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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
88/90

空を飛ぶ

少し短めです

(バク)「こいつを使って俺たちがクラーケンを倒しちまおうぜ!」


褒めて褒めてと言わんばかりに幻のしっぽを振って爆君が笑顔で言ってくる

うん、すごいんだけどね

どうしてストらの羽を使ったんだろう?

別にストらの羽じゃなくても鳥ならパル君のおかげでいっぱい来ていっぱい落としていくのに


(バク)「それがさ、普通の鳥の羽だと生える翼が小さいんだよ。検証してみた結果使う羽の持ち主と同じ大きさの翼が生えてくることが分かった。俺らの知り合いに鳥人族ってストラの兄貴しかいねぇだろ?悪いとは思ったけど人数分回収させてもらった。ごめん」


そう言って爆君はストラに頭を下げた


(ストラ)「…はぁ、次からは先に言ってくれ。知らないところで自分の抜け落ちた羽集められてるとか気色悪くてかなわん。あと…」


ん?どうしてこちらを向くのかな?

どうして頭を掴むのかな???


(ストラ)「お前は持ってる意味ないだろ?捨てろ」

(モク)「なんで持ってるってばれたし!?い、いやだ!お守り代わりに持ってるんだ!」

(ストラ)「ご本人様がいつも隣にいるのにいらねぇだろうが!す・て・ろ!」


ちくしょう

泣く泣く持っていた羽を捨てました…

捨てるまでアイアンクローを続けるとか鬼ですか…

いいじゃん羽ぐらい!


(ストラ)「お前、抜け羽はお前らで言う抜けた髪や垢みたいなもんだぞ?持っててほしくないだろ?」

(モク)「あ、それは嫌かも…。ごめん」

(ストラ)「わかればいいさ。その魔道具は使うとすぐに飛べるのか?」

(バク)「いや、飛ぶまでに練習がちょっと必要かな。コツさえわかればすぐにでも飛べるぜ!」


ならしばらくは飛ぶ練習だね

早速僕たちは町の外に向かった

この町は許可がないと街中で空を飛んじゃだめらしい





町を出てちょっと歩いたところで《魔翼》を起動する

リッ君はオレンジ、パル君はピンク、そして僕は緑色の翼が生えた


(バク)「羽の色は初回ランダムだから誰が何色に当たるかわかんないんだよ」


なんとも変な機能が付いたもんだ

チートな能力の副作用か?

生えた翼は動かしたいと念じれば動かせるようで羽ばたかせると体が少し浮いた

おっとっと…

これかなりバランス感覚が必要かもしれない

思うように飛べない


(ストラ)「手を貸してやるよ」


と言ってストラが手をつないでバランスをとってくれた

それから数時間後にはストラの補助なしで飛べるようになった

自分の力で空を飛ぶって気持ちいい!


(ストラ)「それだけ飛べるなら次に進むぞ。リックとパルルはバクに教えてもらってもう待ってるぞ」


僕が最後だったようです

見るとリッ君もパル君も空をすいすい飛んでいる

子供の成長は早いなぁ…


(ストラ)「何たそがれてんだ?飛びながら戦う練習始めるぞ」

(モク)「はーい!」


日が暮れるまで空での戦闘練習をしたおかげでかなり戦えるようになった

これならクラーケン何とかなるかな?


(ストラ)「だいぶ良くなったな。これなら明日もやれば明後日には行けるだろ」

(バク)「あ、その事なんだけど、これ使った日の次の日はMPを回復させないといけないんだよね。だから次使えるのは明後日になってクラーケンと戦うのは4日後になるから」


これMP使ってたんだ…

魔道具だし当然か

しかしそうなると明日は暇になるのか


(ストラ)「そうなのか。モク、鍛えるか休みかどっちがいい?」


最近休んでばっかりだし鍛えましょう!

レベルも上げたいしね!


(モク)「鍛える!」

(ストラ)「他はどうする?」


リッ君とパル君も鍛えるといい爆君は


(バク)「あ、俺作りたいものがあるから今回はパスで」


まだ何か作るつもりらしい

爆君の制作意欲って言うの?は収まるところを知らないようです


(モク)「何作るの?」

(バク)「内緒」


ケチ!





次の日


(ストラ)「今日はここまでにするか」


ストラがそう言ったのは16時ごろ

9時から始めたから大体7時間近くやってたのか

道理で汗だくなわけだ


(バク)「いや、普通なら汗だくで済まねぇって」


おや爆君いつからそこに?

思いのほか疲れていたのか背後にいる爆君に気が付かなかった


(モク)「地球にいたころと違って毎日体を動かしてるからね。今なら持久走全力ダッシュでも走り続けられる自信ある!」

(バク)「俺も体力はついた方だけど、この腹だからな…」


爆君はお腹をポンと叩きながらそう言った

言うほど出てないと思う

それに地球にいたころより少しへこんでいる気すらする


(ストラ)「鍛えてやるぞ?」

(バク)「さすがに無理!」


鮫川君たちですらあれだったもんな

爆君だと確かに無理があるかも…


(ストラ)「そこで無理だというから駄目なんだよ。それにな…」


と言ってストラが爆君に何か耳打ちをしている

爆君は肩をビクッと震わせたかと思うと


(バク)「ストラの兄貴!俺を鍛えてくれ!」

(ストラ)「よく言った!明日からビシバシ鍛えてやるから覚悟しておけ!」


お、おぉ…

何か決まったらしい

ストラのメニューハードだけど大丈夫だろうか…?

しかもさらにひどいのが来そうな感じがする

まぁ、爆君がやる気だし応援してあげよう

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