表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
86/90

占い師はクラスメート?

(モク)「ここかな?」


フィッケさんに教えてもらった場所に来るとそれらしき入り口を見つけた

よくある占いの館みたいな入り口で逆に合ってるのか不安になるよ


(バク)「あぁ、入ろうぜ」


爆君の言葉に頷き扉を開ける

中は少し薄暗くこじんまりとした部屋だった

中央に水晶玉の置かれた机がありその奥にローブに包まれた人が座っている


「やっと来たか。ようこそ、日本人の子供たちと突然変異の獣人さんと記憶喪失のおチビさん」

(コーヤ)「な、なんで俺たちのことを!?」


初めて会ったのに僕たちのことをズバリと当てたローブの人物に鮫川君が驚きながらも聞く


「私は占い師だ。君たちが誰でどんな人か、どうしてここに来たのか。全て知っている。そして先に言っておこう。残念ながら私は君たちのクラスメートではない」


占いの力ってすごい!

何でもではないだろうけど相手のことがわかるって言うのは強いからね


「だが君たちと同じ日本人ではある。私は巡、夜凪よなぎ めぐるだ。こんな名だがれっきとした女だからな?」


その後巡さんのことを教えてもらった

え?何で巡さん呼びかって?

苗字呼びが嫌いらしくって名前呼びじゃないと怒られちゃうんだよ…

かっこいい苗字なのにね?

爆君が不貞腐れてるけど何かあったのかな?

ごめん、脱線したね

巡さんは今からこの世界の時間で3年前に来たそうで、その時は巡さんの他に3人一緒にいたらしい

そして神様から魔法を貰って1年目はこの世界を救う方法を探してたんだって

でも見つからなかったみたい

そして2年目に一緒に旅していたメンバーの1人が病気で亡くなりそのタイミングでみんなバラバラになってしまったんだって

1人になってからも占い師として仕事をしながらこの世界の危機について調べていたら僕たちが飛ばされてくること、魔王が誕生することを知った

と言うわけらしい


(メグル)「魔王はもうすぐ生まれる。ただそれしかわからなかった。どこに生まれるのか、どんな力を持っているのか、どれだけ強いのか全く分からない。神から貰った魔法だって言うのにね」


巡さんは苦笑いしながらそう言った

いくら神様から貰ったって言ってもやっぱり何でもできるわけじゃないんだね


(コーヤ)「なら、俺たちの残りのクラスメートの居場所とかわからないですか?」

(メグル)「そう言われると思ってすでに占ってある。だけど数人しかわからなかった」


全員はわからなかったみたい

みんな大丈夫かな…


(コーヤ)「わかっているだけでいいので教えてください!お金はちゃんと払いますので!」

(メグル)「いいよいいよ、同郷のよしみだ。タダで教えてあげるよ。わかっているのは虻木あぶぎ もも鱓目うつぼめ 大翔はると蛍音ほたるね うみの3人。蛍音って子はカイル公国のウスバって町にいる。虻木って子と鱓目って子は別大陸だね」

(モク)「別の大陸とかあるの?」


曰く、この世界は5つの大陸があるらしく今いる大陸はコーコルド大陸というらしい

他に、エルフィン大陸、ノータンド大陸、モシェット大陸、フウレア大陸というそうだ

僕たちがいるコーコルド大陸が中央に位置しその東にエルフィン大陸、西にモシェット大陸、南にノータンド大陸、北にフウレア大陸があるんだって

エルフィン大陸は春、ノータンド大陸は夏、モシェット大陸は秋、フウレア大陸は冬しか来ないらしい

ちなみに僕らのいるコーコルド大陸は春夏秋冬が3か月ごとに来る

日本と一緒だね

虻木さんと鱓目君はノータンド大陸のアイノートという小さな町にいるらしい


カイル公国はベイルデッツの北にある国でウスバという町はその中でも北の方にあるらしい


(シュウ)「遠いな…」

(コーヤ)「お前はその腹を何とかしないからすぐに疲れるんだ。樹、蛍音さんは俺たちだけで会いに行ってもいいか?ついでに鍛えたいんだ」


いいんじゃない?

ていうかわざわざ僕に聞かなくてもいいんだよ?

それに僕に聞くよりストラに聞いた方がいいんじゃ?

そう思いストラの方を見る


(ストラ)「俺はいいと思うぞ?ただし、行くなら戦った後紙に自分の良かった所と悪かった所、他の奴の良かった所と悪かった所、チームとして良かった所と悪かった所を書け。そしてその日の夜に全員で書いたものを見ろ。相手の事や自分の事がよくわかるからな。帰ってきたら俺も見るから捨てるなよ?」


似たようなの中学の部活でやったな~

僕らがやったのは一人についてみんなが書くって言うものだったけど


(コーヤ)「わかった」

(ストラ)「なら行ってよしだ。怪我はしてもいいが死ぬなよ?モクが行かねぇから回復役がいないことを忘れるなよ?」


なんかもう今から行くって雰囲気がすごいんだけど

一度家に帰ってからですよ?


(メグル)「私も引き続き魔王の事を占ってみるよ。加えてクラスメートの事もやってあげよう。何かわかったときに連絡を取りたいのだが…チラッ」

(モク)「そんなふうに催促しなくても渡しますよ?これからもお世話になるので」


そう言いながらインベントリから出した紙にスマホの絵をさらさらと描いていく

描くスピードが上がってる気がするのは気のせい?


《絵描創造》!


(バク)「あとは任せろ」


《魔具変物》!


慣れたもんだね

ものの数分で完成した


(メグル)「ありがとう!あぁ…久しぶりにスマホを触れた…。もう手放さないよ…」


お、おう

スマホだけでこうなってしまうとは…

とりあえず日本で使っていたスマホとの違いを説明した

魔力で充電できると言った時はもう飛び上がるほどテンションあがってたね

その姿は男らしい雰囲気から一変して今時女子高生って感じになっていた

びっくりした


(メグル)「じゃあ何か分かったら電話なりメールなりするから!何か占ってほしいことができたら店に来てね、出張だと高いよ?」


という宣伝をされて巡さんのお店を後にした

魔王の事は全然わからなかったけど、クラスメートのことがわかったからプラマイゼロ

他の子たちもいつか会えるよね

向こうも探してくれてたらいいけど…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