村騒動
(モク)「それじゃあ行ってきます!」
スマホを作り出した日はみんなのテンションが高く旅に出られるようなものではなかったのでその日はスマホを使いこなせるよう過ごした
あとはストラとリッ君用につけると体の色が変えられる指輪を作ったりもした
これでストラとリッ君の体の色が変わり突然変異とばれなくなる
別の町に行って一緒に街を歩けるようになった
そして今もつけてもらっている
(ストラ)「やっぱすげぇな…。自分の色が普通なのが嬉しいんだが自分じゃねぇみたいで気色わりぃな」
(モク)「僕たちだけの場所では外してくれていいからそれまで我慢してね?」
(ストラ)「わかってるよ。…この色は似合ってるか?」
ストラが僕に向き直り聞いてきた
今のストラは普通のハヤブサ種と変わらない
でも、違和感がすごい
こっちもかっこいいんだけどね
(モク)「似合ってるけど、僕はいつものストラの方が好きだな。かっこいいしそれに綺麗な色だもん!」
(ストラ)「そ、そうか」
ストラはそう言うと前に向き直り速足で先を歩いた
振り向く一瞬見えた顔は少し赤みがかってたように見えた
(バク)「なぁ、1個…いや、2個聞いてもいいか?」
(モク)「うん?何?」
爆君が隣に来て質問してくる
(バク)「樹はストラトリックと付き合ってるのか?」
(モク)「あ、そう言えば言って無かったね。うん、そうだよ。あとパル君とも付き合ってるよ!」
(バク)「…男に抵抗ないってことは俺も行けるかな?」
?何かブツブツ言ってるけど何かあったのかな?
言うの忘れてたのは悪かったなぁ…
(モク)「それでもう1つは?」
(バク)「…俺たちはなんで歩いて移動してるんだ?いくら隣国って言ってもかなりの距離だぞ?何で馬車で行かないんだ?」
そう聞かれて馬車に乗っているときの記憶がよみがえってきた
うえっぷ……
(バク)「あ、ちょま!待て待て待て!悪かったから頑張って飲み込め!」
爆君にそう言われ必死でこみあげてきたものを飲み込む
あぁ、食道が痛い…
(バク)「お前、そんなに乗り物酔いしたっけか?」
(モク)「全然。馬車だけ」
(バク)「あ~、あれは確かに揺れるもんな」
そうなんだよ
あの揺れさえなければ酔わないと思うんだけどなぁ…
(バク)「あとで乗り物酔いを無くす魔道具作るか」
そうしましょう
いつまでも歩いて移動とか時間かかって仕方ないもんね
(コーヤ)「今日は国境近くの村まで行く予定なんだから遊んでないでさっさと行くぞ」
(モク・バク)「「はーい」」
予定していた村には日が落ちてからついた
まあ宿に泊まるだけだし特に問題はない
はずだったんだよねぇ…
「魔物だあああああああああああ!全員戦闘態勢いいいいいいいいいい!」
(コーヤ)「テンプレの展開だな」
(シュウ)「だね。どうするの?」
どうする?決まってるじゃん
(モク)「魔物退治に参加する」
(ストラ)「そうだな。すぐに準備するぞ」
外していた装備をつけて魔物がいる場所へ向かった
魔物の数は見た感じ100を超えていた
魔物はゴブリンやコボルトなどの弱いものが大半だったが中にはゴブリンメイジなどのちょっと強いものがいたりもした
(ストラ)「コーヤは俺と前線に行くぞ。シュウは後方から支援を頼む。モクは怪我した奴らの回復を頼む、人数が減るのは痛いからな。バクは戦えるか?」
(バク)「もちろん。ただ巻き込む系のが多いから隙を見てって感じになる」
(ストラ)「それで十分だ。ならバクはあっちの方の人数が少ないほうを手伝ってきてやれ。行くぞ!」
ストラの掛け声で僕らは一斉に動き出した
ストラと鮫川君が前線に向かいゴブリンなどの魔物を蹴散らしていく
熊井君は村に偽影偽真で何もないように見せる
爆君もストラの指示した通り人が足りない場所に向かい何か筒のようなものをゴブリンの群れに向かって投げている
投げられた筒は地面にぶつかった瞬間爆発し周囲のゴブリンを巻き込む
煙が消えると地面が少しへこんでいるだけでそれ以外には何も残っていなかった
あれって爆弾…だよね?
(モク)「あんなのも作ってたんだ…。おっと、怪我人はいますか―!?」
「こっちに来てくれー!足をやられた奴がいるんだ!」
(モク)「今行きます!」
僕は魔物と戦って怪我をした人達を回復して回った
そして死角から攻撃しようとしている魔物に向かってナイフを投げる
よし、ヘッドショット!
「す、すまない。助かった」
(モク)「お礼はいいので頑張ってください!」
「おう、もう容赦しねぇ!」
それから大体2時間くらいたってやっと戦闘が終了した
死んだ人はいないらしい
なんでも怪我をしてもすぐに僕が回復して回り、人数の少ないところで爆君が爆弾で一掃して手助けしたり前線でストラと鮫川君が暴れまわってかなり数を減らしたためらしい
そして熊井君の魔法のおかげで村の方に魔物が行かなかったらしく損害が0
かなり活躍したようです
「助かったよ。君たちがいなければどうなっていたか」
「君に回復してもらってから力が湧いて来たんだ!おかげで俺もかなり活躍で来たぜ!」
「お前の使っていたあれなんだ!?筒が爆発したと思ったらゴブリンどもが消えてたあれは!?」
などいろいろな感想を言ってくる
め、目立ってしまった
その夜は村総出の宴会をした
こっちの世界では15歳を過ぎたらお酒が飲めるそうで凄く進められた
まあ飲まないけどね
ストラも飲んでいない
そう言えばストラがお酒を飲んでるところ見たことないな
(モク)「ストラってお酒飲めないの?」
(ストラ)「あ?飲めるぞ?むしろ好きな方だ」
(モク)「ならなんで飲まないの?」
ストラはそれを聞くと飲んでいたコップをテーブルに置き僕の頭に手を乗せた
そして頭をわしわし撫でながら
(ストラ)「お前の世界では酒は20になってからなんだっけか?で、お前はそれを守って20になるまでは飲まないんだろ?俺はお前と一緒に飲みたいんだ。お前が20になるまで待ってるよ」
と笑顔で言った
やばい、かっこいいしそれにすごくうれしい
早く4年たたないかな
くっそー、こんなことなら20になるまで飲まないとかいうんじゃなかった!
(コーヤ)「いつものことながら熱いな。俺も恋人がほしい…」
(シュウ)「右に同じ」
(バク)「俺は樹がいてくれるだけでいい」
宴会は朝まで続き多くの人々が2日酔いでぐったりしていた
ヒールって2日酔いにも効くのかな?
わからないけど一応みんなにヒールをかけて回った
少し楽になったって言ってくれてたし効いてるよね?
その後何とか動けるようになった皆さんに挨拶をして村を出た
登場人物紹介にモク・ストラ・リック・パルルの絵を載せました
色無し、下手、アナログです
いつかデジタルにしたいなぁ…
あ、描いたやつはイメージです
向こうでも書きましたがこんな感じなんだという風に見てください




