリブに斬りつける───と見せかけ、横を潜るように通り過ぎる!


「んん?」


 疑念に唸るウィドログリブ。狙いは誰か?自分でないのなら、奥にいるのは……


「つぇああああッッ!!!」

「むぅん!!」


 バキィン!バチバチ!!!

 響く金属のぶつかり合う音と、ドミナの雷が弾ける音。ドミナの狙いは、奥で静観していたアイネグライブだった。


「お前がモグログの頭目だな?」

()()()だがな、近衛銃士バローナ。良い狙いだ。軍師も兼ねるという噂に違わぬな。」

「……あのタコといい、正直驚いた。私の初太刀を受けて平然としているとは。」

「この手の馬鹿力とは戦い慣れていてな。……その剣が噂に聞く『閃雷せんらいべんポリング・レイ』か。このまま手合わせしたいところだが……しかし貴様の相手は、今は私ではない。」


 アイネグライブは受ける剣圧や雷を意に介さず不敵に笑う。ドミナがさっと後ろに飛ぶと、元いた場所に無数の棘が刺さった。その主は、アイネグライブの横側に移動していた”貫くもの”ガンドマ。

 さらに着地したドミナに横から襲い掛かる鋭い爪!”切り裂くもの”リサッタである。これを剣でいなすと───


「うっ!?」


 体の側面に風を伴った衝撃を受けた!それ自体は剣で防御したが、体重が軽い分吹き飛ばされてしまった。空中で体を捻り、ひらりと着地したドミナが目にしたのは、手で印を結んでいた体が植物まみれの男。”締めるもの”ロロットだ。


「見たか、やはり近衛銃士といえど、所詮は人間ということだ!」

「近接戦闘中に魔術まで使う戦士、か。芸達者な。」


 一通り打ち合って、ドミナにも実感できた。一人一人でも強いが、これが群れてくるとなると強敵だ、と。今のところ負けるとは思わないが、あちらには他に大型魔獣までいる。こちらの兵達だけで街を守れるだろうか?


=========================


 門を守るため終結した守備隊兵士、200人。対する大型キメラ魔獣は10体。

 1体につき20人で対処を余儀なくされることとなった。本当なら、1体に60人で対処したかったところである。しかし状況は待ってはくれない。やるしかない。状況は明らかに不利だが、兵たちの士気は高かった。


「訓練通りいくぞ、お前たち!!!」

「「「「「オオーー!!!!」」」」」


 相対するキメラ魔獣たちは、キメラというだけあって姿が多彩だ。あらゆる肉食獣の毛皮を持ったもの、食虫植物のような部位を備えたもの等の単純に強そうなものや、グリフォンとコカトリスをくっつけたような明らかに歪なものなど。


「合図あるまで、攻撃方法を注視して防戦に回れ!」

「了解!!」


 しかし、ここは辺境ヴァルマ領。前人未踏の大森林を開拓せんとするボリアミュートの守備隊である。ただ大きい魔獣というだけでは、彼らの士気は揺るがない。

 そして、ドミナの初太刀を皮切りに戦いは始まった。魔獣たちの攻撃はやはり様々だ。だがそれに対する守備隊も、負けてはいない。


 並の俊敏な魔獣より、さらに素早く動く巨大肉食獣型の魔獣に対しては、剣を振って気を引き、わざと狙わせることで軌道を読みやすくし、20人で止める。そうしていると、凌ぐなら10人で十分と判断し、次は10人で攻撃を止め、残り10人で反撃する。


 食虫植物の部位を持つ魔獣は、それで噛みつくような動きや、別の部位から消化液を発射して攻撃する。もちろん本体もその大きな体で攻撃してくる。兵士たちは付かず離れずで対処し、隙を見て剣で斬りつける。だが本体の毛皮が厚く、有効打にはならないようだ。


 普通のキメラ系魔獣をくっつけたようなのは厄介だ。グリフォンとコカトリスの頭が1つずつ、翼は2対、毒の蹴爪があるだろうコカトリスの前脚に、丸太のような肉食獣の後脚。おまけにこれまた毒牙を持った蛇の尾。まるで子供が考えたような怪獣めいた様相だ。あるいは、本当に思い付きで作られたのかもしれない。

 これには、「前」の頭一つに8人ずつ、後ろの蛇に4人が相対することで、敵の狙いを分散した。後ろ足の間合いより蛇の方が長いので、強靭な後ろ足は後ろの敵には効果がない。前の頭を常に16人が狙っているので、”グカトフォス”は迂闊に動けないでいた。ただ、有効打を与えにくいの兵士達も同じであった。


