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プロローグ

 私、苦無白くなしろ紗月(さつき)は自分の事をそこまで特別じゃない一般的な人間だと思っていた。けれど少し違った。家も私自身も。


 私の家は元々殺し屋だったらしい。高校性になったすぐの頃、母からそう打ち明けられた。


 正直、我が母ながら何を言っているのかと思った。厨二病にしては年齢が高すぎる。しかし母は至って正気だった。


 母の話によると特殊な薬剤を使って人を殺していたらしい。ただそれは200年以上前の事で数代前に手を引いたらしい。手を引いたと言っても殺しを止めただけでまだ裏社会に掛かっているし、薬剤の知識を基に今の会社を作り発展させたそうだ。その話を打ち明けられた時こう言われた。


「もし、人を殺したい時や死体を消したいときは言ってね。薬をあげるから」と。

 

 困惑しながら私は聞き返した。 


「私が人を殺すとでも思っているの」

「いや好き好んで殺すとは思ってないけどさ。でも紗月(さつき)は必要なら殺すでしょ?死体だって消すでしょ?だから先に教えておいた方がいいかなって。それにいざという時、後の事を心配してしくじったりミスしたりすると困るでしょ?それで紗月(さつき)が傷つけられても嫌だし。私は理由が何であれ子供が傷つくよりも傷つける立場の方がいい」

「…いや本気?無理だよ」

「本気だよ。まあ必要なければそれに越したことはないけど」


 私は母の言葉を否定しながらも心の中では確かにと思っていた。


「このこと姉さんには言ったの?」

「言ってないわよ。お姉ちゃんはどんな状況でも人殺しとかできないし、こんな話聞いたら先祖の事でも罪の意識感じちゃうだろうから」

「そうだね。言わない方がいいよね」


 安心した。姉さんは優しい人だ。こんな話聞かせたくない。


「まあとにかく、死体を溶かす薬とか検査で発見されない毒薬とかあるから必要なら言ってね」


 その後私が必要になる訳ないと返したが、とりあえず薬の使い方や種類を教えられると言われ倉庫へ連れられて行った。

 地下の倉庫では薬の効能を見せられた。私はそれをみてひとまず母の言うことを信じることにした。しかし、私は日々の生活の中で忘れかけていた。正確には忘れてはいなかったけれど、必要ない物だったので気にしていなかっただけど。


 何故今こんなことを思い出したかというとその薬が必要になったからだ。


 私の目の前には今死体がある。


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