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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
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僕の絵は売れるらしい?

護衛依頼の当日、僕は5時に目を覚ました

ちょっと早く起きちゃった


(モク)「もう一度寝る時間はないかな。ちょっと早いけど起きよ」


早起きは三文の徳って言うしね


(ウェルファ)「あら、モク君。おはようございます。ご飯はもう少し待っててください」

(モク)「おはようございます、ウェルファさん!わかりました。僕庭で絵を描いてきますね」


庭に出るとディラーさんが庭の花壇の手入れをしていた


(ディラー)「おやモク様。おはようございます。どうなさいました?」

(モク)「おはようございます、ディラーさん!早く起きちゃったんで絵を描きに来たんです」

(ディラー)「そうですか。では私は少し離れておきます」

(モク)「あ、大丈夫です。むしろ水やりをしているディラーさんを描きたいのでそこにいてください!」


そう言ってインベントリから羊皮紙と画板代わりの板、それと鉛筆を取り出した

ディラーさんのを真横から見れる場所に腰を下ろした

普通絵を描くときは大まかなあたりをつけていく描き方をする

でも僕はあたりをつけずに見たまま描いていく

そのため最初は体のバランスがおかしかったりしてうまく描けなかった

今では慣れたためそんなこともなくっなった


(ストラ)「へぇ…うまいもんだ」

(モク)「あ、ストラ。おはよう」

(ストラ)「おう。今度俺も描いてくれよ」


もちろん!

今は時間がないから無理だけどいつかは全員描くつもりだからね!


(ディラー)「モク様。私はいつまでこのポーズをしていれば?」


ごめんなさい!

水をあげるために少し腰を曲げる体制をとってもらっていたのを忘れていた!


(モク)「もう少しだけ!あとちょっとだから!」


急いで残りの部分を描き上げた

…うん、我ながらうまく描けた


(モク)「もう大丈夫ですよ。ありがとうございました、ディラーさん!」

(ディラー)「それはよかったです。見せていただいてもいいですか?」

(モク)「はい」


描いた絵をディラーさんに渡した

絵を見たディラーさんは目を見開き固まった

な、何か悪かったのかな…?


(モク)「ディ、ディラーさん?」

(ディラー)「ッハ!?申し訳ありません!感動のあまり言葉を失っておりました!モク様!この絵はすごいです!この国、いえこの世界でこんなに素晴らしい絵はありませんよ!鉛筆だけでこんなに鮮明に描かれている絵は初めてです!」


え、そんなに?

ただ描いただけだよ?


(ディラー)「この世界の絵はここまで鮮明に細かく描かれていません。そして鉛筆一本でこんなに上手に描ける人はいません」

(ストラ)「そうだな。ときどき市場で売っている絵でもここまでうまいのは見たことねぇな。…お前絵を描いて売った方が稼げるんじゃねぇか?」


絵はただの趣味で描いてるだけだから売るという発想はなかったよ

それに僕の絵が売れるとは思ってなかったし


(モク)「僕の絵ってどれ位の値段で売れるの?」


興味本位で聞いてしまった


(ディラー)「私も詳しいほうではないのですが、この絵だけで金貨2枚…いや3枚はいくと思います!」


そ、そんなに!?

昨日の鮫川君たちの報酬と同じ額でびっくりした


(モク)「そ、そんなに…」

(ディラー)「おそらくではあります。…モク様、この絵を私に売ってくださいませんか?」

(モク)「売るなんてとんでもない!差し上げますよ。もともとそのつもりだったので」


家族からお金取れないよ

それにそんなに気に入ってくれてとっても嬉しいし!


(ディラー)「そんな!タダではいただけません!」

(モク)「えぇ~…うーん…あ、じゃあ、僕たちの代わりに家のことしてくれてるのでそのお礼ってことで」

(ディラー)「・・・」


これで受け取ってもらえなかったらどうしよう

売る…はなんか嫌だな

飾る?玄関あたりに


(ディラー)「わかりました。ありがとうございます!大切に飾らせていただきます!」

(モク)「受け取ってもらえてよかったよ!」

(ストラ)「よかったな」


うん!

受け取ってもらえて本当に良かった!


(ディラー)「では朝ごはんに参りましょう」


あ、朝ご飯忘れてた!




(モク)「それじゃぁ行ってきます!」

「「「「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」」」」


家を出て約束の門前に向かう

門にはヒョロッとしたおじさんが馬車の近くに立っていた


(モク)「あの、あなたがバーキンさん?」

(バーキン)「そうです!ということはあなた方が≪天空の森≫の皆さんですか?」

(ストラ)「そうだ。これから約2週間よろしく頼む」

(バーキン)「こちらこそよろしくお願いします!そちらのお二人もよろしくお願いしますね!」


バーキンさんはリッ君とパル君にも挨拶をした

礼儀正しい人だ

これだけで僕の中で好感度急上昇だよ



(リック・パルル)「「よろしくおねがいしまーす!」」


2人もきちんと挨拶できるいい子たちです

挨拶と顔合わせが終わり僕たちはカスタル王国に向けて歩き始めた

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