 全ては、時間稼ぎだ。あの『金色の勇者』が来るまでの。

 現状相対しているすべての魔獣は脅威だが、彼の鎧の前には尽く無意味なことだろう。

 それまで守れさえすれば勝てる。

 勝つために、守り抜くのだ。


============================


 ドミナの頭には様々な問題が渦巻いていた。一番大きな問題は『これから』だ。相手の幹部級がこれでは、たった1人を相手するのにも多大な兵力が必要だ。そして今までは、その負担はリボリアム1人が担っていた。

 このモグログという連中相手に()()()()()()()には、並の戦力では話にならない。報告の話ではこの幹部級は10人以上……最低でも12人いるという話だ。 

 ……とまぁ、どんどん考えることが増えてきた。リボリアム達に「ごちゃごちゃ考えず戦え!(意訳)」と言った手前、今は無視するとしても……これらは連中を撃退した後、領主と詰めねばなるまい。

 ドミナは気を取り直して、目の前の敵に集中することにした。


「キュキュキュウウ~~~~~!!!」


 奇声を上げて蔦を鞭のように振り回してくるロロット!

 その場から動かず、剣を振って蔦を切り落としていくドミナ。雷をほとばしらせ、目にも留まらぬスピードで蔦を斬り続ける。剣筋の鋭さゆえか、明らかに間合いの外まで蔦が切断されている。

 そこへ反対側から飛び散る蔦を浴びながらリサッタが迫る!

 爪の突きをいなし、蔦を斬り、いなされた爪が開かれ5つの斬撃になったものを上方に弾き蔦を斬り、10方向からの爪の斬撃が襲い掛かると剣で円を描くように絡め取ってそのまま体崩しを掛けた後に蔦を斬る。

 背後から全身棘のガンドマが体当たりを仕掛ける!

 変わらず横からは伸び続けるロロットの蔦、体勢を素早く直したリサッタの爪は今度は細かな突きを何度も繰り出そうとしている。ドミナはその場で超・高速回転し、あたかもその姿が球体に見えるほどの不規則な回転と剣閃で以て、その全てを迎撃した!

 ドミナの”剣球体”は同時に雷も多方向に巻き散らし、襲い来る3人のキメラ魔人のみならず、周囲の大型キメラ魔獣やウィドログリブもそれに撃たれた。


「グオオォォォッ!!?」

「ギュギュゥゥ~~~!!?」

「ゴルルァァ~~!!!」


 3人の上級キメラ魔人はたまらず地面に倒れる。近衛銃士を甘く見ていたわけではない。だがこの結果は受け入れがたいものだった。


「キュゥゥ……なんて力だ。上級キメラ魔人3人を相手に……」

「退かぬどころか、その場から1歩も動かず凌ぎ切るとは……『超人マニアン』とはこれほどの物なのか!」

「ははは、どうした?上級キメラ魔人とやら。報告では、一人一人が私たちに匹敵すると言っていたそうだが?」

「ゴルルルル……!おのれぇ、おのれええ……!!」


 離れたところで見るウィドログリブとアイネグライブは、それぞれの戦いを静かにみている。ウィドログリブは雷が直撃したはずだが、何もなかったように平然としていた。


「予想以上の実力だなぁ、近衛銃士ピストリア。」

「ドミナ=バローナ=アインドルフと言えば、現近衛銃士でも若くして最強と目されます。少なくとも、トップ3は確実でしょう。」

「逆に言えば、アレをどうにかできるならかなり希望が見えるわけだ。」


 言いながら、ウィドログリブはのしのしとドミナに向かって歩き出した。

 それを察知したドミナがウィドログリブに向き、相対する。

 ウィドログリブが触腕を10本ほど周囲にくねらせ、その内1本で神速の突きを繰り出した!

 ドミナは一呼吸早くそこから高速で移動していた。最初の一撃を皮切りに触腕の突きがドミナを狙うが、狙いは甘い。彼女は素早く後ろを取り、ウィドログリブの首筋を狙って剣を振った!その時、ウィドログリブの()()()()()()()()()───


 キィン!


 と固い音が鳴った。見ると、マントか何かだと思っていたものが腕のように動き、剣を止めていた。

 腕……というより、羽かヒレのようである。


「!?」


 ウィドログリブの、剣を止めた方と逆の『ヒレ』がドミナに振るわれる!すぐに防御しようとしたが、剣が退けない。見ると、剣を止めていたヒレが、刀身に巻き付くように()()()いた……!


