ダイエットは無理のないように
(ストラ)「おらバク!スピード落ちてきてんぞ!そんなんで痩せれると思ってんのか!」
(バク)「はぁ…ひぃ…」
この2人朝の8時ごろからダイエット修業を始めてかれこれ4時間走り続けています
ストラさんや
僕たちは慣れてるから大丈夫なだけで普段あまり運動をしない人にはちょいと厳しいものがあると思いますよ?
爆君から魂が抜け出ているように見えるのは僕だけですか?
僕ら?
さっきまで一緒に走ってたけどお昼ご飯の用意をするために少し早めに切り上げたよ
(モク)「お昼ご飯出来たよー!」
(ストラ)「よーし、一旦休憩だ!飯の後は筋トレをするからな!」
(バク)「ぜぇ…ぜぇ…は、はい…!」
走り終えた爆君はものすごい汗をかいていた
それはもう滝のような汗でサウナにでも入ったのかと聞きたくなるような
お昼ご飯は走っているときに出くわしたシープゴートという羊なのかヤギなのかよくわからない魔物を使った
鑑定してみると羊肉らしかったので使うことにした
羊肉の赤身には牛よりも多くの脂肪を燃焼してくれる成分が含まれているためダイエットにはもってこいなのだ
ちなみに鶏肉にはほとんど含まれていないためダイエットするなら鶏肉は避けたほうがいい
使う部位はもも肉
脂身が少ない個所を使う
そしてさらにお肉の余分な脂を落とす為軽く茹でた後に蒸す
ぱさぱさしそうだが堪えてもらおう
蒸し終わったもも肉を手でほぐし千切った野菜の上に盛り付けてドレッシングをかければ棒棒鶏もどきの完成!
棒棒鶏の作り方全然知らないから適当に作ってみた
おいしいかもわかりません
それと玉ねぎスープとフランスパンが今回のお昼ご飯になります
バランスが取れているか微妙だし腹持ちもいいとは言えないな…
「「「「「いただきます!」」」」」
みんなが食べているのを観察する
リッ君とパル君は笑顔で食べている
ストラは黙々と食べているが物足りなさそうである
爆君は胃が受け付けないのか手が止まっている
(ストラ)「食わねぇと動けねぇぞ。それに、これはモクがお前のために作った料理だ。お前が食わなくてどうする」
そう言われ爆君はゆっくりとだが箸を進める
これはおかゆとかそういうものの方がよかったかもしれないな
食べ終わり腹を休めた後特訓が再開された
(ストラ)「今日はここまでにしよう」
終わったのは午後3時ちょっと過ぎ
いつもよりも早く終わった
(モク)「何か予定でもあるの?」
(ストラ)「あ?バクが何か作るって言ってただろ?」
なるほど
そのために早く終わったのか
真っ白に燃え尽きている爆君を宿まで運んであげた
…僕が運べるくらいには軽くなっていたよ
し、死んでないよね?
(バク)「うあぁぁ…体中が痛い……」
良かった死んでなかった
もう筋肉痛が出るとはすごいな
…そういや僕も最初はあんな感じだった気がする
助けてあげたいがストラから回復魔法はかけるなと言われている
(モク)「大丈夫?」
(バク)「平気さ。…今から作る物は当日まで秘密にしたいんだ。だから悪いんだけど…」
あぁ、そう言えば秘密って昨日言ってたもんね
(モク)「わかった、なら僕たち街をぶらぶらしてくるから。何かあったら連絡してね?」
(バク)「悪い、それとありがとな」
(モク)「どういたしまして!」
部屋を出て下の食堂で待っているストラ達の下に向かった
さて、みんなで町を歩くのはいいが何をしようか…
(パルル)「僕海が見たい!」
(リック)「俺も!モク兄、ストラ兄!海にいこ!」
海か~
最後に海行ったのいつだっけか…
(ストラ)「俺はいいぞ」
(モク)「僕もいいよ!海にいこっか!」
(パルル)「わーい!」
(ストラ)「まさか水着に着替えさせられるとは思ってなかったぞ…」
だって海に着いてから考え付いたことだし
いやぁ…眼福眼福!
ストラの水着姿…いい…
かっこいい…!
紺のスポーツ水着がまた似合うのなんのって
(リック)「ストラ兄ばっか見すぎ!…俺も見てよ…」
リッ君のオレンジの水着もあっていますよ!
いやぁ、リッ君の水着は絶対にオレンジがいいと思ってたけどここまで似合うとは…
さすがリッ君だ
こちらも眼福である
(パルル)「冷たーい!気持ちい―!」
パル君はすでに海に入っていらっしゃる
あの、泳ぎ方が犬かきなんですが
可愛いからいいんですけどね?
もっとなんかなかったのだろうか?
可愛いからいいんですけどね!
パル君は水色の水着を着てもらってますよ
とっても似合っててキュートでした!
僕?
学校指定の水着ですよ?
楽だし
それに僕今回は泳ぐ気ないからね
僕はみんなが遊んでいるこの風景を絵に描くからね
(モク)「…やっぱり描くの早くなってる?」
なんとなくだけど今までより早く描けるようになっている気がする…
気のせい…?
とりあえず色を塗って完成させちゃおう
(ストラ)「泳がないのか?」
(モク)「これが描けたら行く!」
(ストラ)「そうか。じゃあ待ってる」
隣にストラが座る
リッ君とパル君は波打ち際で砂のお城を作っている
…なんかすごい完成度の高いの作ってる
なんて考えながら色を塗っていたら完成した
うん、いい出来だ!
みんないい笑顔に描けてる!
(ストラ)「いつもながらいい絵だ。帰ったら飾らねぇとな!」
(モク)「アハハ!じゃあ後で額も描いておくよ!それよりも僕も泳ぎたくなっちゃった!一緒に泳ごう!」
(ストラ)「あぁ!」
ストラの腕を引き海に飛び込む
うーん!冷たくて気持ちいい!
久しぶりの海はとても楽しかった
今度はみんなで来よう!




