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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
75/90

町でお絵描き!

新年あけましておめでとうございます!(もう5日だよ!)

今年もよろしくお願いします!


(バーキン)「みなさん、着きましたよ」

(モク)「ここが…」


カスタル王国

獣人と人種、土人種といういわゆるドワーフが協同して暮らす国

だけど突然変異種には当たりが強いらしい

町に入る前にストラとリッ君にはローブを着てもらって肌が見えないようにしてもらった

おぉ、漫画とかでよくある放浪者って感じになった


(バーキン)「これで大丈夫ですね。申し訳ありませんが3日間我慢してください」

(ストラ)「謝らなくていい。わかってて受けたんだ」

(リック)「バーキンさんは悪くないよ」


毛の色を変える何かか見た目を変える道具があればいいんだけど・・・

今のところ作れそうにないんだよなぁ…




(バーキン)「それでは私は商品を届けてきます。帰るのは3日後を予定しておりますのでそれまではゆっくりしてください。場所はここで。また3日後にお会いしましょう」


町に入り僕たちはバーキンさんと別れた

これからどうしよっかな


(ストラ)「まずは宿に行こう。俺とリックは宿で待機するからお前とパルルで町を見てくるといい」

(モク)「それはストラ達に悪いよ」

(ストラ)「俺たちのことは気にしなくていい。ただそうだな、お前が気に入った場所の絵を描いてきてくれるとうれしいんだが」


それくらいならいくらでも描いちゃうよ!

絵具も作ったからちゃんとした絵で見せられるしね!

でも3日間も部屋に缶詰はやっぱり悪いなぁ…


(リック)「モク兄、俺たちのことは気にしないで?その代わりクルベールに帰ったらその・・・で、デートしよ?」


グハ…

顔はフードに隠れているから見えないけど手をもじもじさせながら言ってくる姿は破壊力がすさまじい!

か、かわいすぎるよ


(ストラ)「お、それいいな!俺も頼むな?」

(モク)「うん、わかった!それじゃぁ悪いけど3日間宿にいてね?」


クルベールに帰ったらデートか…

楽しみだなぁ!

宿に向かう道のりでずっとニヤニヤしていたため少し変な目で見られてしまった



宿に着き部屋に入るとストラとリッ君がローブを脱いで布団に腰かけた

部屋はダブルで大きなベッドを2つの部屋にしてもらった

寝るときはベッドをくっつけて広々として寝る予定


(モク)「それじゃあちょっと外に行ってくるね。ご飯もついでに買ってくるよ」

(ストラ)「おう、気をつけて行けよ。パルル、モクと手をつないでいるんだぞ」

(パルル)「はーい!行こう、モクお兄ちゃん!」


パル君に手を引かれて宿を出た

出るとき受付のお姉さんがやさしく微笑んで見てきたけど何かあったのかな?




(パルル)「お兄ちゃん!次はあっち!」

(モク)「わかったから引っ張らないで。危ないよ。あとその串焼きを食べてからね?」


出店で勝った串焼きをほおばりながらパル君は先先と行こうとする

串を持ったまま動くと危険だから食べ終わるまで動くなといつも言ってるんだけどなぁ…

それにしてもこの出店のある通り良いな

活気があってみているだけで元気が出てくる

串焼きのおじさんもいい人だったし

今日はここの絵を描きますか


(パルル)「ここの絵を描くの?」

(モク)「うん、口にソースがついてるよ。こっち向いて」


ソースを拭いてやり近くのベンチに腰掛けた

いつものお絵描きセットを取り出して出店の並ぶ街並みを描き始めた




(モク)「ふぅ…できた」

(パルル)「すごい!モクお兄ちゃんすごい!」


パル君が完成した絵を見て大はしゃぎする

行き交う人がこちらを見てくる


(モク)「パル君、しぃ~。うれしいけどもう少し小さな声でね?」

(パルル)「あぅ…ごめんなさい」

(モク)「褒めてくれてありがとうね」


そう言って頭をなでてやるとしょんぼりした尻尾も元気に振られる

よし、これでここでの用事は終わった

次の場所に行こう


[条件を満たしたため絵描経験を取得しました]


ホワイ?

絵描経験?なんだそれ?


絵描経験:絵描創造のパッシブスキル。生み出さなくとも絵を描くことにより絵描創造に経験値が入る。絵の完成度等により経験値の量が変わる


な、なんかものすごいもの手に入れてしまった

絵を描くだけで経験値がもらえるとか

めっちゃいいじゃん!


