白い魔法陣
キーンコーンカンコーンとチャイムがなり、授業が終わる。
「やっとおわったぁ~」
そう言いながら机に突っ伏すのは俺こと楠見涼だ
「中内先生の授業って長く感じるわ~」
そう友達の牧野冬弥が話しかけてくる
「そんなに長く感じる?僕は他の先生より真面目でいい思うけど……」
いかにも真面目って感じな柚希裕也が横から現れ反論する
「裕也はちょっと硬すぎる節があるな……」
透也がそういうと
「そういう冬弥君は頭がお粗末な気がするけどね」
裕也が言い返す
「なんだとぉ!?俺どこがお粗末なんだ!?こんなに秀才なのに!」
「そう言ってるくせに英語のテスト32点だったじゃん!」
「あれは鉛筆の芯が全て折れたから書けなかったんだって言ってるだろ!?そういうお前は英語のテスト何点だったんだよ!」
「92」
「うわあぁああああああああああ聞こえねぇぇぇぇぇ!!!!」
「自分で聞いといてなんなの……」
裕也が飽きれたようなため息をつく、
「二人ともそろそろ止めようぜ、もう授業始まるぞ?」
ふたりがいがみ合っているところに俺が止めに入る。
これが俺達の日常だった。
「うわっ、もうこんな時間じゃねぇか用意しねぇと。」
冬弥が急いで用意をしに自分を席に戻る。
「裕也は準備しなくて大丈夫か?」
「もう準備してあるから大丈夫だよ、全く冬弥君も涼くんを見習って欲しいよ。」
「おれは裕也を見習った方がいいと思うぞ」
そう裕也と話していると異変が起こった
「あれ?なんか床が光ってる……?」
「何言ってんだよ裕也?冬弥の真似か?」
「いや見てみてよ!光ってるんだって!」
そう言われ床を見てみると確かに床が光っている
「なんだこれ!?」
俺が驚いていると
「床の隙間から光が出てるように見えるから完全におかしいよこれ!」
と裕也が珍しく慌てながら叫ぶ
そうしていると
なんだこれ!?
これなに!?
うわ、まぶしぃ!
クラスの人達がそれに気付いてざわめき出す
やがて床の光は大きくなりやがて大きな円になった
「裕也もしかこれって……魔法陣じゃないかな?」
「魔法陣!?」
「所々に文字あるしなんか紋様みたいもあるし絶対そうだって!」
「魔法陣ってどうゆればいいの!?てか僕達はどうすればいいの!?」
話しているうちに魔法陣が広がり回り始めた
「裕也……これやばいやつじゃねぇの?」
「どうしようどうしようどうしようどうしよう」
俺達2人がパニックになりかけている時に
「二人とも大丈夫か!?」
と裕也が走って来た。
その瞬間
俺は視界が真っ白になり、急な浮遊感に襲われた。