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「≪最悪の迷宮≫? いいえ、≪至高の楽園≫です!!」~元皇女は引き籠り生活を満喫しつつ、無自覚ざまぁもしていたようです。~  作者:
本編

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と、いうわけで~。


現在位置、《最悪の迷宮》でございますー!!


ドンドンパフパフ~!!



何で《最悪の迷宮》かって?


それはこの迷宮がめっちゃ広大だから。


難易度はそこそこ高いっちゃ高いけどそこまででもない。

駆け出し冒険者が挑む難易度ではないけど。


ま、そこはそこ。

冒険者としては駆け出しでも実力はあるし。


通常の迷宮は短いものなら二、三日。

一般的なものなら一週間前後。

長いもので一カ月程度。


なのにこの迷宮はというと………。


最低でも二、三年かかるという破格の規模!!


冒険者にとって最大の難関は魔物との戦闘と思いがちだけど、実は野営(?)生活でもあるらしい。


その期間がめっちゃ長いこの迷宮は、いくら《豊穣の果実》やら《疾風の靴》やら《血濡れ(ブラッディ)ダイヤモンド》やらの貴重な装備だの高価な品がGET出来る迷宮だとしても冒険者にとっては最悪の場所。


セーフティポイントには飲み水も食べれる果実もあるし、マジックバックで保存食の持ち込みも可。


飢えることはないとはいえ、危険と隣り合わせの場所でベッドもなければシャワーもない、食料は限られてるとなればその辛さは推して知るべし。


因みに、魔物を倒してその肉を食べればいいとか思うかも知れないがそれは無理。


なにせこの世界の魔物、現実感のないゲームみたいなドット絵調だし。

しかも倒したらお金やアイテムだけ残して消えるしね…。


獲物の解体とか出来ないし、生々しくないから倒す分にも罪悪感なくてとってもいいんだけどさ。


違和感すごいけど…。

果たして違和感抱いてるのは自分だけでこの世界の人間的には何の疑問もないのだろうか……。


まぁ、別にどうでもいいけどね。


そんな《最悪の迷宮》だけど、私にとってはちょっと違う。


何故なら、この家。


サントゥアリオ・デッラ・サンタ・カーザ《聖なる家》があるから。(※私が名付けただけで本当はそんな名前じゃないけど)


この世界には5000人に1人ぐらいが持って生まれる特殊能力みたいのがある。


要はスキルってやつ?

この世界では“ギフト”って呼ばれてるけど。


私の場合は多分、転生者特典ってやつじゃない??



別に死んだ後で真っ白な空間に居て、そこで出会った女神さまとお話しして


「貴方を間違って殺してしまったので違う世界へ転生させます。

 お詫びに何か特別な特典を差し上げますよ!!」


みたいな遣り取りは全く記憶にないけどね!



んでまぁ、兎も角。

私のギフトはこの《聖なる家》を発現出来る。


家具に電化製品、水道もガスもお風呂も完備!!


電気とか水道とかどっからきてんの??

でもきっちし料金は請求される……。


しかももっと凄いことに!!


ネットも繋がるわ、地球のテレビだって受信可能。

意味わからん。


更に意味わかんないのは繋がるのはネットやテレビだけじゃなくて通販もデリバリーも出来ちゃうこと。


どうやって宅配してるの??


誰がしてるの??


もはや理解不能なんだけど頼むと専用のボックスに届くんだわ。

因みにダストボックスに入れたゴミは毎週決まった曜日にどっか消える。



もう一回言っていい??


意味わからん!!

理解不能なんですけどーーーー!!!


意味プーすぎるけど、何だかんだいいつつ便利だから活用してる。


今思えば、異世界から通販しようとした私も私だよね。


ただのノリで住所にサントゥアリオ・デッラ・サンタ・カーザ入力したらまさかの届いて幼い私はびっくらこいた。


お金は専用の口座から引き落とし。


先日頼んでたピザもストックの食品たちもそういうコトです。


いや、どういうコトかまったくわからんけど……。



そんなこの家なんだけど…。


いきなり家を出したら皆びっくりするし見つかっちゃうでしょ?


幼い頃は隔離されてて一人のこと多かったし、それでも目くらましの魔術つかったり人目は気にして使ってたけど。


それに目くらましの魔術は人によっては気づかれる。


な・の・で!!


ここで迷宮さんの出番なわけです。


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