みんなの膝枕は最高
(モク)「ただいまです。ブラッドティーガーはすべて倒しました」
(バーキン)「本当ですか!?ご無事でよかったです!」
僕以外は無事ですね
僕も血が足りないだけだしね
(モク)「こっちに来た馬車の人たちは大丈夫なんですか?」
(バーキン)「えぇ、皆さん怪我はしていませんでしたよ。馬に疲労が溜まっていて今日はもう動けないですが…」
ブラッドティーガーから逃げるために全力で走り続けてたもんなぁ
今日はここで野宿だね
(バーキン)「みなさんあちらで休んでもらっています」
指された方を見ると男の人が3人座っていた
冒険者らしき人が2人と御者をしていたおじさん
(モク)「大変でしたね。ブラッドティーガーは倒しましたので安心してください」
(グレッソ)「おぉありがとうございました。ブラッドティーガーを5匹も倒してしまうなんて…。あ、申し遅れましたわたくしグレッソと申します。この二人は護衛のアナトとルキソです」
(アナト)「アナトです」
(ルキソ)「ルキソっす。ブラッドティーガーを倒せるなんてすごいっす!」
紹介された2人は頭を下げて挨拶してくれた
アナトさんは無口な馬獣人さん
ルキソさんはちょっとチャラい系の猫獣人さん
(モク)「僕たちこれでもBランク冒険者なんで」
(ストラ)「お前はもう少し反省が必要みたいだな」
ごめんなさい
反省するからその顔やめて…
怖いです…
(バーキン)「モク君はどうかなさったのですか?」
(リック)「実は…」
リッ君がバーキンさんたちにブラッドティーガー戦の出来事を話した
話を聞いたバーキンさんたちは驚き僕に言い寄ってきた
皆さんからお叱りを受けて気が付けば日が落ちていた
ずっと正座をしていたため足が痺れてしまった
(ストラ)「…今日はここまでにしよう。飯を作らないとだしな」
(バーキン)「そうですね。モク君、もうしてはいけませんよ?」
はい…
まさかのみんなからのお説教が終わりストラがご飯を作りに行った
僕はまだふらつくから休んでいます
リッ君の膝に頭を乗せて横になっている
(モク)「ごめんねリッ君。膝借りちゃって」
(リック)「ううん。むしろ何時もストラ兄がやってるの見て僕もやってあげたいな~って思ってたんだ。だから今とてもうれしい!」
そう言ってリッ君は笑顔で僕の頭をやさしく撫でてくれた
ストラの少しごつくて大きな手と違いふわっとした暖かい手だ
とても気持ちいい…
(ストラ)「…起きろ、飯だぞ」
(モク)「ふぇ…?」
あれ…僕もしかして寝てた?
いつ寝たのか全然わからなかった…
リッ君の膝最強か?
(リック)「おはようモク兄!よく寝てたね!」
(モク)「おはようリッ君!膝ありがとう!とっても気持ちよかったよ!」
(リック)「本当!いつでも使っていいからね!」
リッ君の膝をいつでも使えるようになりました
いやマジで気持ちいいんですよ
ふわふわの毛としっかりとした筋肉、絶妙な高さ
そして極めつけはあの優しく撫でてくれる手が最高!
(パルル)「僕も僕も!お兄ちゃんにお膝する!」
ふおぉ!パル君のお膝も使ってもいいのですか!?
ぜ、贅沢すぎるぜ!
(モク)「ありがとうパル君!次はパル君のお膝借りるね!」
(パルル)「!うん!」
あぁあ、この笑顔!
はぁ…癒される!
(ストラ)「…飯冷めるぞ?」
はっ!?
そうだよ!ご飯!
たくさん食べて血を作らないとね!
(ストラ)「ほら、手を貸してやる」
(モク)「ありがとう!」
ストラに肩を貸してもらいご飯を食べに向かった
ご飯はいつも通りおいしかったです!
夜の見張りをクロロとトラさんに任せて僕たちは寝ました
そういえば見張りっていつもクロロたちに頼んでるよね
今度何か作ってあげよ
(トラ)『…!はよおきぃや!朝やで!』
(モク)「ふぁい!おはようございます!」
(トラ)『あんさんいっつも寝すぎやで?みんなもう起きとるっちゅうのに…』
ご、ごめんなさい…
トラさんに「起こしてくれてありがと」って言って頭を撫でた後顔を洗いにテントを出た
(トラ)『な、なんやねん…あの顔ずるいわ…』
(パルル)「あ、モクお兄ちゃん!おはよう!お顔洗う?」
(モク)「パル君おはよう!うん、お水お願いできる?」
(パルル)「任せて―!」《ウォーターボール》!
パル君の出してくれた《ウォーターボール》で顔を洗い2人でストラの元に向かった
(ストラ)「ん、やっと起きたか。飯できてるぞ」
(モク)「ありがとう!おいしそ―!いっただっきまーす!」
うん、今日のご飯もおいしい!
すぐに食べ終わり今日は馬車に乗ることにした
昨日ルプスに頑張ってもらったから今日はお休み
(モク)「うえええぇぇぇ…」
(パルル)「お兄ちゃん大丈夫?お膝いる?」
(モク)「ありがとうパル君…ちょっとお借りします…」
まあ馬車に乗ったらこうなりますよね
パル君のお膝を借りて横になる
・・・やばい
これはやばい
柔らかくてふわふわであったかくていい匂いがする…
頭をなでなでしてくれる小さい手が気持ちいい…
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(ストラ)「よく寝てるな」
(リック)「本当にね。気持ちよさそうに寝てる!」
(パルル)「かわいい顔~!」
(ストラ)「…おやすみ。俺たちの可愛い恋人さん」
3人は眠るモクの額にキスをして馬車に揺られて進んだ