(パルル)「お兄ちゃん?どうしたの?」


あ、パル君に心配されちゃった

大丈夫と安心させて僕たちは広場に向かった

これはもっと絵を描かなくては!

僕の時代来たかもしれない!




(ストラ)「…それでこんな時間になったと?」

(モク)「ごめんなさい!」


宿に帰ったころには日は沈み暗くなってしまった

あれから広場、時計塔、あとこの町のギルドを描いて回った

絵を描いてると時間ってすぐに過ぎちゃうね

気が付けば夜ですよ

パル君もいつのまにか寝ちゃってて宿までおんぶしました


(ストラ)「とりあえず」


ゴン


ストラから拳骨を貰った

とても痛い

でも僕が悪いからね


(ストラ)「次からは午後の鐘が鳴る前に帰ってこい。・・・で、どんな絵を描いてきてくれたんだ?飯を食いながらでいいから見せてくれ」


お説教が終わりいつものストラに戻る

インベントリにしまっていた4つの絵を取り出してストラに渡した

ストラの隣にリッ君が座り一緒に絵を見る


(ストラ)「相変わらずいい絵だな。これは出店か?活気溢れるいいところだな」

(リック)「この時計台すごいね。クルベールのとは違って華やかって言うか、綺麗!」


一枚一枚丁寧に見ていき4つ全て見終わると二人ともご満悦

明日もしっかりと描かないとね!

ちゃんと午後の鐘が鳴る前に帰りますよ!




「おいお前」


次の日門番のお兄さんに許可をもらい町の入り口の絵を描いていたら後ろから声をかけられた

ちなみにパル君はお兄さんに預かってもらっている


(モク)「僕ですか?」

「お前以外に誰がいる?お前、昨日も広場で絵を描いていたな」

(モク)「はい、とても綺麗だったので。もしかして絵を描くのに許可が必要でしたか?」


それだったら大変だ

今すぐあの絵燃やさないとなのかな…


「いや、許可など必要ない。ただ実に見事な絵を描いていたのでな。ぜひ俺様を描いてもらおうと思っただけだ」


なんだ、よかった~

許可が必要だったらどうしようかと思った

別に描くのはいいんだけど


(モク)「あの、失礼ですけどあなたは…?」

(ヴァリヤ)「おぉ、自己紹介がまだだったか。俺様の名はヴァリヤ・ウォン・アシュベル。アシュベル子爵家の次期当主だ。覚えておけ」


な、なんだろう

喋り方はすごく貴族らしいんだけど服装が…

どう見ても貴族が着るような服じゃないんですが


(ヴァリヤ)「うん?あぁ、服のことか?俺様は今お忍びでここにきているからな。ゴテゴテした服を着ていたらすぐにばれてしまうだろう?だからこのような服を着ている。それで、描いてくれないか?もちろん謝礼は払う。広場での絵は素晴らしかったからな、金貨10枚でどうだ?」


き、金貨10枚!?

ディラーさんは3枚くらいって言って無かったっけ!?

あ、絵の具で塗ったからまた価値が変わったのか


(ヴァリヤ)「む、さすがに10枚では少なかったか。では20枚でどうだ?」


驚いて黙り込んでいたらさらに金貨が増えてしまった

これは黙っていたらどんどん増えてしまうやつ!


(モク)「う、受けます!金貨10枚で大丈夫です!」

(ヴァリヤ)「そうか。その絵を描き切るまで待つとしよう。これは先に渡しておく」


ヴァリヤ様から川袋が渡され中身を見ると金貨が入っていた

数えてみると20枚入っている


(モク)「10枚という話では?」

(ヴァリヤ)「広場の絵とその絵を見せてもらった見物料だ」


い、良いのかな…?

うーん、受け取らないと失礼だよね…


(モク)「ありがたくいただきます。もうすぐ描き終わりますので」


あとは絵の具で………っと

よし、ここの絵は完成!


(モク)「終わりました!えっと、描くのはここでいいんですか?」

(ヴァリヤ)「いや、あそこの中の部屋を一室借りたからそこで頼む」


ヴァリヤ様はいつの間にか検問所のお兄さんに話をつけていたらしい

ただ絵を描くだけで借りていいのかな?


「ぜひ後ででよろしいので私の絵もお願いします!」


いいみたいです

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