第5話 特殊能力
リウス・レティーウェル
職業 ーー
体力 27
魔力 33
素早さ 16
知識 38
攻撃力 28
防御力 55
【使用可能魔法】
火球 大火球 超魔火球 超神火柱
火炎刃 大火炎 灼熱炎 地獄火炎
水球 大水流 超水流嵐 大運河流
氷球 大氷刃 超大氷嵐 凍結氷霜
真空刃 大真空刃 暴風十字路 大魔大嵐
爆発 大爆発 閃光大爆発 巨大雷爆発
【獲得スキル】
希少能力
火炎魔法無効 氷雪魔法無効 風魔法無効 爆発魔法無効 炎息耐性 氷息耐性 魔力吸収
超能力
念力通話 火炎操作 水流操作 風力操作 電気操作 土操作 岩石操作 念力動作
伝説能力
瞬間記憶 空間移動
【獲得特殊能力】
物理攻撃無効 痛覚反射 再生能力 アイテム鑑定 モンスター愛 魔法反射 魔法操作 能力吸収 魔術分解 空中浮遊 透明化 超加速能力 超鋼装甲 千里眼 空間把握 言語発生
ユーフィミアがなんか解説をしてくれてる。
『さらに、』
まだあんのかよ!?
『超鋼装甲により、自身の体を鋼のごとく固めることができます。また、千里眼と、空間把握により、相手の位置を完璧に把握することができます。さらに、空中浮遊、透明化は、同時使用すると、音速の数倍のスピードで空中を移動することが可能になります』
なんだこれ。強すぎる。
「シャール! もう帰るよ!」
マイがシャールから魔書を取り上げて、あのイケメン男に返す。
そのままマイは、シャールの手を引っ張って、逃げるように家に帰った。
家に帰ってきた2人は、マイは夜ご飯であるシチューを作り始め、シャールはそこら辺に散らばってる本とか、資料とかを読み漁り始めた。
どうやらシャールは、まだ俺を魔精返上であるかを疑っているようだ。
マイのシチューが完成して、食べ始めてからもずっとその話しかしない。
でも、いざ喋ろうとすると、なんて言えばいいのだろうか。
『こんにちは』かな。いや、この時間だと『こんばんは』か。そもそも、『こんにちは』とか『こんばんは』とか言うのか? じゃ、『ハロー』か。『こんばんは』って英語で何て言うんだっけ? 『グッドナイト』。いや、これは『おやすみなさい』だな。
いやー。あんなに必死で言語発生を探してたのに、いざこうなるとちょっと緊張するな。
と、言うか話しかけるタイミングがない。あの……2人で楽しそうに喋ってるの中にどうやって入っていけと。
そう言えば前世でもそうだったな。あゆに、好きな人に、話しかけたくてその子の教室まで行ってはみたものの、女子だけで固まって話してるから、結局そのままなにもせずに自分の教室に戻るという……。
あれと同じ現象だ。
と、言うかそもそも、いつ話しかけるかじゃなくて、どうやって話始めるかなんだよな。
もし急に剣が、『こんにちは』なんて言ってきたら、俺は逃げる。
どう受け入れてもらうかだよな。剣が喋るというこの異常現象を。
ん? シャールが食器持って立ち上がる。もう食べたのか。
マイも食べ終わって、食器を流し台(木の樽みたいなのに水を入れたもの)につける。
よし、そろそろだな。
第一声は、やっぱり無難に『こんにちは』でいくか。
とか思ってたら、急にシャールが俺を持った。
へ? どこ行くの?
そのまま外へとでる。その後にマイも続く。マイは衣服が入ったかごを持っている。
まさか……。
ーー俺の予想は的中した。
シャールたちは、村から出て、少し歩いたところにある建物へと入った。その建物に入って一瞬で察した。
こいつら、お風呂に入りに来たんだ。
うん。いや、当たり前のことなんだけど、当たり前のことなんだけど……なんで俺を持ってくるんだよ。
『ここは、村から少しばかり離れています。道中魔物に襲われてもおかしくはないのです。そのため、自衛用として持ってきたのだと思われます』
あーね。流石に夜の道を手ぶらで歩くことなんか出来ないものね。
とか考えてた俺が甘かった。
こいつ、なんと浴場にも俺を持って入る気だ。服を脱いで、タオル1枚になったシャールが俺を掴む。
そのまま、浴場へとイン!!
「あー!! 温まるー!!」
マイが気持ちよさそうにお湯に浸かる。
「魔精返上が…………もし起きていたら…………でも……ギルドが……世界も……」
シャールはまだ言ってる。
もうここまでくると、シャールが魔精返上に取り憑かれてるようで怖い。
と、いうか、目のやり場に困る。
このお風呂、思っていたより狭かった。今はマイと、シャールが向かい合って浸かっているが、2人でぎゅうぎゅうだ。俺はシャールに抱かれるようになってるんだが、目の前のマイが無防備過ぎる。
タオルぐらい身につけなさい!
しかも、ちょくちょく……何とは言わないが、シャールのあれが……当たって…………
いや、決してやましい気持ちはないよ!?
『…………。』
ユーフィミアがさっきから黙っているのが余計に怖い。
「ピギーーー」
!? なに!?
突如変な声がした。
上を見てみると、魔物がいた。羽の生えた黒いスライム。なんだそれ。
ともかくピンチですね。
さて、どうしようか。
第6話に続く。