 「ちィィッッ!!」


 パァンと破裂したような音が響いた。ウィドログリブの”ヒレチョップ”は、ドミナの咄嗟の手刀が迎撃し。鍔迫り合っている。


「ぬぅぅ~~~フカカカ、それも『闘気オーラ』の技か……」

「くっくぐ……!」


 ウィドログリブの後頭部には、別の『顔』が付いていた。()のそれと比べてさらに化け物的で、目が1つに鮫のような鼻と口が1つ。だがその割れ目を見るに、真っ当な形の口ではなさそうだ。

 それはすぐに証明された。その鼻先からがぐぱぁと6つに『口』が裂け、内部にびっしりと牙の生えた口内を晒しながら、ドミナにかじりかかった!


「便利なものだ、なっ!!」

「う!?……ぐぅぅううッッ!?」


 ドミナはなんとかそれを避けるが、依然力の込められたヒレと手刀の鍔迫り合いはウィドログリブが制し、ドミナは吹っ飛ばされた。なんとか剣は持ったままだが、手刀を放った左腕に相当負担をかけたようで、だらんと垂れてしまっている。


「うっうぅ……なんなんだその体は!? 体が前後に二つついているなんて……!」

如何いかがかな?この”後ろ腕”はお気に入りなんだ。うんと南方の寒ぅい地方にいるとされる、腕にあたる部位が2対もあった、珍しい魔獣の手だ。」

「寒い地方の魔獣? ……!! も、もしや、12年前の漂着魔獣喪失事件の!?」

「おおっとぉ、知っていたとは。」

「知らいでか!魔獣に襲われて失ったと聞いていたが、貴様の仕業だったか……、む!?」


 バキィン!!!


 ドミナの斜め後方から、”切り裂くもの”リサッタが強襲する!5本の斬撃をなんとか止めたが、先ほどより精彩を欠く。そのまま連撃でドミナを押し込まんとするリサッタに、ドミナは反撃の手を入れつつも後退を余儀なくされる。

 さらにウィドログリブも触腕の刺突攻撃を再開し、ガンドマが全身の棘を鋭く立たせ突進してくる。

 ドミナは地に宙にと駆けて凌いでいるが、もはやどの攻撃も当たる可能性があり、当たれば例え浅くとも、決定的な一撃になるだろうことは容易に想像がついた。近衛銃士の矜持として他者に頼ることはしたくないが、あの白髪の青年が本当にこいつらと渡り合えるなら、とっとと来てほしい気分であった。


 守備隊は……。感嘆すべきことに、なんとか大型キメラ魔獣と戦っている。とはいえ戦線を維持できているだけで、一向に有効打を与えられてはいないようだ。


 彼らはよく戦えている。200人だった人員は援軍が入り300人ほどになった。どこかに負傷者が出ると、入れ替わりで援軍が加わる。負傷者はすぐさま治療と、神官の手による回復魔法だ。

 大きく兵士が吹き飛ばされれば、自分たちの体を網代わりにして受け止める。

 厄介なのが、すべての魔獣がモグログの十八番である『爆破ボルムス』を使ってくることだ。これへの対処は、全員で盾を構えるくらいしか対策ができていない。

 そうして凌いでいたが、そろそろ限界が見えてきている。負傷者の補充も残り少なく、回復魔法があるといってもすぐさま戦線には戻れない。


「貰った。」


 勝利を確信したウィドログリブの一言が聞こえた時、しまった、とドミナは思った。兵士たちの様子に気を取られすぎた。

 異形の怪人の目がピカリと光る。次いで、背後の空から迫る人影───


「……!!」


 ドガァァァァン……!!


 ウィドログリブの『爆破ボルムス』が炸裂した!


「…………ムゥゥ……」

「…………」


 ウィドログリブが喉奥で小さく唸る。アイネグライブはわずかに身じろぎ、立ち上る煙の向こうを鋭く睨んだ。その場の誰も、戦闘の終結を確信していなかった。ドミナ以外、全員が見ていた。


 中空から……兵達の守る北門の方から何者かが飛び上がり、戦う兵・キメラ魔獣たちを飛び越え、ドミナの前に降り立ったのだ。加えてその人影が、『対魔法壁シールド』を展開していたのも。

 『爆破』の煙が晴れる。そこにいたのは、誰もが確信した人物。風に流れる白髪。剣を防御に構える青年。リボリアムであった。


 

    *



賜与しよ」という言葉を使う機会を、ずっと伺っていたのさ……!

次回で5話ラスト!にしたい!

次回更新は~~~~~来週!

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