表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「≪最悪の迷宮≫? いいえ、≪至高の楽園≫です!!」~元皇女は引き籠り生活を満喫しつつ、無自覚ざまぁもしていたようです。~  作者:
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/46

三十


お馬鹿さん。


声には出さずに小さく呟く。

だけどきっと表情は緩んでいるだろう。


現皇帝(クズ兄貴)を討つにあたって、本当はセドリック(あの子)が毅然と指揮を執るのが今後の為にも一番良かったんだけど……。


甘い判断だと毒づきながら、それでも可愛い異母弟がファウスティーナ(自分)を大切にしてくれたことが嬉しくないわけがない。


防御がガラ空きの胴体に向かって思いっきり足を叩き込む。


そんなんで騎士団長とか舐めてんじゃないわよ!あと女性は大切に扱いなさい。

そんな心の声と共に足を振りぬき、その手から剣をもぎ取った。


即座に数人の騎士が剣を向けてくるが…


どれも迷宮の魔物たちに比べれば雑魚ばかりだ。(今や迷宮のボスですら物足りないけど)


向かって来る敵たちを華麗に倒し、ファウスティーナは跳んだ。


玉座で目を見開く皇帝へと向かって。


皇帝は泡を喰ったような表情で玉座から滑り落ちるように逃れ、思うように足が動かないのか尻餅をついたまま無様に慌てふためく。


そんな男を歯牙にもかけず、玉座を、そして着地点を見据える。


あの日、八歳のあの時のような失敗はしない!

今度こそ見事に着地を決めて剣を仕舞ってふっとニヒルに微笑んでやるわ!


足元に小石なーし!!

床も豪華なカーペット敷いてあるからつるりと滑る心配なーし!!


よし、イケる!!!


高く跳躍したファウスティーナは空中回転をしてそのまま落下するように玉座へと落下する。


白刃が煌めき、スタンと軽やかな着地を決める。


周囲にわからない程度に小さく肘を引いてガッツポーズ。


剣を仕舞いニヒルに……、って仕舞えない!!


剣を鞘に納めようとしてそれがないことに気づいた。


しまったっ!!


騎士団長から奪った抜身の剣だから鞘はダンゴムシみたいに蹲ってる騎士団長の腰だよ!

仕舞えないよっ!!


そしてそんなあたふたと脳内でテンパっている間に、

ゴトリ、音を立てて玉座が斜めに真っ二つに割れた。


崩れ落ちた玉座を誰もが呆然と眺める。


そんな中、それをやった当の本人はというと。


ああっ~、最後動揺してふっとニヒルに笑うタイミング逃した~!!!


頭の中で激しく地団太を踏みながら、またしても理想通りに行かなかったことを悔やむファウスティーナだった。


絶賛しょんぼりしつつ、そんな内面はおくびにも出さず冷静を取り繕って異母弟を振り返る。


「セドリック様、罪人たちの捕縛の指示を」


「あっ…はいっ!直ちにその者らを捕らえよ!!!」


そうして今度こそ、クズ共が一網打尽にされた。



クズ共あっさりご退場ー。


ざまぁとしては物足りないかも知れませんが、一応奴らの末路はきっちり用意してあります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